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3/6 余暇


余暇とは貴重のものだ。


日々の仕事での痛苦、出退勤の怠さを乗り越え、ガチャすり抜けの苦しみを癒すのに必要不可欠な時間である。


過ごし方は様々だろう。


気合を入れて朝起きる者、昼までゆっくりと寝る者、何なら朝寝て夜起きる者。


人によりその24時間の使い方は千差万別だが、その受け取り方は大きくわけで二通りある。


一つが、余暇を存分に過ごしたと感じる者、もう一つが余暇を無駄に過ごしたと感じる者である。


そして私は、どちらかといえば後者であった。



今日は最後の休日。


前日はアリアのガチャで¥12,000吹き飛ばされたショックから早々に床につき、目が覚めたのは8時ちょうど。


日はやや輝きを増しつつあり、その熱を空気が含み始めた時間帯だった。


起きかけに朝食をとり、朝早く起きれた幸福を感じながらこの余暇を存分に味わおうとYouTube をつけてベッドに潜り込んだのが9時である。


最近Youtubeをつけっぱなしにしながら寝ることが多いせいか、おすすめに流れてくる動画は半数が見たことのない投稿者の見たことになっている動画ばかりで、なかなか好みの動画に辿り着けない。


いくつかの動画を経由して何とか見慣れた投稿者の動画を流しつつ、クッションに顔半分を埋めてそれを眺める。


内臓を除いて体のほとんどが動いていない。


起きかけにつけた暖房は、まだ4時間のタイマーを残している。


Wordboxの実況だけが部屋を占めていた。


窓の向こうで車が行き交う音が聞こえる。


今日はまだ寒いのだろうか。


暖房の音が、布団越しに聞こえてきた。







目が覚めたら14時だった。


何かの間違いかと思った。


しかし日は見慣れた角度で部屋に降り注ぎ、YouTube動画はまたしても知らない活動者のLIVEを流している。


絶望の面持ちでチャットが流れていくのを見る私の耳に、暖房のタイマーが切れる音が届いた。

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