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3/3 春先

もうやめませんか三寒四温。


このネタの繰り返しももうやめるべきかと思うが、彼方が三寒四温を繰り返すのだ。一度言ってわからない事は何度も言って聞かせるほかないと山本五十六も言っている。


そも、春先の奴は三寒四温の事を激しく勘違いしている。彼が三寒四温と信じているそれは移動性高気圧と低気圧の交互通過による単なる寒暖差であって、シベリアだか中国北部だかで見られる本来の三寒四温ではない。


つかそもそも今は三月だし。

本来の契約では君は日本列島に安定した暖気を送り込む手筈である。


梅の蕾を凍えさせるのではなく、桜の開花を優しく促すような包容力のある気候を維持するのが元来の役割の筈だ。


この間の20℃の風は素晴らしく心地良かった。


しかし今日の寒さはなんたることか。体感温度2℃、何なら雨まで降らすのは職務怠慢どころかある種宣戦布告では無いか。

寒すぎて先輩が倒れたがそこんとこどう思うのか。


衣替えの段取りも立てたい。


冬物をクリーニングに出すにも覚悟が要るのだ。その覚悟を決めかねている矢先に気まぐれな揺さぶりをかけられては、我々の身体はたまったものではない。


できる筈である。

なぜ2600回四季を迎えてきた日本人が三月を春と定めたのか、その理由を鑑みれば。


三月は春だ。

草花が芽吹き、蕾は花開き、落ちたタレ皮に蟻が群がり、マンホールからゴキブリが這い出てくる季節なのだ。


私とて理不尽なクレーマーに終始するつもりでは無い。


気まぐれな性格を矯正し、安定したパフォーマンスを発揮するのであれば、祝杯と共にベランダにデッキチェアを出すのも辞さない。


朝晩を含め一週間連続で上着が要るかどうか悩む日々を超え、天気予報士に「今日はもう完全に春ですね」と言わせてみせるのだ。


明日以後気温を20℃以上で保つというのなら、五十六の言葉に倣って褒めてやるのもやぶさかでは無い。

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