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2/17 最強・無敵・最強モード

人の気が最も大きくなるタイミングは、大体以下3つほどのシチュエーションが揃った時である。


一つ、金があること。


二つ、見かけの自信があること。


三つ、他人がいること。


今日午後6時半の私はそれら三つが完璧に揃っていた。


空は暗く、熱をほとんど吐き切ったアスファルトは染みるような冷気を代わりに発している。


オレンジのライトが店前を照らし、でかでかと掲げられた看板を浮かび上がらせていた。


焼肉食べ放題180分コース 3800円


ダクトから流れ出る肉の焼ける香りが辺りに漂い、空っぽの胃がエンジンの如くギュルギュルと音を立てる。


無敵だった。


腹の減り具合、180分食べ放題という長さ。


黒毛和牛があるらしいことも事前知識として知っていた。


ド平日の夜だ。


人も少なく、待ち時間もなしに店に入ることができた。


初手、ネギ塩タン、カルビ、そして黒毛。


肉が焼けるのも早々に醤油だれに浸し、白米の上でバウンドさせる。


一心。


この瞬間のために生きてきたと錯覚するほどの多幸感が脳を満たす。


間違いない。


食い尽くせる。


この店の在庫全てを。


床に肉の油の池を作れる。


絶対にイケる。


間違いない。









…いけなかった。


お、おもい


たてん


あるけん


えぐい

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