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2/10 快楽物質


私の脳は基本的に報酬系の科学物質によって侵されている。

今朝、六時に起きた私は瞼に張り付く重しと腹の奥に捩れるエグ味を拭い去り、今日という日に完璧なスタートを与えるべく風呂に入った。

暖房は切れ、冬の寒さにすっかり侵食されたこの身に対し、43度の熱は皮膚を再生していくかのように身に染み渡った。

感覚神経のありがたみを実感した私がその時取り出したのが透明なジップロックに入れたスマートフォンである。

私は風呂を入れている間の10分間、YouTubeにて動画を見ており、その続きをみようとそれを持ち込んだのであった。

朝の風呂である。

目を覚まし、換気扇から流れる朝の空気の匂いに心をおちつかせるべき時間である。

だのにスマホにてYouTubeを開いた私である。

気づけば、時刻は八時三十分になっていた。

湯はすっかり冷め切り、わざわざ沸かし直した湯で体を洗った。

だが、私の廃人ザマはここで終わらない。

湯から出るタイミングである。

外のバスタオルを取り、体を拭く間、私はわざわざ別の動画を開き、音声を流し始めた。

ほんの二分、暇するとでもいうのだろうか。

当然、まともにそれが聞き取れるはずもない。

湿ったタオルに身を包まれながら、自身を客観視し、著しく心が萎えた。


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