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9/26 磯野

マイクラを昼から始めて、異常に指を細く見紛った辺りで日の暮れを悟る。


家を出ようか出まいか一生悩んでいた末にボクセルの世界に15時間住んでいた関係で、現実世界のクリアさ加減に違和感を覚える。


指細…っ、指細くない?


自分の中での手に対する認知が歪んでいる。


指があったことが信じられない。


少なくとも分離していたと記憶していない。


そうであった手の形が、そうでなかった手の形であったようにしか思えない。


手はどちらかと言うと円柱形で、見ようによってはまとまっていた。


骨や筋といったイメージではなく、肉の比率がだいぶ多かったように感じる。


手は手首に直接付いている器官ではなく、手の延長線上の姿として丸まっていた。


思えば、ここ二日間自身の指への認識ができていなかった。


あるのは思考と結果だけで、その間に介在する骨や肉、手への認識すら曖昧だった。


移動はWASDで、マウスによって諸々の作業が行われる中で、画面上の働きが手や指によって成されていると言う認識が持てなかった。


指の隙間がぴたりとくっつく。


骨貼っている

分裂している。


元からこの世にあったかのように当然に、至極真っ当に世界にふんぞり帰っている。


自身の持ちうる設計図を、前々から間違っていたそれに何の違和も持つことなく、忠実に再現されたレプリカのように。


連なっている。


今の視点で言えば三本腕も四つ目も同じ棚に陳列された五本指と同じようにフラットに見ることができる。


認知の誤り、繋ぎ止められたシナプスの色が褪せていくのなら、由来はひどく曖昧なものだろう。


ならば認識を改めよう。


既に自らのものと思い込んでいる脳に、魂を融合させよう。


あるべき形に是正を、絡まる螺旋に修正を!


合わせ重なった関節のまとまりに、新たな祝福を!



僕は今どこにでもいる!!!!


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