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9/21 ころりん
最初に「おむすびころりん」の話を見たのはいつのことだっただろうか。
当時としては地下にネズミが文明を築いている様がどうしようもなく怖くてかなり嫌いな話だったのですが、今となっては足を滑らせて穴に落ちるお爺さんが丸々死亡事故のパターンで肝を冷やすばかりです。
おむすびが転がるほどの山肌。
どんな急勾配で飯を食っていたんだと思っていましたが、案外そんなでもない可能性があります。
昼にデリバリーした豚丼with半熟卵。
適当に割って真ん中に落とした半熟卵が豚丼の僅かな勾配に沿って転がり落ちる!
あちょ
え
咄嗟にたまごの殻で上に押し戻すが、勾配が直っているわけでもなく再び丼から脱出を試みる半熟卵。
どんなに綺麗に割ろうとも、殻は殻。
断面は容易に半熟の白身を破るだけの鋭さがある。
数度の攻勢の後、半熟が裂け始める。
下はベッド。
何度かの出不精の末たどり着いたこの場に、たまごのあるべき場所はない。
白身が完全に裂ける!!
……
今私のベッドの上には現実を覆い隠すようにティッシュが一枚乗せられている。
ネズミが出てくるわけもなく、ベッドに吸い込まれた黄身は黄色いシミを作り出した。
外は雨。
寝るまでにシーツが乾くわけもなく。
別にそんな勾配がなくても転がるもんは転がる。
という知見のみを得る。




