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薬剤師の独り言

作者: 寶田光

時は2025年。


全ての人々が安らかに眠れる為の薬を作りたい。


自分や自分の大切な人々の心を守る為に。


思う様に眠れない事だけが悩みの種だった自分には当然の帰結。


世の中を見渡して見れば、自分と同じ悩みを持った沢山の人達。


睡眠不足こそが人類全体の敵だと考えた自分にはこの強敵に打ち勝つ為の切り札が必要だった。


だから学んだ。


不眠を引き起こす要因を調べ上げ、解決する為にはどんな効能を持つ薬が必要で、またその材料は何が必要なのかを。


薬を開発する事は戦いなのだと知った。


メラトニン受容体作動薬とオレキシン受容体拮抗薬の二つの切り札が今現在は有効なのだと解った。


時代の変化とともに薬も変化していく。


生涯を薬の開発に捧げると私は決めたのだ。


ようやく君に会える。


そう夢の中でなら、自由に誰かと会えるのだから。


「ただいま、リリス」


「おかえりなさい、アダム。ご飯にする? お風呂にする? それとも、ア・タ・シ?」


いやいやいやいやいやいや、真面目な話をしてるんだけどね?


それでも。


ユーモアって大切なんだなぁ、とも、妻に思い出させられるのだった。


めでたしめでたし。

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