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まったり異世界バイク旅。  作者:
第二章 ミトラ編
13/18

飛び入り参加の鉄の馬

昨日の謎の石の事件から一夜明けた朝。

俺とリナは早速、あの不思議な輝きを放つ石を加工してもらうため、職人の店へ向かった。どの店に頼むか迷ったが、なぜだか引き込まれるように一つの路地裏に入る。そこにはこじんまりとした宝石屋があった。

店に入るとお爺さんが少し驚いた顔をして挨拶をしてくれる。


「…いらっしゃい!何かお探しで?」

「この石でアクセサリーを作ってもらいたいんですが…」


店主は、俺たちが差し出した二つの石を見ると、その美しさに目を奪われたようだった。


「これは…素晴らしい石だ!特にこの白い石は、まるで夜空の星を閉じ込めたような輝きだね」


店主は興奮気味にそう言ってくれたものの、加工には少し時間がかかるとのことだった。


「これほど上質な石は滅多にない。最高の仕上がりを約束しよう。だが、細心の注意が必要だ。夕方までには難しいかもしれん。明日の昼過ぎに来てくれるか?」


リナは少し残念そうだったが、最高の仕上がりと聞けば納得するしかない。俺たちは再び街の探索に出かけることにした。


バイクに乗り、街の入り口の方まで行くと何やら声援と、馬の鳴き声がする。

気になり近くに行ってみるとどうやら馬車でレースをしているようだ。

何やら装甲がすごい馬車や、棘がついているもの

明らかにスピード重視な屋根がない物

多分すごい簡単にいえば競馬である。

その風景に呆気に取られているとどうやら主催者らしき人がこちらに向かって大声で話しかけて来る


「そこの坊主!その鉄の馬面白そうじゃねえか!参加してみろ!」


馬車が主流のこの世界で、俺たちのバイクは確かに珍しい。そして、その珍しさが、主催者の目に止まったのだろう。リナの瞳には、すでに冒険のきらめきが宿っていた。


「ねぇ、行こうよ!面白そう!」


リナに背中を押され、俺はエンジンのスロットルを握りしめた。こうなればもう、巻き込まれるしかない。俺たちのバイクが、ごう音を立てて馬車たちと同じスタートラインに並んだ。

各馬たちの紹介で歓声が上がったりしているが

飛び入り参加の俺たちには歓声が上がらない。

たくさんの人達の方を見てみるとどうやら俺たちより少し小さな子一人だけが前の方で応援してくれているようだ

小さめな袋を握り締め、祈るようにしている


「ねえ、あの子のためにも頑張ってみようよ」


そうリナは後ろから声をかけてくる。

ハンドルを握る手に力が入る

さてそろそろスタートだ

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