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まったり異世界バイク旅。  作者:
第二章 ミトラ編
12/18

謎の石

翌朝、目が覚めると頭が痛い


「…これが二日酔いってやつか」


頭を抱えながら下に降りていく

ここは朝食が少し豪華だ。

パンにフルーツがついている。

しかし頭痛のせいで喜べない

やがて同じテーブルに来たリナも二日酔いのようで頭を痛そうにしている


「…おはよ」

「おはよう…」


元気のない会話が交わされる。

せっかく新しい街に来たのだから色々見てまわりたかったが頭痛を感じながらになりそうだ。

朝食を食べ服を着替える。

外に出るとやはりガラスなどが使われた建物が多く見える。

とりあえずこの街のギルドに向かってみた。

ここの掲示板には、街の中でするような依頼が多めなようだ。

『荷物運び 銀貨7枚』『倉庫の整理 銀貨5枚』

など簡単なのが多めな印象。

いくつかあった荷物運びの依頼をまとめて受けることにした。バックもあることだしな

とっとと受付を済ませ、宿にいるリナの元に向かう


「ん、おかえりー。どう?良い仕事あった?」

「荷物運びの仕事をいくつか」

「まあ楽に済むし良いかもね。バイクあるから早いでしょ!」


リナはそう言うと外に出てバイクの後ろにまたがる

俺はエンジンをつけ依頼の場所まで運転した。

目的地に着くと、相当な量の荷物が置いてある


「…わあ。荷物がたくさん」


リナがそんなことを言う。空いた口が閉まっていない。

バックに素早く詰めていくが、それでも全ては入り切らなかった。

バイクで何度か往復しやっと一つ目の仕事が終わる

今日はそのような仕事をしていき、最後の仕事が終わった頃には日もほとんど落ちていた。


「終わったぁ!」

「疲れたあ、早く報酬貰って帰ろう」


ギルドに向かい、受付に行く


「終わりましたー」

「お疲れ様でした。こちら全て合わせて金貨3枚となります。」


お金を受け取り宿に向けて帰路に着く

仕事をしながらいくつか気になる店を見つけたので

明日リナと行こうかと考える



翌朝、今度は頭痛はなくスッキリと目が覚める。

今日の朝食は、心の底から喜ぶことができた

リナも体を伸ばし元気そうだ

準備を済まし外に出ると露天商がやっていた。

何やら石を売っているらしい


「いらっしゃい。宝石があるかもしれない石だよ。

今なら銀貨1枚だよ」


どうやらここの近くに鉱山があるらしくこんなものが売られているらしい。運試し程度に2個買ってみる。これは、宿に帰ってからみることにして他の店を見に行く。


「ほんとにさっき買った石宝石入ってるのー?

その辺の石つかまされたんじゃない?」


リナが若干笑うように言って来る


「まあそれも含めた運試しってとこだよ」


次の店は服屋。ステラで服は買ってはいるとはいえ

他の街の服も見てみたいものだ。

リナも興味津々で見ている。


「いらっしゃいませ!この服いいですよね、この服は…」


どこでも店員は目があったらこちらにやって来るのか…と少し思う


「いい服ですね、他にもみさせてもらいます」


適当にあしらい、リナの元に行く。

…店員に捕まってまるで着せ替え人形の如く

おすすめの服を次々と着させられ褒められる

少しかわいそうだ。


「大丈夫かー?」

「たっ、助けて…」


店員にもう予定があるなどと適当なことを伝えて切り上げる。


「助かったよ…」


最初から疲れてしまった。

店から出たところでやっていた露天商のところにある本にリナが興味を示す。


「ねえねえ!これ買ってもいい?」

「良いよ?」


銀貨3枚で購入しホクホクした顔で鞄にしまう

隣にあった料理の本を俺は買った。


試しに作るためにバイクを少し走らせ適当なところに止めて火を起こす。

街の店で買った、多分じゃがいもであろう物とバターを用意しじゃがバターを作る。


「何作ってるの?」

「じゃがバターってやつ。食べる?」

「じゃあもらおうかな」


リナが食べると少し熱そうにしながらも少しするととろけそうな顔をしていた


「最高〜!何これ!これだけで店出せるよ!」


流石にそれは言い過ぎじゃないか?

…もしかしたらそこまでのポテンシャルがじゃがバターにはあるのか?

食べ切り後片付けをし宿に戻る。


戻った後リナが俺の部屋にやってきた


「あの石見てみようよ!」

「そうだな」


半信半疑で取り出した石にハンマーをぶつける。

すると中から緑色の綺麗な石が出てきた。


「すごいよ!ほんとに出てきた!」


もう一つにもハンマーをぶつけると今度は白に輝くとても綺麗な石が出てきた。

この二つは普通のものとは違う。そう感じた

リナが白い石を持つと、声を上げる


「これ、魔力が増えている気がするよ!」


どうやらなんかすごいやつのようだ。

形を整え、明日街のアクセサリーショップにでも持ち込むことにした。


「これアクセサリーにしようね!きっと良いことがあるよ!」


気づいた頃には夜遅くになりリナも部屋に戻っていく。明日への期待を胸にして布団に入った。

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