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初コラボ③



『敵はあと二人だけどどうする?』


遠くにいる敵を見ながら怜は私にそう聞いた。

現在の残り人数は4人。

ゲーム終盤である。


「隙さえあれば一人はやれるけどもう一人は無理かな」


コメント

【まず狙撃する選択肢が出てくるのがおかしい】

【一人倒せる前提なのな】

【レムFAというかFPSの時は天然かも】

【残り二人か】

【途中来た敵も狙撃からの怜のショットガンで終わりだからな】


敵は構造物の中にいる。

ここからは隙さえあれば一人は墜とせるがもう一人はきつい。

建物に隠れられるとさすがにスナイパーでは無理だ。


私近接戦は得意じゃないし。


私がどうしようかと考えていると怜が声をかけてきた。


『ちょっといい?』


「ん?」


【お?】

【どした】

【なんかあったか?】


『これ私だけで倒していい?』


「え?」


【なんで?】

【どした急に】


『いや、基本レムが狙撃しちゃうからさ。私もちゃんとFA得意なんだって見せたいっていうか』


【いや、怜はうまいぞ】

【レムの狙撃が頭おかしいだけで】

【Vライブなかではトップクラスなんだけどなぁ】

【駄目だ、こいつと比べたら心が持たん】


『ま、まぁそれでも近接は私の方が強いんだって示しときたいし』


「んーよくわからないけどとりあえず私は何もしないでおくよ」


『わかった、いってくる!』


怜はそのまま敵の方向へ走り去っていった。

怜が残りを片付けるとなると


「私暇なんだけど」


【まぁしゃあない】

【もう十分すぎる活躍したしいいっしょ】

【しかたない】

【援護でもしてたら? 殺さない程度に】

【安地もあるしな】


「うーん、じゃあ何か質問に答えたりする?」


【それこの前やったもんな】

【今特にないな】

【昨日やったしな】

【てかマシュマロないの?】


「あー、マシュマロ。やってなかったね。今度募集するよ」


【いいね】

【ナイス】


『おーしついた』


「あっ、ついた?」


【ニ対一始まるか】

【お、きたな】

【がんばれ怜】

【がんばれよ】


『よし、それじゃあ行くか』


怜はそういうなり敵に向かって突進する。

敵が気づき反撃しようとするがその前に怜は敵の一人をダウンさせながら構造物の陰に隠れる。


「うま!」


【すげぇ!】

【倒しながら隠れるってマジか】

【うますぎる】

【近接つっよ】

【さすがVライブ上位の実力者】

【遠距離のレムと近接の怜か】


もし一人倒れてももう一人は「妨害されない限り一定時間の間は倒された仲間を蘇生することができる。

しかし、その時は無防備になってしまう。

遠くに離れていたら蘇生できたが怜が近くにおり、蘇生したら確実に狙われる状況。

どうやら相手は仲間を見捨てる方針にしたようだ。


【見捨てるか】

【やれればいいけど怜はそれを見逃さないだろうしな】

【それをわかってるんだから相手もうまいな】

【そんな人相手に無双してるやつがおかしい】

【どこのどんなスナイパーなんだろうなー】

【だれだろうなー】


コメントでなんか言われた言うな気がするが気にしない。


『隙見せないな……』


怜と敵は膠着状態になったようだ。

敵からすれば遠距離攻撃の私がいるし、怜からしたらうかつに飛びこんだらやられてしまう。


ここからどうするんだろうと思っていると怜は近くにある爆弾を撃つ。

爆弾というのはフィールドにあるアイテムの一つで撃つと即座に爆発するのだ。

ダメージもそこそこ痛いので無視はできない。


『いまだ!』


怜は爆弾が爆破し、音がかき消されているうちに移動する、


【爆弾の爆破音で移動音けしたのか】

【とっさの判断すご】


そしてそのまま敵の背後に回り、ごり押した。

その次の瞬間


【YOU Win】


と画面にでかでかと表示された。


『ふー、終わったー』


「お疲れ様、すごかった」


【すげえ】

【やっぱ近接強いな】

【すごかった】

【かっけえ】

【参考にしよ】


『ありがとう』


画面に統計が表示され。ロビーに戻る。


『いやぁ、楽しかった』


「私も楽しかった」


【めっちゃ面白かった】

【見入ってた】

【二人ともうますぎ】

【おもしろかった】

【楽しかった】


「もう何回かやったら終わりにしようか」


『そうだね』


【そうだった、これまだ最初の一回だった】

【一試合の内容が濃すぎる】

【完全に忘れてた】

【内容濃すぎるw】


そうして私たちはもう二回FAをプレイし、配信時間が一時間を超えた。





「よし、それじゃあここまでにしようか」


『一時間だしちょうどいいね』


【次の配信も楽しみにしてる】

【もう一時間たっていたのか】

【時の流れが速すぎる】

【楽しかった】


「それじゃあ次の配信でお会いしましょう。ばいばい!」


『それじゃあまたね!』


そうして私の初コラボは終わった。



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