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3期生ラジオ②



「それでは最初のコーナーはマシュマロ読みー! わーい、どんどんぱふぱふ」


【これぞラジオよ】

【いいっすね】

【セルフ効果音草】

【俺の読まれないかなー】

【いや、俺だ!】

【いや、私よ!】

【草】

【残念だったな、読まれるのは俺だ】


「何やってるんだ視聴者は……」


「コセン、気にしたら負けだ」


炎怪くんと秋風くんが視聴者の反応に少し引いているのを横目にめぐみちゃんは進める。


「マシュマロはこれだ!


『3期生の皆さんこんにちは。みなさんに聞きたいのですがコラボが少ないレムちゃんとコラボするとしたら何がしたいですか? また、レムちゃんはどんなコラボがしたいですか』


だってさ」


「うぐっ……」


ごめん、もう少し自分に勇気があればコラボできたのに。

視聴者のストレートな言葉に思わず声が漏れてしまう。


【レムちゃんに30の精神的ダメージ!】

【聞いてみたさあるな】

【的確に弱点ついたなぁ】

【これは酷い】

【クリティカルだこりゃ】

【気になる】

【レムちゃん大ダメージ】


「大丈夫だって、これからどんどんやっていけばいいんだから」


「そうだぞ、なんなら俺がコラボしてもいい」


「コセン一言余計」


「え」


【そうだぞ、これからやればいいんだ】

【コセンは一旦黙ろう】

【悪気はないんだろうけどコセンムカつくな】

【その通りだ、あとコセンうるさい】

【一言余計なんだよなぁ】

【これからやればいいのさ】

【これから頑張ろう】

【コセンは言い方が悪い】


「一言……余計……?」


「ちなみに私は雑談かな、この前のやつ楽しかったし」


「え、あ、うん。ありがとう」


嬉しいんだけど……ちょっと、その……1人が結構落ち込んでて……うん。

何気ない一言が人を傷つけるんだなって。


「コイツは言葉のチョイスが馬鹿なだけで優しい奴なんであまり気にしないでください」


「え、いやそう言うことじゃ……落ち込んでるみたいですし」


「大丈夫大丈夫、コセンくんはこう言うこと慣れてますから。放ったから勝手に治りますって」


【そうそう、ほっといて大丈夫】

【立ち直り早いからコイツ】

【コセンへの謎の信頼草】

【これぞ絆】

【その絆腐ってないか?】

【いや草】

【誰も心配してないのかw】


めぐみちゃん、秋風くん、さらに魔華ちゃんまで……

これもある種の信頼なの……かな、うん。


「そ、そうなんですか……」


【困惑してるじゃんw】

【無理やり納得した感w】

【レムちゃん、コセンを見捨てないのか】

【コセンが見捨てられないの珍しいな】

【遂にコセンの味方枠きたか】


「あっ、私はゲーム教えて欲しいな。私ゲーム下手だから」


【至近距離全弾外しは伝説よ】

【リリス様はエイムが終わってるんだよなぁ】

【空回りしちゃうよね】

【レムちゃん教えられるのか?】

【ゲームは頑張ってくれ】

【やるだけで神回になる】

【レムちゃんとリリス様は似てるよな、得意不得意はあるが】


「うるさいな、君たち。もし私がレムちゃんのスーパーウルトラ神指導で上手くなったらどうするのさ」


「え」


教えるのはいいんだけどそこまで自信ないんだけど。

教えて上手くなる保証ないし。


【レムちゃんを崇め奉る】

【レムちゃんを神と思う】

【世界滅亡に絶望する】

【その安直な名前やめろ】

【明日は隕石が降ってくるのかと天気予報を見る】

【レムちゃんが伝説になるね】

【ネーミングセンスが子供】


「いやいやいや! 私教えたことなんか一度ないんだけど!?」


「いや、私元々が終わってるからちょっと教えてもらうだけで少しはまともになるよ絶対」


「え、あ、はい」


突如として有無を言わせぬような迫力に言葉が詰まる。

え、私何か変なこと言っちゃった?


「つかなってもらわないと俺らが困るんだが?」


いつのまにか復活していたらしい炎怪くんが口を挟む。

ほんとに大丈夫だったんだ、放っといて。


「はぁ? あれはコセンたちの教え方が悪いんですー! 私は真面目にやってるんですー!」


「お前が真面目なのは認めるけどさぁ、なんて言うか不器用がカンストしてるんだよな」


「確かにね。私もその配信見てたけど理解はしてるのにできてないっぽいよね」


「俺が教えてもダメでしたしね。結構丁寧に教えたつもりだったんですけど」


【あきはるはちゃんと教えてたな】

【あれはわかりやすかった】

【解説動画撮ろうぜ】

【あれ見て実践したらだいぶ上手くなった】

【あれ見たらランク上がった】


秋風くんの視聴者さんの反応からして相当すごいとわかる。

後で見てみよう。


「倉持とやることか、一緒に鬼畜ゲーやってみたいな」


「俺はレースゲームで競ってみたいですね」


【どっちもコイツといえばって感じだよな】

【代名詞みたいなもんだな】

【レムちゃんストレス耐性あるのか気になる】

【レースゲーム得意なんかな】


「逆にレムちゃんは私たちと何やりたいの?」


「えーと……魔華ちゃんとはーー」


「あ、私のことは下の名前で呼んでいいよ。後タメ口も。というか呼んで! なんか距離感じて寂しいから」


「もちろん俺も頼む」


「俺もお願いします」


「私もー! って私はもう呼んでもらってるんだった」


「わ、わかった」


確かにめぐみちゃんには下の名前でタメ口で言ってるのに他の同期にそうしないのはおかしいもんね。


「じゃ、じゃあリリスちゃんとは……」


「うんうん!」


【食いつきすごいなw】

【めっちゃ楽しみにしとるやんけ】


「お悩み相談のやつやってみたいかな。そう言うのやったことないし」


「OK任せんしゃい!」


「それでコセンくんとはさっきコセンくんも言ってたけど鬼畜ゲーをやってみたいかな。私難しいゲームはプレイしたことないから」


「よっしゃ、とびっきりの鬼畜ゲー用意しとくから待ってろよ!」


【おいコセンちゃんと選べよ?】

【最初は優しめのにしろよ】

【鬼畜ゲーで優しめとは一体】

【楽しめるやつにしとけよ! わかったか!】


「晴明くんとはこれもさっき言ってたレースゲームをやりたいな。実は私今までレースゲームやったことないんだよね」


【マジですか!】

【ほぇー】

【実力気になる】

【マジか】


「なるほど。じゃあいいレースゲーム持ってきておきます」


【頼むぜ晴明】

【いいチョイスするんだろうな】

【楽しみ】


「おいお前ら! 俺の時と態度違いすぎねぇか!?」


【これが現実】

【お前とは違うんだよコセン】

【これが晴明とお前の差だ】


「なんだコイツら……マジで燃やしてぇ」


「落ち着けコセン……」


「はいはい、コセンのことは一体おいて次行ってみよー!」


「おい、おいてくな!?」


その後もいくつかのマシュマロが読まれ、3期生ラジオはさらに賑わっていく。



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