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詩❲家族❳

ばればれのポーカーフェイス

作者: 日浦海里

 朝の6時に起きる。

 布団から出てカーテンを開ける。

 着替える。

 一階に降りる。

 家族である霖が座ってこちらを見ている。

 頭を撫でる。

 洗面台に行く。

 顔を洗う。

 扉から霖がこちらを見上げている。

 頭を撫でる。

 朝食を作る。

 食事を食べる。

 眼の前に座る霖の口元が汚れている。

 ふきんで拭き取る。

 頭を撫でる。

 2階に昇る。

 鞄を手にする。

 階段下で霖が覗き込んでいる。

 1階に降りる。

 頭を撫でる。

 玄関に向かう。

 靴を履く。

 太ももに何かが触れる。

 振り向く。

 霖がこちらを見上げている。

 しゃがんで抱きしめる。

 頭を撫でる。

 ゆっくりと放して、立ち上がる。

 玄関を開ける。

「行ってきます」

 玄関を閉める。

 鍵を掛ける。

 玄関に手を触れる。


 日常が始まる。


 夜になる。

 鍵を開ける。

 玄関を開ける。

 リビングから光が漏れている。

 廊下の隅に霖の顔が見える。

 しゃがみ込む。

 霖が来る。

 抱きしめる。

 頭を撫でる。

「ただいま」

 頬に温かい何かが触れる。

語り手の表情を描くなら

第三者視点の描写の方がいいのは分かってるんですが

タイトルと行動から

想像していただきたくて

こんな形にしました。


想像の余白ということでご容赦を。

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― 新着の感想 ―
[一言]  鍵を掛けてから玄関に手を触れる。  置いていってごめんね。  帰ってくるからね。  そんな気持ちなのかな、と。
[気になる点] 霖の正体によってはポーカーフェイスの意味が変わりそうな話ですね。
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