表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただ、おっさんが夢の中でどっかに旅立ってしまう、世間的には需要が皆無なお話  作者: 加工豚(かこうとん)
【第一章】限り無く透明に近いをぢさん
8/50

をぢさんのひ・み・つ♪ 見たい?









「ステータスオープンんんんんん~~~~~!!」




俺は、自分自身のステータスを開示(かいじ)してみようと、

スキルの発動を念じた。


…いや。声に出してしまっている。

テンション、上がり過ぎた。


どうだ!?

発動するんだろうか?






どきどき…






<ステータス・オープンが発動しました。>


頭の中にそんな無機質女の声が響き…






っ!!!

見えた!

視界の片隅に、今現在目視している景色、

それを損なわない程度に薄く

ウィンドウ的な色合いの横に長い長方形が占め…


その中に俺が知りたい情報が書かれている。

うーん。


なんつーか、いよいよ以て

現実世界の俺が良く見ていた

異世界転生だとか転移系の小説みたいだな。

さぁ、今の(サブ)の状態と対面して見よう。






【名前】ヲヂサン


【レベル】1


【種族】ガイスト(人間基)

【性別】男

【年齢】44


 生命  135

 魔力   53

 SP   76


 Str 127

 Dex  84

 Vit  61

 Agi  40

 Int  65

 Mnd  49

 Luk  72

 Cha  30



【所有スキル】


 ステータスオープン LV-

 蛋白質の記憶(特異点) LV-

 重力魔法  (特異点) LV-


 精神攻撃耐性    LV3

 精神攻撃      LV5


 考察        LV1

 推論        LV1

 描写        LV1


 鑑定        LV2





うん。

俺の欲しかった情報が出てきた。

ずっつらずっつらとまぁ、こう、

文字の羅列(られつ)が出てきたんだが…


それはそれで、

今度はこの文字の羅列が

果たして何を表して居るのかが…


それが判らんっ!





出てきたステータスの項目を更に鑑定する必要があるみたいだな。





鑑定で、ステータスの項目を鑑定してみた。

結果、こうだった。





【名前】ヲヂサン

    (名前。)


【レベル】1

    (能力の指標となる経験の重なり。)


【種族】ガイスト(人間基)

    (ガイスト=精神体の一形態)

    (人間基 =もともとのベースとなった種族)


【性別】男

    (性別)


【年齢】44

    (年齢。対象が存在した母星を基準とする。)


 生命  135

    (生命力。この値が0になると死ぬ。)


 魔力   53

    (魔力。この値が0になると気絶する。)


 SP   76

    (スタミナ。運動で消耗する。)


 Str 127

    (力、筋力の強さ。)


 Dex  84

    (手作業などの器用さ)


 Vit  61

    (攻撃を受けた時の防御力)


 Agi  40

    (敏捷、素早さ。)


 Int  65

    (知力、賢さ。)


 Mnd  49

    (精神力、魔法防御力。)


 Luk  72

    (運の良さ。)


 Cha  30

    (魅力。)



【所有スキル】


 ステータスオープン LV-

 (能力を開示する。対象は自分自身のみ。)


 蛋白質の記憶(特異点)LV-

 (有機生命体の体、及び、その残滓に触れると…)


 重力魔法  (特異点)LV-

 (重力に関係する魔法を使える。)


 精神攻撃耐性    LV3

 (精神攻撃に対して打たれ強くなる。)


 精神攻撃      LV5

 (精神攻撃が出来る。)


 考察        LV1

 (物事を調べる力。)


 推論        LV1

 (不明な事を調べる力。)


 描写        LV1

 (姿を浮かび上がらせる力。)


 鑑定        LV2

 (目利き、見定める力。)




一つが判ると、その続きが判らなくて今度はそれを調べる…

今まさに、そんな感じだ。


俺が屡々(しばしば)陥りがちなヤツだな。

もともとは(メイン)の分隊であった(サブ)も、(メイン)の能力もきっと大同小異(だいどうしょうい)であるから、等しく俺の弱点的な部分なんだよな、これはさ。


不器用な俺みたいなクチの学生がいざ就職を果たして、社会へと飛び出したは良いのだが、其処(そこ)の/社会の/会社の…そんな新しいグループに()けるルール、そこで最低限必要になる共通のアルゴリズム、そんな諸処のASSYを組み込んだアプリ。


それがスムーズにダウンロード出来ない、性能の良いスマホと云う他人がとある動画を7分とかで取り込むのに、俺と云うポンコツスマホは「24時間と48秒後に取り込み予定」だとか、俺の新しいモノを取り込む遅さだよ。


今、まさに俺はそんな状態にあって、

客観的に見たら、ドツボにはまってるぞ、多分。

俺は今。













……

………






ん~、

まぁね、俺のこの弱点は仕方が無いよな。

どんなにしたって、それ以上は出来ないんだからさ。

初めて『社会的な場所』へとデビューした頃…


そう、俺の幼稚園の頃だな。

焦っても駄目、いや、焦ったらもっと駄目になり、(たにん)のお節介な助言に従っても、結局はろくな結果にはならなくて、で、またその事について不条理な叱責が続いて行くあの今思うと心の底から無駄な時間がそれは悔しくて悔しくてなぁ…


真面目に集中しても集中力が続かなくて、どうしても頭の中に沸いた疑問や考えに誘導されてしまって、それに少し集中している間に、確実に世の中の時間軸が動いていて、俺は毎回、それに取り残されて来ていた。


まぁ、だけどもさ、今現在、俺は俺以外の他人とは一切接点を持たない場所に居るのだ。

『名前の無い(ホル)』も云っていたしな。




<訓練に適した恒星系の惑星を用意しているよ。>

<生物が居ないから、>

<最悪、破壊しても大丈夫だからねー>

<君が宝珠から力を取り出し次第、>

<君をとりあえずは其処に転移させるからねー>




この惑星には生き物が居ないらしくて、最悪、破壊しても構わない、みたいな事を云っていたのだし。


時間は存分に有るのだ。

自分の時間の中で、自分の覚え方で、この何だか全く新しい世界のシステムを覚える、今はそんな長いダウンロードの時間だと思えば良いじゃないか。

何を焦る必要が有るのだ?

誰に(はばか)る必要が有るのだ?


そうなのだ。

そうやってこれから覚えて行こう。




さて…

こっから、どうすっかねぇー




…重力魔法ってか?

どうやって使うんだろうな。


いっっちょ、やってみるべか!











年齢って、地球が太陽を一周する一年を、

その生き物が何回繰り返したか、

畢竟の処は、地球基準なんですねー。

書いていて、自覚しました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ