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ただ、おっさんが夢の中でどっかに旅立ってしまう、世間的には需要が皆無なお話  作者: 加工豚(かこうとん)
【第二章】惑星、恒星、命、輪廻、ヲヂサン、全部回転物です。
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ちょっとお話も長くなってきたので、説明パート気味



自身も忘れかけている設定の思い出し回的な説明パートです。

自分があまり頭が優秀じゃないもんだから、良く、他人の作品を読んでいて、


「あれ、この人誰だっけ?」

「どういった人物だっけ?」

「このスキル、何だっけ?」


だとか、そんな事が頻繁(ひんぱん)なものですから、わりかし、わりかししつこい位に思い出せる様に、そいつを心掛けております。

自分が書く小説なら、自分が理解可能な感じにやってみよう、です。


ご了承下さいな。



さぁ、今から、妖魔・オーガの腸内に巣食(すく)っている細菌叢(さいきんそう)集落(しゅうらく)の一つに接近し、恐らくはセンサータンパク質が手に入れた物質から予想するに、その場所は悪玉菌vs善玉菌の戦場となっているであろう、その場所へと殴り込みだ、コノヤロー!

次第(しだい)(たか)りつつあるテンションに()てられたのか、心成(こころな)しかそれに比例(ひれい)して(いきお)い良くぶん回っている(よう)に感じられる鞭毛(べんもう)モーターの回転数と振動が、それすら何だか心地良い。



俺が異世界へやって来て、別の惑星にいた頃に分身が出来上って、そいつらを利用して作り上げた警戒・戦闘システム


 ――イージス(かん)(けん)空母打撃群(くうぼだげきぐん)(てき)な―― 


そのシステムの警戒・索敵(さくてき)体制を第一級(だいいっきゅう)戦闘態勢(せんとうたいせい)へと引き上げた。









――――現実世界の(メイン)厭世感(えんせいかん)(あま)りに、現実逃避気味(げんじつとうひぎみ)に真夜中、宇宙について色々と妄想(もうそう)をしていた時に、そんな(メイン)視界(しかい)提供(ていきょう)する(ため)に自らブラックホールの眼前(がんぜん)に位置していた(サブ)は、(メイン)の 「ブラックホールに人間が落ちたらどうなるのだろうかなぁ…」 と言う、そんな興味本位(きょうみほんい)実験台(じっけんだい)にされた挙句(あげく)にブラックホールに叩き落された(あわ)れなる犠牲者(ぎせいしゃ)であり、元々は(メイン)の意識の中に存在していた、自身(メイン)の行動などを客観的(きゃっかんてき)視点(してん)から眺めて逐次(ちくじ)に突っ込みを入れたりしていた、『(メイン)の内部に存在しているもう一人の(サブ)』的な分隊意識(ぶんたいいしき)だったのであるのだが、ブラックホールに叩き落されてから、(サブ)はどうやら(メイン)からの独立を果たしてしまったらしい。


そうして良く(わか)らない内に、何だか(たな)ぼた(しき)独立(どくりつ)した存在(そんざい)となってしまったこの(サブ)は異世界にて色々とやっていたのであるが、とある惑星で、新しい世界でのこれからのやり方ハウトゥを色々と試行錯誤(しこうさくご)しつつ、模索(もさく)していた(ころ)に、どうやら、(メイン)から独立を果たした、そんな(サブ)内面(ないめん)にも(さら)(サブ)から枝分(えだわ)かれした(よう)(いく)つかの俺の分隊(ぶんたい)が居るらしい事に気が付いたのだ。 ――まぁ、彼等はある意味、(メイン)(たゆ)まぬ脳内妄想(のうないもうそう)が根本であった幾つかの(サブ)とは別の人格で有った筈だったのであるが、かのブラックホール事件にて、どうやら(サブ)とくっ付いて一緒になっちゃってこちら側へと来たみたいなのだなぁ。―― これから異世界で色々な困難(こんなん)遭遇(そうぐう)して行くのであるから、そいつらと(サブ)はいわば一蓮托生(いちれんたくしょう)の関係な訳だから、確か…(サブ)が、(なに)かの選択を迫られた時に迷いが生じてそいつ()を呼び出し相談してみようかと(こころ)みたのが分隊(ぶんたい)たる彼等(かれら)との最初の接触(コンタクト)だった。


そうしたらば、それがスキル発現(はつげん)条件(じょうけん)であったのだろうか、新たにスキル【並列思考(へいれつしこう)】を手に入れたので、これ()(サブ)の内面に存在していた(さら)なる枝葉(えだは)である分隊(サブ)に対して、それぞれが独立した演算処理(えんざんしょり)が可能な ――パソコンの最近のCPUの複数コアの中の内の、分隊の1人1人がそれぞれ1個のコア的な―― 役割(やくわり)を果たすように彼等(かれら)依頼(いらい)したのである。


(メイン)から分かれて独立を果たした(サブ)ではあったのだが、所詮(しょせん)は社会で(つまづ)き気味の、そんな(メイン)が元々の雛型(ひながた)である、いわば(メイン)のコピー的な 頭の悪さ/スペック しか持ち合わせてはいない(サブ)であるが故に、前述(ぜんじゅつ)の俺の分隊を独立させそいつ等に俺に降りかかる負担を分割して()()ってもらい、(サブ)本人の負担を減らそうと考えていたのである。


並列思考(へいれつしこう)】を入手後、そんな(サブ)は更に新たなスキル【空間認識(くうかんにんしき)】を手に入れてしまって、そのスキルはどうやら(サブ)単体で使いこなすには余りにも負荷(ふか)が高く、(サブ)の性能が悪い脳内記憶領域(メモリ)が耐えられない、使いこなし切れないオーバースペックである事が判って、その解決方法としてスキル【並列思考(へいれつしこう)】の分隊を(もち)いる事によって(サブ)脳内の処理能力負担(しょりのうりょくふたん)分散(ぶんさん)分担(ぶんたん)させてしまえば良いではないか、との思い付きによって彼等(かれら)分隊を上手く用いた視界方面担当制(しかいほうめんたんとうせい)警戒(けいかい)索敵(さくてき)システムの(よう)なモノを構想(こうそう)して実践(じっせん)(こころ)みたのである。


そして、そんな彼等分隊(かれらぶんたい)(もち)いて、手に入れたスキル、【空間認識(くうかんにんしき)】が(サブ)が手軽に使用に()えうる(よう)体制作(たいせいづく)りを確立(かくりつ)させるぞ…と、(ふたた)試行錯誤(しこうさくご)をやった(すえ)に、分隊(ぶんたい)CPU(コア)的な人格がまだ足りないと感じて増員(ぞういん)を呼び出したところ…その新メンバーに何と…(サブ)(もと)宿主(やどぬし)であった(メイン)が出現した次第(しだい)である。


これは説明が少々ややこしいところであるが、そもそも、(サブ)は元々は、今現在(いまげんざい)現実世界(げんじつせかいの)での生活を(いとな)んでいる、(メイン)の脳内に(もともと)々は存在していて、(メイン)の行動を第三者的視点(だいさんしゃしてん)客観的(きゃっかんてき)俯瞰(ふかん)して時々、(メイン)のボケた行動に対して()()(やく)を果たしたり、(メイン)が何かを見て、それについて何かを感じた時に「まるで〇〇の様だ」だとか、それを何かに(たと)えて理解しやすくする役目、それを(にな)っていた、いわば一個(いっこ)の人間の脳内に存在していた『自己の中に存在している客観的な視点の自己』であったのが、前述(ぜんじゅつ)した(よう)なブラックホール事故(ハプニング)()って、そんな偶然で一個の人間の脳内に存在していた架空(かくう)人格(じんかく)独立(どくりつ)した存在(そんざい)となってしまった状態であり、そんな独立を果たしている(サブ)(さら)(おのれ)内部(ないぶ)に存在しているらしい分隊の、新メンバーを呼び出してみたらば、なんと現実世界の(メイン)の意識と(つな)がってしまったのである。


なんとややこやしい事であろうかなぁ。


つまり、この異世界では、(メイン)は、(サブ)の、元来(がんらい)は主人で有るにも(かか)わらず、この世界では逆に、(サブ)(つか)えて役目(やくめ)を果たして居ると()う…見事に主従(しゅじゅう)の関係が逆転(ぎゃくてん)した、(ねじ)じれた主従関係(しゅじゅうかんけい)を持っているのである。


まぁまぁ、そうやって出来上がった今や別人格をも持ち始めていたり、元々は(サブ)の主人だったりしたりしている分隊達(ぶんたいたち)協力(きょうりょく)して(もら)って、何かと物騒(ぶっそう)であろう事が予測(よそく)されるこの異世界(いせかい)での戦闘等(せんとうなど)対応(たいおう)する為に、視界を分担させて索敵(さくてき)とその視界の範囲内(はんいない)での敵勢力(てきせいりょく)への対応(たいおう)を任せるという、そんなシステムを構築(こうちく)したのである。



その分担範囲(ぶんたんはんい)は…



(サブ)の立っている場所を中心として、大まかに正面(しょうめん)右側面(みぎそくめん)左側面(ひだりそくめん)後方(こうほう)別次元(べつじげん)の5方面(ほうめん)であり、分隊を指揮(しき)する代表(だいひょう)としての分隊達も5人存在している。


ざっくり、俺が立っている場所から、90℃毎に視界範囲をそれぞれスキル【並列思考】によって独立したタスクをこなせるようになった分隊達(ぶんたいたち)に担当してもらう。


円形のメロン、そいつを4分割に包丁でスライスするみたいにして、その1個1個の視界範囲(しかいはんい)を担当して貰いつつ、それにプラスして、「別次元(べつじげん)」と言う、何だか良くは分からない領域(りょういき)(くわ)えて5分割にするような感じで大まかにそうやって役割を割り振ってやった。


今現在俺が立っている方向を基準としての5分割。

今後、異世界でバトルとかになった場合は、俺がそれを発動した時点で、俺が立っている場所、視界を基準に5分割した方が把握(はあく)しやすいのでそうなった。


今俺が立っているところ、其処(ここ)がホームベースと見立てて。


キャッチャーの位置からピッチャーを俺が見ているその直線から右に45℃、左にも45℃の合わせて90℃の視界の範囲は、現実世界(げんじつせかい)に今も存在していて、その意識(いしき)だけが(サブ)(つな)がっている、不思議(ふしぎ)な状態の(メイン)が担当する。

ホームベースのあの形だ…キャッチャー側に一番近い場所に位置するでっぱった形の角度って、ちょうど90℃なんだよな、んで、そこを起点として石灰のライン引くとその石灰の二つの線のラインがレフト側・ライト側へ向けてそれぞれ広がって行くだろ?

あれがそのまんま、(メイン)が担当する視界範囲になる。

四つに切ったメロンの内の一個の担当。


(メイン)から見て右側は、武闘派担当(ぶとうはたんとう)ヤクザチックな人格(じんかく)俺分隊(おれぶんたい)に任せた。

四つに切ったメロンの右側担当(みぎがわたんとう)だ。


左のメロンは、オカマキャラチックな人格(じんかく)俺分隊(おれぶんたい)が担当。

後背のメロンは、野球少年の頃の人格(じんかく)俺分隊(おれぶんたい)が担当。


()(こも)りキャラの人格(じんかく)俺分隊(おれぶんたい)担当(たんとう)は、少し特殊(とくしゅ)()位置(いち)である。


次元(じげん)を超えた領域(りょういき)に潜んで監視(かんし)し、俺に向かう殺意(さつい)害意(がいい)脅威(きょうい)の存在が無いか、そんな領域(りょういき)監視(かんし)して(もら)う。

キャラ的にも何かそっち系が得意みたいだからな。



そして、この五人の分隊達(ぶんたいたち)(まぁ、一部、分隊ってか、本体(メイン)が居たりするんだけれどもな。)が更に更に配下を持っていると云う、そんな複雑怪奇(ふくざつかいき)なるこの警戒(けいかい)索敵(さくてき)体制(たいせい)迎撃(げいげき)システム…




正面視界担当(しょうめんしかいたんとう)(メイン)(もと)には更に、(メイン)のミリタリーオタ根性が想像で生み出した装甲兵力(そうこうへいりょく)第二次世界大戦時代(だいにじせかいたいせんじだい)のドイツ軍の戦車兵と5号戦車・パンターGが20(りょう)

1両当たり、5人の戦車兵がパンターGに乗り込むので、戦車兵の総数は100名に(のぼ)る。流石(さすが)本体(メイン)面目躍如(めんもくやくじょ)()った所だろうかなぁ。普段は俺の脳内に存在しているらしい、駐屯地的(ちゅうとんちてき)領域(りょういき)演習等(えんしゅうなど)をやっているらしく、(しつ)でも(かず)でも、(サブ)の中での最大戦力(さいだいせんりょく)である。戦車兵達(せんしゃへいたち)週末(しゅうまつ)には駐屯地内(ちゅうとんちない)のバーで(すで)一杯(いっぱい)だかいっぱいだかは判らんが、ビールを()()けて、派手(はで)陽気(ようきに)(サブ)の脳内に存在している街中(まちなか)までに繰り出してきては、後述(こうじゅつ)武闘派(ぶとうは)メンバー(たち)(さわ)いでいるフィリピン・パブやらオカマメンバーのやっている夜のお店になだれ込んで、肩を組んでジョッキを持ちながら足踏(あしぶみ)みしつつ、その足踏みのリズムに合わせて戦車兵の歌である『パンツァー・リート』をみんなで熱唱(ねっしょう)していたりするらしい。軍隊らしく、一糸乱(いっしみだ)れぬその連帯力(れんたいりょく)(きょう)じる歌唱(かしょう)には、ある一定人数のファンが出来つつあるらしい。武闘派メンバーも最近はそんな彼等(かれら)戦車兵達(せんしゃへいたち)から本格的な軍隊式の戦法(せんぽう)戦術(せんじゅつ)を学ぶ奴等(やつら)が出てきており、分隊達(ぶんたいたち)の交流の()()けを作り始めているのが彼等(かれら)なのかも知れない。

武装(ぶそう)はズバリ、第二次世界大戦(だいにじせかいたいせん)実際(じっさい)活躍(かつやく)したドイツ軍戦車、5号戦車パンター、主砲(しゅほう)70口径(こうけい)75㎜、副武装(ふくぶそう)に7,92㎜機関銃(きかんじゅう)MG34を2(にもん)装備。主砲は通常弾(つうじょうだん)徹甲弾(てっこうだん)榴弾(りゅうだん)選択可能(せんたくかのう)赤外線暗視装置付(せきがいせんあんしそうちつ)きであり、夜間(やかん)の行動もばっちり、走・攻・守のすべてを高い次元で(まと)め上げた戦車界(せんしゃかい)のイチローと呼ばれた戦車である。




右側面視界担当(みぎそくめんしかいたんとう)武闘派野郎(ぶとうはやろう)(もと)には更に、武闘派らしく、(サブ)の脳内にどうやら存在しているらしい脳内町内会(のうないちょうないかい)一角(いっかく)領域(りょういき)組事務所(くみじむしょ)(かま)えており、そこに常駐(じょうちゅう)している構成員達(こうせいいんたち)が20人前後存在していて、俺が緊急の事態の際にはそこの事務所に詰め込んで待機して俺の声が掛かるのを待っている様子だ。普段は雀荘(じゃんそう)に籠って麻雀(マージャン)三昧(ざんまい)だったり、中華屋でランチしていたり、フィリピン・パブでどんちゃん騒ぎをしていたりするらしい構成員達…合計20名前後。最近、飲み屋で前述(ぜんじゅつ)の戦車兵達と意気投合し、旧来(きゅうらい)のヤクザ的なそれとはまた別の、軍隊式(ぐんたいしき)戦法(せんぽう)やら戦術(せんじゅつ)やらを学び、交流が進んでいるらしい。後述(こうじゅつ)の野球少年の頃の(メイン)キャラ分隊からは、野球ボールの投擲戦術(とうてきせんじゅつ)をも学んでいる。意外と自分等(じぶんら)(めし)(たね)となるそういう戦い方を吸収して行く意思が強いグループである。

武装は幅広い。素手の格闘・木刀・真剣・ピストル・マシンガン・10tダンプを用いた突入・そして、野球少年から学んでいる投擲攻撃(とうてきこうげき)など。後述(こうじゅつ)するが、野球少年の投げるボールの殺傷力(さっしょうりょく)破壊力(はかいりょく)は、はっきりいってえげつなく極めて凶悪(きょうあく)である。




左側面視界担当(ひだりそくめんしかいたんとう)のオカマ野郎の(もと)には更に、(かれ)…いや、彼女(かのじょ)?ややこしなぁもぅ。よし、『彼女(かれ)』に統一しようか。オカマ野郎、その(もと)には更に彼女(かれ)が働いているお店のオカマ仲間達が存在しており、彼女達(かれら)の総数は武闘派の配下とほぼ同数の20名前後。彼女等(かれら)(サブ)の脳内に存在している街の一角(いっかく)に夜の商売を構えており、わりかしシフトが入り組んでいて、全員が(そろ)う事など(あま)()く、現在のところ、正直、増員(ぞういん)が望まれる現状(げんじょう)である。

彼女等(かれら)は極めて女子力(?)が高く、食事も自分で手料理(てりょうり)の時間を()しまずに丁寧(ていねい)に作り上げて、メイクにも肌の手入れにも余念(よねん)が無い。

もしかすると、その辺の女子よりもよっぽどに女子らしい彼女等(かれら)であろう…(サブ)の脳内に存在している、なんだかうらぶれた(おもむき)きの強い町の一角の、昭和の古き良き、そして質素であるマンションに(きょ)を構え、()こう三軒両隣(さんけんりょうどなり)(ほうき)で掃除したり、週末には付近の神社の境内(けいだい)に立ち寄ったりして、野良猫ボランティア活動などをやっており、メスの猫が子供を増やしたりして、周囲の住人にも、猫本人にも不幸となるであろうそう言った問題を解決すべく、働いたお金をカンパしてそんな猫ちゃんたちの避妊手術(ひにんしゅじゅつ)や飼い主探し等を行っている。見た目は…アレだが、中身はマジ、天使だよな。

彼女等(かれら)の武装は、野球少年の頃の(メイン)分隊達から学び取った投擲攻撃(とうてきこうげき)である。

オカマだと(あなど)()かれ、メイク・家事(かじ)・肌の手入れ・ご近所付き合い・奉仕活動(ほうしかつどう)などに一切(いっさい)妥協(だきょう)(こころみ)みない彼女等(かれら)のその性質(せいしつ)は、見事(みごと)投擲攻撃(とうてきこうげき)にも反映(はんえい)されており、手作りで、オーガニック()滋養(じよう)()ちた質素な食事を作り、それを(みず)(しょく)している彼女等(かれら)は健康そのものであり、『健全(けんぜん)なる肉体には健全なる精神が宿(やど)る』の言葉を(たい)で表しているのが彼女等(かれら)である。

ただちょっと…肉体の性別と精神の性別に乖離(かいり)が存在して宿(やど)ってしまっているだけなのだ。

美容と健康の為に、トレーニングにも余念(よねん)が無い彼女等(かれら)の、その投擲力(とうてきりょく)は、実は武闘派配下達(ぶとうははいかたち)をも凌駕(りょうが)している強肩(きょうけん)である。ちょっとした高校球児並(こうこうきゅうじな)みに。まぁ、それでも、彼女等(かれら)肩幅(かたはば)(いか)つくなってしまう懸念(けねん)考慮(こうりょ)しており、(彼女等(かれら)から投擲攻撃を受ける立場の敵にとっては)幸いな事に、7割程度のトレーニングに自重(じちょう)している次第(しだい)である。




後方視界担当(こうほうしかいたんとう)の野球少年だった頃の(メイン)キャラ分隊、彼の(もと)には更に少年野球のメンバー達が存在しており、その総数は20人以上。そいつ等をこの野球少年の彼は(ひき)いている次第である。


彼は(たびたび)前述(ぜんじゅつ)してきた『投擲攻撃(とうてきこうげき)』を最初に実践(じっせん)して成功させた殊勲者(しゅくんしゃ)でもある。


(サブ)の魔力を用いて、スキル【ポルターガイスト】を使う事により、当時は幽体みたいな存在であった(サブ)が 


――今も種族スキル『憑依(ひょうい)』を用いて腸炎ビブリオに憑依している格好であるのだが、この肉体は恐らくは物を持ち上げたりが可能な筈である、何故なら鞭毛を用いてあれこれとポーズと取ったり、頭を抱える仕草が出来たからである。――


当時、やりたくて仕方が無かった、自分がスキル【重力魔法(じゅうりょくまほう)物体加圧(ぶったいかあつ)/成形(せいけい)】を(もち)いて圧力と熱を加え、砂を溶かし成形して完成させた、野球ボール大の岩を持ち上げて野球みたいにぶん投げる、投擲(とうてき)を最初に成功させた、その殊勲者(しゅくんしゃ)

そして、そこから更に野球少年は(サブ)のアドバイスに従って、(サブ)魔力(まりょく)を引き出して使って筋力(きんりょく)増強(ぞうきょう)し、俺が脳内で指示(しじ)した(よう)回転数(かいてんすう)球速(きゅうそく)をどんどんと()り上げて投擲(とうてき)を続けて行った結果、次第(しだい)投擲(とうてき)された岩石野球(がんせきやきゅう)ボールは、地面側(じめんがわ)円弧(えんこ)(じく)が存在するかのような、そんな物理法則的(ぶつりほうそくてき)に当然である放物線(ほうぶつせん)を描く事を拒否し始めて、引力(いんりょく)を無視したかの(よう)に逆に、空側(そらがわ)円弧(えんこ)(じく)が存在しているかのような、空側に向かって()(えが)いて曲がる様なNunatural(アンナチュラル)なる軌道(きどう)(えが)き出して…


――プロ野球選手でも不可能(ふかのう)なレベルのストレートの非常識(ひじょうしき)()びる軌跡(きせき)(えが)いて――


(つい)にはその、空側(そらがわ)に存在している架空(かくう)円弧(えんこ)中心軸(ちゅうしんじく)の 外周(がいしゅう)/直径(ちょっけい) に向かって沿()った(よう)になり、その円弧自身(えんこじしん)の直径が次第に小さくなって行って、そして(つい)には空中にて1回転するようになり、


――駄菓子屋(だがしや)に売っていたウレタンの戦闘機。あの昭和世代(しょうわせだい)には(なつ)かしい飛ばすおもちゃ。そいつを組み立てて、翼のフラップ部分に二か所ハサミで切り目を入れてからフラップ部分を折り曲げる。前の翼のフラップは下向きに曲げて、後方の尾翼(びよく)(ほう)は同じようにハサミで切れ目を入れた後にフラップを空側に曲げて、(それはレシプロ戦闘機が宙返りをする時の実際のフラップの操作と一緒の動作なのだが…)そいつを地面に叩き付けるくらいの勢いで地面に向かって飛ばすと、そのおもちゃは地面に衝突(しょうとつ)はせずに、優雅(ゆうが)なる(えん)空側(そらがわ)に…まるで架空(かくう)円弧(えんこ)中心軸(ちゅうしんじく)(そら)に存在するかの(よう)にその円弧の外周(がいしゅう)沿()ってカーブを(えが)いていって、実際(じっさい)のレシプロ戦闘機がそうである(よう)にそれは見事な宙返りを決めるのであるが…――


(さら)岩石野球(がんせきやきゅう)ボールにかかる回転数(かいてんすう)球速(きゅうそく)をどんどん上げて投擲試験(とうてきしけん)(おこな)った結果、その1回転がもっと小さな円弧(えんこ)を描いて、やがては2回転となり、3回転になり…その間にも球の軌道(きどう)(えが)円弧(えんこ)直径(ちょっけい)はどんどんと小さくなり続けて…やがてはモーター式のバイブレーションが振動(しんどう)を起こすためにわざと(じく)を少しだけずらさせて回転させた時の(よう)な、その振動を出す為のモーターの回転軸位(かいてんじくくらい)のレベルの…直径が小さすぎて目視(もくし)での認識(にんしき)困難(こんなん)(ほど)の小さな弧を描く円弧の直径となり、最早(もはや)岩石野球(がんせきやきゅう)ボール自身(じしん)(きゅう)の直径よりも小さな円弧運動(えんこうんどう)になって行き、最終的には、一見すると、全く空中で宙返りをしない感じの一見すると普通の直球(ストレート)のような軌跡(きせき)に戻って… 


――つまりはその(くらい)に円弧の直径が小さくなってしまったごくごく小さな、目視不可能(もくしふかのう)である宙返りの連続をしているのだろう、その球は――


そんな直線軌道(ちょくせんきどう)(えが)いた後に、恐らくは球が回転して風を切るその速度が音速(おんそく)を超えてしまったのであろう、空気の存在している惑星上(わくせいじょう)にて、その物体が、音が(つた)う速度を超えようとした時、その音の障壁(しょうへき)(やぶ)る時に(しょう)ずる(すさ)まじい音と衝撃である、衝撃波(しょうげきは)を周囲にまき散らしつつ、とある断崖絶壁(だんがいぜっぺき)命中(めいちゅう)した(のち)に、今度はその爆散(ばくさん)爆音(ばくおん)を発生させ、岩石野球(がんせきやきゅう)ボールは跡形(あとかた)も残らずに消滅(しょうめつ)したのである。


爆心地(ばくしんち)へ行って確認して見たところ、400m先(さき)断崖絶壁(だんがいぜっぺき)命中(めいちゅう)したのであるが、その爆心地(ばくしんち)には直径40m、深さ20mの半円状(はんえんじょう)のクレーターが出来上(できあ)がっていたのである。

半円状(はんえんじょう)だったのは、命中した場所が地面すれすれだったからそうなっていた(わけ)であり、地面側(じめんがわ)(ダート)はやはり漏斗状(ろうとじょう)に砂が(えぐ)れていた所を考えて見ると、単純に、この岩石野球(がんせきやきゅう)ボールの投擲(とうてき)による攻撃力は。直径80m・深さ20m程度にわたって切り立った(がけ)(えぐ)れさせる、そんなえげつがない攻撃力を()めているのである…いや、秘めていないな。そんな攻撃力を、むざむざと露骨(ろこつ)に見せつけたのである。


この魔球の威力(いりょく)については、速やかにそれぞれの分隊達(ぶんたいたち)にその情報と技術が共有化(きょうゆうか)()されている。

まぁ、元々が(メイン)脳内に存在していた、(メイン)とは少しだけ違うけれども、(メイン)が人生の思考の末に悩んだり、発見して来たりして、そうやって生み出され、時間をかけて無意識(むいしき)(はぐく)んできた要素(ようそ)を持ったそれぞれのキャラクター達が人格(じんかく)的なモノを持ったのであるから、そんな(ふう)発生(はっせい)(いた)根幹(こんかん)がごく近い我々の結び付きは強くて、スキル【タンパク質の記憶】の効果もあり、(メイン)(サブ)・武闘派・オカマ・野球少年・引きこもり、この6人間(ろくにんかん)の情報の共有化は極めて高度である。


そんな野球少年の頃の(メイン)の要素の分隊、髪型は基本はスポーツ刈りなのであるが、そのスポーツ刈りの真ん中から、『逆モヒカン』みたいな感じでハゲ部分が有る。

普段は(サブ)の脳内に存在している、昭和風の(なつ)かしい市街地(しがいち)に住んでいて、日々、探偵ごっこやら駄菓子屋通いやら、野球の練習やら、小学校に通うやら、そんな事をやっている様子(ようす)である。




引き籠りキャラの分隊…一番の謎部分である。

『次元の中』に潜り込んで、(サブ)に対して、殺意(さつい)害意(がいい)脅威(きょうい)を抱く存在について監視している…らしい。構成メンバーが、一人のみ。

具体的に、どの(よう)な手段で()って探って居るのか、どの(よう)な方法にて次元の中などと訳の分からない領域に潜んでいるモノなのか、その一切が不明である。




こんなメンバー達が、(サブ)の四方周囲の敵情を索敵・迎撃出来る体制がこのシステムである。


前方に(メイン)

右に武闘派。

左にオカマ。

後ろに野球少年。

次元のハザマからは引き籠り。


こいつ等が、それぞれに俺の360℃のグルリ周囲と、敵意の様な意識までを索敵可能であり、また、各々の武装によって迎撃も可能なのである。

360℃グルリ。

つまり、俺が地上に立っていたとして、その地中(ちちゅう)敵情(てきじょう)索敵(さくてき)も可能であるし、更に次元の(はざま)からは、引き籠りが(サブ)に対する殺意(さつい)害意(がいい)脅威(きょうい)を監視している。

俺が索敵(さくてき)を命じると、この(おのおの)々が音の速さで配下を広げて担当の範囲を ――4分割したメロンの1個――― 偵察して、その配下が目視した情報をそれぞれの方面の担当の(おさ)である、前述(ぜんじゅつ)の彼等が一旦拾う。そして、必要だと判断した視界情報だけを(サブ)(もたら)すシステムとなっており、これによって俺の脳内負担が激減したのである。一応、反撃に対する命令権は(サブ)に帰属しているのだが、緊急を要する事案 ――スキル【タンパク質の記憶】による情報共有の迅速さすら上回る速度での敵勢力の攻撃等―― に関しては、各々の(おさ)にその対応への権利(けんり)委譲(いじょう)した形になっている。



この強力なるシステムの警戒・索敵(さくてき)体制を第一級(だいいっきゅう)戦闘態勢(せんとうたいせい)へと引き上げたのである。



このシステムに更に、前の惑星に居た頃に生き残っていた生存者達…まぁ、『()き残り』ってか、むしろ『()き残り』の幽体なんだけれどもさ、そいつ等の魂をスキル【タンパク質の記憶】を用いて、一時的に(サブ)の脳内領域に避難(ひなん)させている。

前に俺達が居た惑星アルヴィスが、アルヴィスを照らしていた恒星(こうせい)フレイアの寿命(じゅみょう)()きる(さい)超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)に巻き込まれると言う緊急事態で彼等三人(かれらさんにん)の魂を吸収して避難させたのであるが、この三人を戦闘顧問(せんとうこもん)魔法顧問(まほうこもん)・元国王の立場からの他民族との折衝等(せっしょうなど)役立(やくだ)って(もら)おうと考えている。




フェルディナント・ディ・ザイモス三世…


(もともと)々住んでいた惑星アルヴィスにて、人間族(ヒューマン)の王国の一つ、フェルディナンド王国の国王の座に()いていた人物で、本人は何だか国王等と言う(しがらみ)だらけの立場よりも、後述(こうじゅつ)のゲルファウストの(よう)な気楽な隠遁(いんとん)生活や俺みたいな境遇(きょうぐう)に対して羨ましいと思っている、そんな心の流れがスキル【タンパク質の記憶】を用いて流れ込んで来るところを見るに…国王の座なんてさっさと還俗(げんぞく)してしまい、趣味を謳歌(おうか)して見たい、異文化交流(いぶんかこうりゅう)の旅を好きなだけやって、色々な種族・民族と触れ合って(さまざま)々な体験をしてみたい、と、その(よう)な思いが強いみたいである。

(サブ)にウィリアムの名を与えてくれた。

俺はこれから知的生命体に戻ったらば、「ウィリアム・ウォーディセン」を名乗ろうと考えている。




ザイグーヌ・ファテマハト…


(もともと)々住んでいた惑星アルヴィスのドワーフ族の王国の国王であった人物で、酒が大好きで、メカが大好きで、鍛冶(かじ)が大好きで、スキル【タンパク質の記憶】から流れ込んで来るその精神性は天衣無縫(てんいむほう)で汚れる事を知らない様子である。こういう人物が国王って大丈夫なの、そのドワーフの国は?…己の関心(かんしん)が向く分野の好奇心に突き動かされるままに、それに没頭(ぼっとう)して、(みず)ら試して、それが失敗ならトラーアンドエラーを繰り返して、成功すると屈託(くったく)のない笑顔を見せて仲間達と談笑(だんしょう)し、酒を()()わす、そんな男である。最近、戦車の知識に関心が向く余りに、(メイン)隷下の戦車兵達(せんしゃへいたち)駐屯(ちゅうとん)している場所に()()けて行って、連日戦車(れんじつせんしゃ)弄繰(いじく)り回しているらしい。見た事も無い工具だとか、あっという間に使い方をモノにしていって、戦車兵や戦車のメンテナンス技術者から注目されて、どんどんと現代兵器の知識を吸収して行っている様子であるが…この人間性であるならば、その様な兵器を用いての悪い意味での暴走は行わないであろう、と判断している。




カウス・フォン・ゲルファウスト…


元々住んでいた惑星アルヴィスの、上記の国王二人の内、人間の王国の方の国王、フェルディナント・ディ・ザイモス三世の宮廷魔術師の座に就いていた過去が有り、それを引退してからは、惑星アルヴィスを照らしている恒星フレイアの危険性、寿命が尽きる時には爆発するでろう、その事について独自の研究からその危険性を導き出して、何とかその絶望的な終末からやり過ごす為の方策や避難場所を作り出していた、慧眼かつ、行動のやり手。

実は恒星フレイアがその命数を使い果たす前に、なんとその恒星フレイアの現身(うつしみ)である本人と、何らかの魔法技術的な製品の共同開発みたいな事をもやっていたらしいし、今現在のところ、このファンタジー異世界へと転生して来てから、魔術的なあれやらこれやらに関しては、彼の世話になって居る事が多い。

何れ、何れ、彼の手から独立しようか…あーでも、この爺さん、非常に便利な存在だよなぁ~。




警戒・索敵(さくてき)システムの結構、穴の無い感じのそれに加えて、(さら)上記(じょうき)三人衆(さんにんしゅう)が、(サブ)に対して助言してくれている。最早(もはや)、戦闘に(かん)して、この(よう)重厚(じゅうこう)なる防御態勢(ぼうぎょたいせい)()いて来る敵は中々(なかなか)存在しないのでは無いのだろうかな?






更に、更に、これだけでは無くて…






女神アルヴィス…


前に(サブ)が新しい環境(かんきょう)、異世界ハウトゥーを色々と試行錯誤(しこうさくご)していた舞台となっていた惑星アルヴィス、その惑星自身(わくせいじしん)現身(うつしみ)であるアルヴィス、女神的な存在である彼女が…どうも、俺の脳内?魂?なんかそんな領域(りょういき)との間に『(ルート)』が通じているらしく、その『(ルート)』が()むを()ない事情とは言え、俺が大魔力で()って強引(ごういん)に恒星フレイアの超新星爆発を吸収している際についでに惑星アルヴィス自身をも巻き込んで吸収した関係で、その『(ルート)』は更に太くなって繋がっているみたいで…最初、惑星が無事だった頃は決まったセリフを繰り返す、そんな無機質アナウンス女であった筈が、何か、俺に向かって罵詈雑言(ばりぞうごん)をぶつけて来るやさぐれキャラに変化していた。

そして、(くだん)星系(せいけい)終焉(しゅうえん)(むか)えた(さい)に、どうやら脳内メンバーに話を聞いていると、(サブ)はどうやらまたブラックホールに落下していたらしく、前に一度会(いちどあっ)った特異点(とくいてん)(ぬし)、『名前の無い(ホル)』との再会を果たして、彼女の誘いに乗って再び新たな異世界・惑星へと(おもむ)くべく、白い空間にて、『女神ナタリア』を名乗る何だか胡散臭(うさんくさ)依怙贔屓女(えこひいきおんな)にダーツを手渡(てわた)されて回転する(まと)にそれを投げて刺さった場所に書いてある種族に転生するルールと言われたそのダーツを投げる際に緊張して派手にすっ転び、ダーツは地面に刺さっており…こうして、腸炎ビブリオ転生と相成(あいな)った次第(しだい)である。

この暴言女神(ぼうげんめがみ)アルヴィス、コイツは意外と、(こと)(ほか)、やり手であり、依怙贔屓女神(えこひいきめがみ)ナタリアが持ってきた書類関係に点在していた姑息(こそく)(わな)を次々と看破(かんぱ)して、(さら)にそれを相手方に気取(けど)られぬ(よう)(くぐ)()けて見せた。

そのフォローの手練の数々、俺を助けてくれた善行(ぜんぎょう)を褒めると、なんかツンデレみたいに、「かっ…勘違いしないでよねっ!……以下略」と言い出したもんだから、善行に対する照れ女、略して『ゼンデレ』と言うあだ名をつけてやった。

まぁ、彼女にはそんな、人間視点では中々把握できない様な、そんな、少し生き物の理の外からみたフォローが可能な力が有るみたいだ。頼もしいのだ、口は悪いのだが…




月ぃーず三人衆…


惑星アルヴィスを周回していた3つの衛星(えいせい) ―月― の現身(うつしみ)である星ぃーず達お子ちゃま3人衆。

女神アルヴィス自身も、月の現身(うつしみ)彼女等(かのじょら)お子ちゃま達の存在を当初は把握(はあく)しては居なかったと思われる。最近、どうも女神アルヴィスの周囲に(まと)わりついて鬱陶(うっとう)しいらしい。何だかんだ言ってだけれども、「ねーちゃんねーちゃん」と(した)われるのは(いや)ではないらしく、また、他の脳内分隊やら、生存者三人衆たちにも、人見知りせずに纏わりついている。

常に三人一緒で纏わり付いて来るので、構う時にはそれなりのエネルギーが必要である。

脳内の現在の所の癒し系、マスコット的な存在と化している。――――







そんないまや結構な大所帯となって来た脳内メンバー達を引き連れ、そいつ等の協力の元、迎撃・索敵システムにも不備が見当たらない、そんな万全な感じで、極鞭毛(きょくべんもう)モーターをフルに回転させて、交戦が予測されている地点へと、直進を続けている。


先程まで、全く他の細菌など見当たらない場所に居たのであるが、次第に、細菌達の産生物(さんせいぶつ)濃度(のうど)、細菌達の死骸(しがい)濃度(のうど)その様な細菌達の気配が段々と濃厚(のうこう)になって来て…やがて、脳内索敵システムの分隊からの報告がやって来た。


此方(こちら)、前方視界担当。距離、約3000感覚m(かんかくメートル)の場所にて、細菌叢(さいきんそう)の善玉菌と悪玉菌との前戦地帯(ぜんせんちたい)目視(もくし)。」


さぁ、初めての戦闘である、皆、心して掛かろうか!


極鞭毛(きょくべんもう)の回転速度を更に上げる。

簡単な事だ、ナトリウムイオンの取り込みの量を増やしてやれば、極鞭毛モーターに流れ込む電流値(でんりゅうち)も上昇して、回転数はそれに比例(ひれい)して上昇する。


ナトリウムイオンの細胞の外と細胞内部との濃度差(のうどさ)濃度勾配(のうどこうばい)を利用している(ゆえ)に、あまり急激にナトリウムイオンを細胞内部に取り込み続ければ、濃度勾配(のうどこうばい)の差が小さくなり、結果として、『スタミナ切れ』となる問題が有るので、このやり方は常時継続(じょうじけいぞく)する訳には行かないが、今までにきちんと出力を抑えていたので、今は()だ大丈夫である。


俺にも目視出来る距離になって、それは見えて来た。


善玉菌と悪玉菌のそれぞれの勢力の境界線に、お互いになんだかベタベタした物質を出し合って絡み合っているのである。

()ずは敵方(てきがた)の、このベタベタを駆逐(くちく)せねばなるまい…


各方面視界担当、総員に攻撃準備を命じてくれ、派手にやるぞ。





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