計算して見たら、ざっくり、人間の100万分の1の大きさだったので、身体的な能力値もそれに準じてみた。
三つの月ぃーず三姉妹は…
某棒状お菓子、ポッ○ーのCMの三姉妹的なイメージで。
キャラクター的な性格は、某、小説を読もう作家さんのお話の、農家をやってのんびりと暮らすお話に出て来る「大地の妖精」さんがモデルです。
バター大好きで、可愛らしいですよねぇ。
ファンです!
ステータス・オープンの…『フォント』って言うのかな?
あれが上手く行かない…(´;ω;`)
《…きなさい!》
《お…なさいよ、この…ゲ!》
《おきろ、このアブラムシがっ!》
脳裏に響き渡る声。
ん~。
何だよ、うっせぇーなぁオイ。
寝かせろよ。
…
……
………!!
はっ!
あの駄女神に手渡されたダーツを投げ損なって、盛大に地面にぶっ刺してしまった。
あれ…野球で言ったら、完璧にボークだったよな。
んで、あの駄女神、なーんか不吉な事を言いやがったよな…
何だっけか?
思い出せっ!
中年入って、芸能人の名前とか出て来なくなって来て最近は、
「ほら、ほら、あの人だよ、あの人、うん!」
だとか、他人が聞いたらばさっぱり何言ってるか判んねー謎発言をかまし気味な俺の残念な脳みそっ!
思い出すんだ、順序立てて思い出せ…
「ピィーーーーーーーーーーっ!」
「はぁーい、しゅぅーーーーりょぉーーーー!」
「何か、適当な『微生物』へ転生ーーー!」
…。
や、やべぇ。
何だよ、『何か適当な微生物』って!?
種族名だとか無しかよっ!
この場合はあれか?
『種類』か!?
取り敢えず、ステータス・オープンした方が良いよな。
先ずは情報の把握だよ、何事もさ。
状況が理解出来れば、ある程度は余裕が出来て、対策だって出来るんだ。
うん。
落ち着けぇ~。
落ち着けぇ~、俺よ。
ゴクリ…
『適当な微生物』だとか…
こ…こえぇぇぇぇ~~~。
おっかねえぇえぇえぇえぇ~。。。
「すっ…」
「すっ、」
「スサオノミコトってさぁ、クシナダヒメのどの辺りにグッと来てプロポーズしたんだろうねって、疑問じゃない?」
《うっせーよハゲ、さっさとテメーのステータス見ろや!》
俺の脳内でアルヴィスが怒鳴っている…
随分とやさぐれてしまっているじゃぁ、あぁ~りませんか。
コイツはきっと既に把握しているに違いない。
俺が果たして、何に異世界転生を果たしたのか。
コイツは既に知って居るんだ…
そんで、こんなに荒れてしまっている。
以上の状況を踏まえると、だね。
俺でも判る。
碌なもんじゃ無い事態だ、きっと。
俺は今現在の俺の現実を真正面から受け止める事が、出来るであろうかなぁ…
某クイズ番組の、「ファイナル・アンサー」よろしく、ものすげえプレッシャーが降りかかって来る。
「ステータス・オープン!」
発動させるまでに、大変に時間がかかってしまった。
俺は一呼吸入れて、それと対面する時間を作る。
視界が変だ。
変って言いうのはあれだ。
光学的なあれを、眼球と云うレンズで通して見る、所謂ところの、前の世界で見慣れているお馴染みのあの視界ではない。
恒星の超新星爆発を何とか遣やり過すごそうと無我夢中の時に、眩しくて眼を閉じているのに、何故だか周囲の風景が見えたあの謎視界現象に既に切り替わっている。
きっとこれはアイツか。
カウス・フォン・ゲルファウストよ、元宮廷魔術師の隠者じぃさんが魔術を使って提供している視界だろう。
今現在の己の肉体に、果たして『眼球』なるものが存在しているのか判らないが、こうやって、頭の中で眼球を瞑る、と意識して、脳が眼球を閉じようと指令を出して、そうやって嘗ての己の肉体であった頃の動作を無意識に試みてみるのだが…結果は眼を瞑ってても、見えているんだもん。
そんな視界を使って、俺は『現在の俺』の姿を眺めてみる事にした。
何かが薄い膜を張って、『現在の俺の身体』と、それ以外との境界線を構成している事を理解する。
恐らくは、これが細胞壁って奴だろう。
まるで薬の『カプセル』みたいな形状の、円筒形、円筒の終わりの両端は円筒の円の直径と同じ円の直径を持ったなだらかな半球形が円筒にくっ付いているみたいな形。
この内側が、俺の身体の領域だと悟る…
前の世界の、遥か昔の学生の頃の、『理化』だの『科学』だの『生物』だのの授業の、その教科書の中で見たまんまだ!
俺の驚きに呼応するかのように、今現在の俺の身体を構成している『カプセル』の外側に生えている鞭毛と線毛が動いた。
手を動かす感覚で、線毛が動き、足を動かす感覚で鞭毛が動いた…
落ち着け、認めろ、認めるんだ。
これが、この姿が、今の俺の現実だ。
この後に、もっと見るのに勇気が必要な事が有るんだ。
それは既に、『ステータス・オープン』で、視界の隅に発現している。
未だ焦点をそれに対して合わせて居ないだけだ。
これを見たらば、俺が何に転生したのかが判明するであろう、俺の能力やら、種族やらが数値化・文章化されて表記されている、その羅列…
さぁ、俺は俺と対決せねばならん!
現実を、受け入れ、るんだっ!
【名前】 ヲヂサン
【レベル】 1
【種族】腸炎ビブリオ〈憑依〉
ガイスト(人間基)
《種族ランク ロイテナント》
…これから俺は、もしも就職する為の面接を受けるとしたら、どうなるんだろう。
どう云った感じで面接を受けたら良いのだろうか?
「何か資格は持っていますか?」
「はい、『毒素製造一級』と、『食中毒二級』です…あっ、食中毒の方は今一級を目指してスキルを磨いております…」
とでも、云うと良いのだろうか。
無意味にキラッキラした目をさせて、濁りの無い瞳で、面接官にそう答えれば好印象になるのであろうかなぁ。。。
ははははははははh…
無意識に頭を抱えようとした。
線毛が、カプセル状の俺の身体の外側から、器用に頭を抱えているみたいな形になっている。
二本の線毛が頭を抱えているみたいな曲線を描いているのである…
その線毛を、俺から生えている別の線毛でちょんちょん触れてみる。
何かに触れる感触が有って、線毛と線毛がじゃれ合っている…
大腸の フーローラ際の 中空に 我 泣き濡れて 線毛とたはむる…
…どうしよう!
泣くしか無かった。
…
……
………
《何と云うか…そなたの心が抱える衝撃を考えると…》
今現在、俺達が転生した惑星、其処とは違う、別の惑星で、幾つかあった人間族の国の内の一つであるフェルディナント王国を束ねていた人間の国王、フェルディナント・ディ・ザイモス三世が云う。
《自分で確認した方が良かろうとおもぅてのぅ。》
同、フェルディナント王国にて、嘗て宮廷魔術師であったカウス・フォン・ゲルファウスト。
宮廷魔術師を引退した折りに姿を隠し、その後は山奥にて隠遁生活を謳歌しつつ、彼の惑星を照らし出す恒星の終末の運命から生き物達を守る方策を模索していた風変わり者が言葉を続けた。
《まぁ、お主ならば、大丈夫じゃろうとは思っておった。》
技術野郎、一応、王様であり、フェルディナント国王と同じ惑星に於いてドワーフ族の王国を束ねていた王、ザイグーヌ・ファテマハトが更に言葉を続けた。
お前らはあれか?
小学校の卒業式風かっ!
セリフを分け合うのは何故だ!?
まぁ、俺が自分で事実を受け止める時間をくれた訳だな。
んで、ゲルファウストが、今の俺のこの身体に於いて、このままでは見えないだろう、と、視界を提供する魔法を事前にさり気無く掛けていてくれたと。
《いせかいいせかいぃ~!》
《さいきん、さいきんにてんせーいたしましたっ!》
《オーウェン・リヴリア、です!》
みんなを助ける為に、ゲルファウストの提唱した作戦を採用して大規模魔術を発動し、超新星爆発の爆発自体を魔力で覆ってその全てを吸収する際に、とばっちりで吸収されたしまった月ぃーず三姉妹…性別、判然としないんだけども。
最近と細菌…ね?
最後に喋った奴、人名みたいになってるけども、腸炎ビブリオだからな、それ全然違うからな。
《あたしはれでー!》
《とわら…とらわれわれのおしめサンマー!》
《わるぅーいハゲにとわれ…われのみぃー!いきてろちゅうのはじ…はずかちめをマジウケる!》
三人とも女の子だと判明した。
囚われたサンマか…あれ、灯りで集めて網で一気に捉えるからなぁ…。
オシメしているサンマかぁ…
生きて路駐の辱めをマジウケる!?
…それ、『生きて虜囚の辱めを受けず』だろっ!
何故そんな言葉を知って居るのか!?
ちょっとギャルっぽくなってるし。
《いやさぁ、お前が意識戻すまでに時間あったからな、ちょっと今のこの姿を見てな、ググったりしていたんだよな、んで、色々と見た目だとか調べて居たらさ、これ『腸炎ビブリオ』じゃね?って、大体、予想は付いてたんだよ。うん。》
本来、俺は俺の内面に於いて存在していた、『己自信を客観的に見て突っ込みを入れる』存在であったのだが、俺の知的好奇心の犠牲となり、奴が心の中で描いていたブラックホールに吸い込まれたのだ。
そうしたら、俺は奴から暫定的に独立した存在となってしまい、だが何故だかその後、訓練していた惑星にて、通信回線が回復したらしく、俺がスキル【空間認識】の俺にかかる負荷分担を分散させる為に新しい俺の分隊を召喚してみたら、奴が応答をしてきた、そんな俺で、戦車部隊を率いて前面視界を担当している。
現実の世界に肉体は存在しているらしく、現実世界のネット回線を利用したりして、その映像や情報、知識を異世界人である、今まで俺が吸収した人間に(人間以外にも)見せる事が出来る俺の分隊だ。
どうやらこいつ等は、主人の俺よりも早く意識を取り戻していたようである。
何とか立ち直れたのはあれだ。
何だかんだ言って俺の内面に吸収されてしまった前の惑星の王族・家臣三人衆、無邪気な三つの月ぃーず達、あの惑星の化身であり、女神であるアルヴィス、そして俺の分身5人衆とその配下達のお陰なのかもな。
今の俺は一人きりであって、一人きりでは無いのだから。
しっかし…
腸炎ビブリオねぇ。
異世界にも在ったのか、食中毒を引き起こす毒素を出す微生物…
ちょっともっかいステータスを詳しく見てみよう。
『腸炎ビブリオ』って単語に衝撃を受けすぎて、そこ以降、見れてないし。
【名前】 ヲヂサン
【レベル】 1
【種族】腸炎ビブリオ〈憑依〉
ガイスト(人間基)
《種族ランク ロイテナント》
【性別】 男
【年齢】 44
生命 0.000135/0.000135
魔力
8547764379980852690847912679388364396899897303 / 8547764379980852690847912679388364396899897303
SP 0.000076/0.000076
Str 0.000127
Dex 0.000114
Vit 0.000061
Agi 0.000060
Int 92
Mnd 138
Luk 72
Cha 40
【所有スキル】
ステータスオープン LV-
蛋白質の記憶(特異点) LV-
重力魔法 (特異点) LV-(物体加圧/加熱/成形)
並列思考 (特異点) LV-
魔素物質化 (特異点) LV- 〖new〗
ゲシュタルト思考 LV13/30【9up】
精神攻撃耐性 LV 5/10【2up】
精神攻撃 LV 5/10
鑑定 LV 9/10【1up】
【種族スキル】
ポルターガイスト LV4/10【3up】
憑依 LV2/10【1up】〖new〗
鞭毛操作 LV1/10〖new〗
線毛操作 LV1/10〖new〗
能力値が小数点以下になっとる!?
そして、何か変なスキル増えてる!?
えぇと…
色々と疑問に思う所が増えて来たな…
じっくりとステータスの状況について、メンバーとも話をしながら解き明かしていこうか。
俺のこの思考の速さは、実は物凄い情報量を一瞬にしてやり取り出来るスキル、【蛋白質の記憶】のお陰で、時間経過は殆ど無いに等しいのだからなぁ。
俺の分身達や吸収してきた奴等と話し合って纏めてみようか…
先ずは、今の種族だよっ!
何だよこれっ!
【種族】腸炎ビブリオ〈憑依〉
ガイスト(人間基)
《種族ランク ロイテナント》
昔見た、コンビニで売ってたインスタントラーメンのうたい文句みたいだぞこれ。
あれを初めて見た時にもイラっと来たもんだった。
『本場横浜風名古屋飯台湾ラーメン』
これ、思い出すよ、全く!
何処だよ馬鹿っ!
わっかんねー!
俺、アンタの云ってる事の意味、まったく判んねーよっ!
ってなるよなこれは。
南東北西インターだとか。
ありそうだよな、それ、何か福島県辺りに…
東西南北全部の方向を見てから途方に暮れて、その辺歩いている小学生とかに
「僕は何処へ行ったら良いんですかねぇ…?」
とか話し掛けて、不気味に思われて防犯ブザー鳴らされそうだよ。
確実に事件発生事案になっぞ。
つまりだ。
…えぇと……これは…
今現在の俺の状態としては、『腸炎ビブリオ』に憑依している霊体で、その霊の大元の種族は人間であった…
と、云う解釈で良いのかな、これは。
《正解ね。》
《一応、この世界のシステムに足が付かない程度にアクセスして解析して居るんだけれども…前の私が管理している惑星のガイストの憑依状態として、魂を保護しているの。なるたけこの世界のヤバそうなシステムに汚染されないようにね。》
アルヴィスの返答。
無機質アナウンス女が、此処まで変わるなんてなぁ。。。
《ざっくり計算してみたんだけどもな、腸炎ビブリオって、大体は人間の100万分の1程度の大きさなんだよな、お前のステータス、その辺、身体に関するスキルが全部その比率になっちゃって、だから小数点以下になってるみたいだぞ。》
正面視界担当の俺の言葉が続いた。
《アンタが手足を動かそうとしてこのカプセルの外側の毛が蠢いたタイミングで、私に情報が流れて来て…男のアナウンス声で、『鞭毛操作』と『線毛操作』を得ましたって聞こえて来たけども、変な介入が嫌だから、アンタ本人には流さないようにしてる。スキルもアタシが十分に診断してから反映されるようにしているから多少のタイムラグが出来るはず。》
アルヴィスが無機質アナウンサーから、ウィルスバスター的なポジションに昇格している件…
《一応、お主の魔力…その恐ろしい数値も、100万分の1に減じておるが…あまり影響は無いみたいじゃな…多すぎて持て余しておる。羨ましい限りじゃ。》
ゲルファウスト、元宮廷魔術師だけに、魔力が気になっているらしい。
ステータスを見た時点で、まず魔力の項目をチェックする辺り、流石だなぁ。
そうか、魔力も『身体に関する部分』なんだなぁ、精神的なモノだとばかり思っていたぞ。
大体、転生後の状態は判った。
俺は細菌に転生した。
地球の何処にでもいる細菌だった。
特に、海水や海産物に居るコイツである。
魚や貝なんかに住んでいて、こいつを人間が食べたら、食中毒になるのだ。
魚介類を生で、加熱せずに刺身やらお寿司屋らで食する日本人に比較的、注意が必要な細菌である。
人体に入り込むと、腸管に付着して、食中毒を惹起する。
腹痛・下痢・嘔吐・発熱などを引き起こし、最悪な場合は死に至る。
だけども、『腸炎ビブリオ』と一口に言っても、そう言った生物にとって害のある毒素を作り出せる『病原株』とそうではない『非病原株』とに分けられるはずで、食中毒患者から検出される90%は病原株であり、逆に、海水や魚介類から検出される99%は非病原株の筈だと、ググりながら俺が説明をする。
良いな、現代社会、判らねーもん大体スマホ1個で解決するんだよな…良い時代になったが、その分問題も出て来たよな。
それで…今の俺は病原株なのかはたまた非病原株なのか、そのどちらなのだろうかなぁ?
病原性なのか、非病原性なのかは、毒素TDH、下痢を起因させる耐熱性の溶結毒、これと毒素TRH、耐熱性溶結毒類似毒素、この2つの蛋白毒素が生産できるかで判別する事が出来るらしい。
特にTDHの方は心筋細胞に作用して、心拍の動きを停止させることが出来る致死活性を持つ。
まぁ、健康な人体が腸炎ビブリオになるには…一千万~一億個の腸炎ビブリオ菌を摂取しなきゃならないらしいのだけれども…大体は摂取しても胃液の酸で死滅するらしい…
此処は何処だろうか?
さっきついつい石川啄木の俳句じみた事を口走ったのだが、それも判らない。
此処は、久しぶりにアレですか。
「鑑定っ!」
俺は久しぶりに鑑定スキルを発動させるのであった。
対象は、今視界全面に広がっている、何かの壁…
鑑定もかなりスキルレベルが上がっている。
詳細な情報が齎されないだろうか?
その結果…
『妖魔、オーガの腸壁。』
…なんか魔物の腸内だったらしい。
オーガってあれか。
確かファンタジー世界の、人間と交流出来ない方の種類の亜人だったような。
《良く冒険者が戦ってる奴だよな、ゴブリンやコボルト何かよりも確かずっと強くて、筋肉モリモリでデカくて馬鹿力の奴じゃね?》
と、俺はこう言っている。
既に生体内の、しかも腸内へと進出している段階ですか…そうかそうか。
で、俺は今、コイツを苦しめられるのだろうか?
ステータス項目に、『レベル1』って書いてある以上はさ、レベルが上がる筈なんだよな。
これからこの世界でやっていくにはさ、レベル上げって、大事だと思うんだよ、うん。
俺は引き続き、己のステータス項目のとある部分を鑑定して見る。
鑑定も、レベル9。
いよいよと以って、己のステータスの気になる部分を詳細に鑑定出来るのだろう、と、思いたい。
【種族】腸炎ビブリオ(非病原性)
生態に有毒である毒素を作り出せない種類の腸炎ビブリオ菌と云う種族。
そうか…毒素、作れないのか。
ちょっと残念…
ところで、俺は今、脳内でやり取りしているから、時間は殆ど経過していないのであるが、さっきから此方へと向かって近づいて居る何かが居るんだ。
俺も俺と地球に居た頃の知識が有る。
そして、一般的な生体に於ける諸活動の事も常識の範囲、嘗て授業で習った範囲位は理解して居る。
小学生の頃に、漫画風に人体の事について、擬人化されたキャラクターがあーだこーだとやったりして、日々、人体が活動している様子を子供のも理解できるように描写されたものを読んでいた事もあったし。
それで思うんだけれども…
今現在俺は生体内に潜入している細菌であり、いわば、その生体にとっては『敵』であるのだ。
そしてこんな今現在の俺に向かってやって来る奴って…もしかして…
大変に嫌な予感がするんだよな。
「っ鑑定!」
『妖魔、オーガの免疫細胞』
どうやらこれ、この世界へとやって来てからの『初戦闘』って奴になりそうである…
どうすんだ!?
攻撃手段とかあんのかこれ!?
ようやく…
よぉーやくっ!
作品紹介で既に先行して説明してしまっていた、【主人公、腸炎ビブリオに異世界転生】ス、のくだりが今ここに完成いたしましたっ!
有難うっ!
本当に有難うっ!




