東村山の人ぉーっ! 後ろ後ろ! 大好きでした、今まで有難う。
【名前】 ヲヂサン
【レベル】 1
【種族】 ガイスト(人間基)
《種族ランク ロイテナント》
【性別】 男
【年齢】 44
生命 135/135
魔力 287/337【50up】+8恒河沙5477極6437載9980正8526潤9084溝7912穣6793禾予8836垓4396京8998兆9730億3382万7千9百2十3
SP 76/ 76
Str 127
Dex 114 【30up】
Vit 61
Agi 60 【20up】
Int 92 【20up】
Mnd 138【50up】
Luk 72
Cha 40 【10up】
【所有スキル】
ステータスオープン LV-
蛋白質の記憶(特異点) LV-
重力魔法 (特異点) LV-
並列思考 (特異点) LV- 【new】
ゲシュタルト思考 LV4/30【new】【up】
精神攻撃耐性 LV3/10
精神攻撃 LV5/10
鑑定 LV8/10
ポルターガイスト
(種族スキル) LV1/10 【new】
魔力 287/337【50up】+8恒河沙5477極6437載9980正8526潤9084溝7912穣6793禾予8836垓4396京8998兆9730億3382万7千9百2十3…
まりょくぅー にひゃくはちゅじゅうななぁー すらっしゅぅー さんびゃくさんじゅうななぁー ぷらすぅー 8こうがしゃぁー5477ごくぅー6437さいぃー9980せいぃー8526かんぅー9084こうぅー7912じょうぅー6793じょぉー8836がいぃー4396けいぃー8998ちょうぅー9730おくぅー3383まんぅー7せんぅー9ひゃくぅー2じゅうぅー3……
な、なんだ、つぃみは!?
なんだつぃみはってが!?
ぅぁ?
そんですぅー、わだすが…
ちょっと何言ってるか判んなくない?
これ…
この数の単位…
もしも最後に『円』が付いて、それが俺の所持金だったらなぁ。
やべ、ちょっとよだれ出てきたわ…
俺も俺もお金が大変大好きだ。
ごく最近、奴はそんな今の社会に疑問を持ちはじめていたみたいだがな…
最近の奴の思考は変わってきている。
奴が常々抱いていた日本人の変だなと思う部分、例えばそれは、派遣会社等で、休日出勤をみんながみんな、代わりばんこで受け持つ様な状態
――やりたくもない事を強制される、そんなクソみたいな職場――
俺、こないだ出たんだから、次お前出ろよ、みたいな、何かそんな雰囲気。
何故、みんなやりたくも無いなら、諸手を上げて「嫌だ」と云えないのだろうかな?
それは日本人に根強い、農耕民族特有の変な同調圧力みたいに感じられて、奴にはそれが、どうしようもなく窮屈に思えて仕方が無いのだ。
結局、みんなが「嫌だ」と云えないもんだから、雇用側に賃金を安く買い叩かれてしまっている。
雇用側は休日出勤の分、賃金は上乗せしている、と主張するに違いないが、まるで足りない。
「嫌だ」と思う事をそんな日本人特有の協調性を利用して変に強制して搾取するなら、それに見合う賃金は、時給+10万円位じゃないと話にもならない、と、奴は本気で思っていたりする。
そして雇用側は上辺だけの口上での感謝を述べるのみで、まぁ、口では人件費を出さなくても良い物だからな、そして、そんな雇用側の言葉を力ない表情で諦めた様に淡々と受け入れる、そんな人間たち…
まるで、生け贄にされて今から殺されると云うのに従順に付き従って後ろから付いてくる羊みたいな馬鹿さだろう。
それはとてもグロテスクで、もういっその事、そんな社会全体がホラーと言っても良いかも知れなくて。
決して「立派な事」だなんて胸を張る気持ちにもならなくて。
そう云う事が、「下らなくてたまらない」と最近の奴はそう思い、もう、そんなにお金は稼がなくても良いから、そんな下らない社会とは距離を置いてしまって、具体的には三日働いて、四日休む、みたいな生活にして、勿論、稼ぎは少ないから毎日カツカツな暮らしだとしても、そんな社会に不当に搾取されなくて、そうやって初めて俺は生来の俺に、俺らしく戻れるのじゃないだろうかな、と考えている様子である。
客観的に見ると、奴のその考え方はいささかまた、極端な方向へと行っている気がしないでもない。
人間は色々だよ実際、考え方がな。
で、常日頃から奴はかなり他人とは違った価値観や考え方を持っており、変な知識に偏って、妙に詳しかったりして、それは数の単位なんかもそうだったりするんだよな。
そんな無駄知識ばかりを集めて、無駄妄想ばかりしている、非生産的な人間…だけども今回、まさにこの状況で初めて…俺が俺の無駄知識を活かせたのではないだろうか?
奴は普段、一般の日常の社会生活の中では決して使わないような、そんな無駄な数の単位を興味本位で小学校の時に暗記しており、今回、無駄知識が思わぬところで役に立った次第である。
俺よ、褒めて遣わす。
大儀っ!
数の単位も、どんどん上がっていけば、極めて行けば、突き詰めていけば…何だか仏教のような世界観になってきて、しばしば昔の日本では、遠路はるばる渡来してきた異文化の文明の言語の発音をいわば、『オノマトペ』的なモノと見立てて、その時代に日本で使われている漢字の、比較的近い発音の漢字を当て字に用いて、例えば『ガンダルヴァ』なーんて言うインドの神様の名前の名残が、乾闥婆とかになって今の日本に残っていたりして、それは何か…先程述べた数の単位である恒河沙やなんかと言葉の出所が似ている気がするのである。
なんつぅーか、スパイスの粉の残り香漂うような、大変に香ばしいスパイシーな唾液が出てくる世界である。
露骨に言ったらば、それはかなりインドっぽい言葉の響きに感じるのだ。
…カレーせんべい食いたくなってきたぞ、おい。
亀の田んぼの奴。
そんな無駄知識も、奴は持っている。
役には立たなそうである。
話が飛んだ。
さぁ。現実と対面して見ようか…
何でこうなった?
なっ、なんだつぅぃみはっ!?
ぅぁ?
何だつぃみはってが!?
ぅぁ?
俺は、無駄に数の単位をガキの頃に暗唱し、それを見事に、前頭葉皮質を経て、海馬にコネクトすることに成功している。
つまり、一週間程度脳に覚えて置ける領域、前頭葉皮質から、長期の記憶として残した情報を管理する領域、海馬を経て大脳新皮質へと、その僅かばかりの電気信号を到達させている。
馬鹿の変な蒐集癖…恐るべしである。
それで以って、そんな数の単位を無駄に覚えて奴が何を妄想していたか…
これがまた、本当にくだらない。
客観的に見て、相当に痛いのである。
俺はその奴が行う妄想を、
「もしも、俺がそのくらいの数の単位で、お金を持っていたらばシリーズ」
…と名付けている。
少しばかりこの機会に披瀝して見せようか。
馬鹿の脳内で、どんな化学反応が起こり、どんな電気信号が流れて、どの位シナプスが流れるのか、ある程度は想像出来よう。
馬鹿の思考は非現実的な分野にのみ指向され、現実世界ではとても使えない事ばかりなのである。
【其のI】
昔のパチンコ雑誌とか、不遇なる男性紳士諸君向けの雑誌(つまりエロ本)の末尾の宣伝ページ、或いは表紙の裏面、本を持って、それを見開かずに、表紙側を手首でひっくり返した時に見える部分、そこ等に掲載されている…いわゆる、幸運アイティムの石とかを販売しているあれ。
「○○のお陰で、悩みだった身長が伸びました。」
「大好きだった意中の彼女と付き合えました。」
「ギャンブルで馬鹿みたいに勝てました。」
「第一志望校に受かりました。」
そんな購入者の『声』の文面と一緒に掲載されている…
バスルームに札束を入れてその中に入り、さながら、『札束浴』といった風情の行為をしている、だらしがない顔をした男…両サイドには女を侍らせて、両手に花…色々な意味で緩み切っているそんな感じの馬鹿写真。
あれを真似して撮影してみたい、そしてそれをネタにして誰かを、爆笑させてみたい。
【其のII】
敢えてホームレスの姿になり、「本当に心根の優しい人間」を探してみたい、そしてその人間を表彰して金一封を渡して、お礼を述べてみたい。
【其のIII】
露骨な富豪オーラを漂わせ、下品な位、高価な衣装に身を包み、昔の貴族で言えば『成り上がり者』的な、あんな感じのキャラクターになりきって、エキストラで頼んだ、話しかけて来た一般人役の人に、
「君のようなブルーカラーが、気安く私に話しかけることはね、君ぃー、大変に憚られる事なのですよ、自覚し給え。」
等と選民意識の塊の様な嫌味なキャラ設定の人間を演じ切って、自分に借金をしてしまって土下座する債務者役のエキストラの人に対しては…
「安いプライドだね君、男はそう頭を下げるモノではないよ。それに、私の事を『さん』付けなんて大変によろしくないのだよ、君ぃー…」
「『様』と呼び給え、はっはっは。」
と、そんな感じの香ばしいセリフを吐いた後に、徐に執事の方を振り返り、彼から札束を受け取ると、債務者の前でそれをペラペラを見せつけて、立ち上がらせ、いわゆる所の、『札束ビンタ』をした後に、その債務者の目の前にハラリ、ハラリと札束を捨てて見せ、満面の笑みを浮かべて、その優越感からくる恍惚の余りにも心地良い状態に酔ってしまった――そんな自分に酔い切った高めの、上ずった感じのしわがれた声を出し、
「拾いなさい。」
とかやってみたりしたい。
【其のIV】
都会の一等地のビルや何かの屋上の、往来から良く見える場所にちょこんと乗っている、箱型のでっかい宣伝広告スペース…あれの中の空間を所有する権利を確保し、中身丸ごと、豪華な隠し別荘にして、そのビルのエレベーターでは決して行けない、全くの独立した『それ専用』の直通エレベーターにて直通させて、その入り口には、ビルの付近に粗末な小屋みたいな建物を用意し、その小屋の中に側溝マスみたいな入り口を作り、そいつを開けて、そこから、地下に繋がる秘密の通路を作り、生体認証式のドアを潜り抜け降りた階段の先にエレベーターのドアがあり、そこから直通で最上階へ…そうして部屋に着くと、陰の支配者『俺』こと、俺の指示を忠実に実行する為のみに存在するかのような忠誠心の塊かつ、控えめである――そんな黒いスーツ姿の、洗練された初老の執事、或いは魅惑的なボディーと知的な雰囲気をたゆまぬ努力により、折衷させずに、その相反する要素を見事に両立させる事に成功させた様な、そんなやり手の秘書、『実行役』から、報告を受けつつ、下の階を見渡せる、俺の座るソファーの足元にある隠し窓から、自分の指示を実行する末端の者たちのデスクワークを眺め…そう、下の階層は丸ごと『俺』が所有するオフィスである。
で、シャンパンの匂いを嗅ぎつつ、ため息を吐いてそれを一飲みし、キャビアの乗ったクラッカーをつまんだ後、おもむろに会話は始まるのである…
俺「今月は順調か?」
秘書or執事
「順調に進捗しております。」
俺「来月はどうかな?」
秘書or執事
「現状では不安材料は御座いません。」
俺「油断は大敵だぞ。カオスと云うモノは、常に噛み付く機会を虎視眈々(こしたんたん)と狙っているものなのだ。現状に安穏とし、噛み返す気力が鈍った野生動物は、不覚を取るものだ。覚えておき給え。」
秘書or執事
「訓示、有難く、肝に銘じ致します。」
なーんて、こんな普段の奴とは掛け離れた様な、柄でもない大物感を出して、そんで、この後に相手が女性秘書だった場合は、熱い情交を交わすのだ…
ちょっと例を挙げただけでこれなんだぞ。
奴は妄想の中で、半ば以上本気で、
「あーこんな凡そ壮大なのに馬鹿らしい事やってみたいかもー」
と、どうも真面目にそんな不真面目な事を考えている節が見られる。
俺を突っ込む俺の立場を察して欲しいもんだね。
実際、かなり疲れるんだよ。
察して欲しい。
そして、誰かに抱きしめて欲しいっ!
hold me tight!
hold me tight!
now!
doing now!
…ちょっと、
うん。
ちょっとね。
現実逃避していた。
数がね…
余りにもその、
アレだったもんだったからね。
向き合おう、俺…
ファイトだ!
ステータスが見辛い。
そして、『リンク』とやらによって、偉い事になっちまった。
みずれーよバーカ!
そう思っていたら、何かステータスの『魔力』のその嫌になる位の規模を表していた数値の、あの漢字部分が消えた。
数字だけになった。
へー…
そうか、ある程度、俺の好みにカスタマイズ出来るのかな?
こいつは。
【名前】 ヲヂサン
【レベル】 1
【種族】 ガイスト(人間基)
《種族ランク ロイテナント》
【性別】 男
【年齢】 44
生命 135/135
魔力 287/337【50up】+8547764379980852690847
9126793883643968998973033827923
SP 76/ 76
Str127
Dex114 【30up】
Vit 61
Agi 60 【20up】
Int 92 【20up】
Mnd138【50up】
Luk 72
Cha 40 【10up】
【所有スキル】
ステータスオープン LV-
蛋白質の記憶(特異点) LV-
重力魔法 (特異点) LV-(物体加圧/加熱/成形)
並列思考 (特異点) LV- 【new】
ゲシュタルト思考 LV4/30【new】【up】
精神攻撃耐性 LV3/10
精神攻撃 LV5/10
鑑定 LV8/10
ポルターガイスト
(種族スキル) LV1/10 【new】
大分見やすくはなったようだが、まぁーだ、魔力の項目だけが飛び抜けて香ばしくなっている…
重力魔法で俺が出来るようになった技も追加されている…
やはり、或る程度自分の好みにカスタマイズ可能な様である。
鑑定で、『ダークエネルギーとリンク』について調べて見ようと思ったが…そう云った項目も選択も見当たらなかった…
自分で考えるしかないのだろうなぁ。
自分は今現在、
とてもアンナチュラルな存在である。
俺から離れた俺
そうして、『特異点』に落ちた。
落ちてしまった…
特異点とはあれだ。
質量∞で体積が0…
一般的な物理法則の及ばない世界である。
そんな中に落ちて、色々とあって、
俺は今、俺から独立した俺…
ホルが云っていた言葉…
「此処はイメージの世界であり、死の世界…
(なんちゃらかんちゃら以下略)」
うん。
つまり、此処は、俺の妄想した分野の物理法則がある程は反映されてしまった平行宇宙、または、事象が確定していない仮の世界の宇宙であり、俺が常識の範囲内として思っている事象に関しては(それは例えば生き物の多くは呼吸に酸素を必要としている等の、地球の一般世界での当たり前の事。)或る程度、一般の物理法則が再現されており、俺や元の世界の、世の中の認知、科学の証明作業やなんかが未だ及ばない、解明されていない、そう云った範囲外の事象に関しては、俺のイメージが優先されるって事かな?
<個体呼称、『ヲヂサン』のスキル【ゲシュタルト思考】のレベルが上がりました。>
だから、ある程度、俺が妄想していた、宇宙に対してのいわば
「何ら根拠の無い、妙な確信」
俺が脳の中のその妄想で理解していた、妄想領域での宇宙法則、その宇宙に対しての考え方も、ある程度反映されている…と。
それで、俺の分身体であり、大まかには能力も似ていて、元の主のその思考を共有している俺のイメージとして、俺の宇宙に対しての妄想的所見が反映されている、その様な状態に在る。
で、だからこそ、俺が妄想所見していた、その部分が適用された法則として成立しているからこそ、俺は、こうして容易く無尽蔵なエネルギーの供給を受けられる立場になった、なってしまった、と。
だとするならば、ダークエネルギーと言うヤツはそれこそ宇宙には膨大に存在しているから、ダークエネルギーとやらともしも完全なるリンクを果たした場合は、俺の宇宙妄想所見から察するに、俺の魔力は無限(∞)になる筈で、そうならないのは、俺自身の器が未だ育ちきっては居ない、未だその分野に於いては伸び代の余地を残して居る、または俺の魔力限界値が此処だと、そのどれかだと言う事になるな?
<個体呼称、『ヲヂサン』のスキル【ゲシュタルト思考】のレベルが上がりました。>
…正解の様だな。
何かこれ、こっくりさんみたいだな。
ついでだ、前々から何となく直感的に、もしかしたらば…って思ったことも試してみようか。
おい、無機質アナウンス女、お前…もしかして今…
自分の意志で話したいのに、それが出来ない状態なんじゃね?
何かプログラム的に作られた存在とかじゃなくて、多分、お前実は実在する人物…かどうかは知らんが、何か、地球で言うところの、人間以上の存在…いわゆる、平たく言っちゃうとさ『神様だとか管理者』的な存在、なんじゃね?
お前…何か失敗こいて、ヘマやらかして、そして今罰ゲーム的な責任者としての責任の一端か何かで、そんな感じになってね?
で、何らかの制約で、今、余計な事喋られなくなってんじゃねーの?
もしかしたらさー。
そうだべ、きっとそうだべ?
ぅぁ?
ぅぁ?
<個体呼称、『ヲヂサン』のスキル【ゲシュタルト思考】のレベルが上がりました。>
ざまぁ~~~~~~~~~~!!!
まぢうける!
…
……
………
【side???】
あっ…あのハゲ、超ムカつくんですけど…
何なの!?
何なのあの鋭さは!
馬鹿の癖に生意気なのよっ!
ぷんすか!
(*`н´*)プンスカ! (゜ω゜)ぅぁ?ぅぁ?