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魔法を使った

早く歩ける様になりたいと思い毎晩未来を思い描くルディは遂に自分の足で歩ける時がやってきた。


ルディは6歳を迎え、この世界の言語や他種族の事、そして最低限の知識を手に入れていた。


「お母さん、今日は魔法について調べてくる!」

毎日、毎日を図書館へと足を運び、決して6歳とは思えない有能さをカイルを含めアリスを実感してた。

「魔法の本を口に出しちゃダメよ。危ないからね」

魔法の話とやらになるとアリスはいつも慎重に真剣な表情でルディに言っていた。

「大丈夫だってば〜。僕はもう6歳だよ?

じゃあ、行ってきます」


そう告げて、行き慣れた図書館へと向かった。

図書館の制度は特に厳しくはないが、大きな声や盗みが厳禁なぐらいなのだ。

図書館に行くと受付の人が必ずと言っていいほどいるのだが、今日はたまたま居なかった。

(なんで、受付のルシアさんが居ないんだろう?今日はお休みなのかな?でも入れるし読むだけなら大丈夫だよね。)

そう思い、ルディは受付の奥にある魔法図書館と書いてある看板へと進んで行った。

魔法に関しては基礎知識どころか使い方も分からない為、猿でも分かる魔法の使い方の本を手に取った。

(どれどれ〜魔法の使い方は、詠唱を発しながら魔法の強度を調整させるのか〜。意外と簡単じゃないか。取り敢えず詠唱しなければ大丈夫だろう。この本に書いてある通り、詠唱だけを省き実践してみよう。)

炎の出力をマッチ棒に火を付けたイメージで思い描いた瞬間に爆発が起こった。

指の先端から火を放ち、図書館の一部を崩壊させてしまったのだ。

(なんで、詠唱してないのに魔法が出るんだよぉ〜。やばいやばいやばい。)

その時、ルディはこの修羅場を無かったことにする方法を思いついた。

(崩壊が無かったことにすればいいんだよ!

そーだよ。簡単な事じゃんか!元に戻す魔法の本がどこかにあるはずだ。)

1時間以上探すが全く見つからない。そもそも物体を過去に戻す魔法があるのか自体を疑問に思っていた。無ければ、自分でイメージすればいい。

探すのを諦め、イメージを膨らませた。

その瞬間、目の前に大きな時計が半透明で浮き上がった。これなら行けると実感したルディはイメージを更に作り出していった。

するとその時、目の前の時計が反時計回りでゆっくりと動き始め、正常と時計回りで動き始めたのだ。


一体、ルディにも驚きを隠せない。それもそのはず、ルディ自体も受付にいるのだから。

急いで、魔法図書館へと確認を移ると、何事も無かった様に綺麗に本が並んであった。


ルディは喜びよりも驚いた表情で困惑していた。

まさか、自分自身も過去にタイムスリップするなんて知る由もなかったからだ。

ルディは魔法も使い、精神的にも疲れていたので

家に戻るとした。


カイルとアリスに先程の魔法を確認したかったが、怒られるのを恐れて包み隠した。


今日はいつもと変わった出来事が起きた。

毎日は昨日と異なり、何が起こるのか自分次第で左右する。ルディはこれらを学び夜ご飯を食べ終え、部屋で反省していた。


反省していると可笑しくなったのかこの魔法を活用すれば、最高の人生を歩めると言う確信を得たのだ。

こうしてルディは深い眠りへと入っていた。

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