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アナタの本当の姿は?  作者: kame
高校三年生
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【第96話】夏休み2

「ああああ・・・」


 何事!?夏の祭典ではないが遥斗とイベントに参加して二人で目当てのものを手に入れてにやにやとしていると、わたし達の横で一人の男性が言葉になっていないうめき声を上げながら崩れ落ちた。

 えーと・・・そこはついさっき完売しましたね。


 どんな人が崩れ落ちたんですかね。


「っ」


 いや、ちょっとまって、崩れ落ちた人に見覚え有るんですけど!!


「リン、あれ・・・」

「ん」


 ちょっと離れよう。・・・なんで山崎君がいるんですかね。前は早乙女さんが気になる人だったっぽいですけど、最近は違うらしいからそこまで関わりはない。いや早乙女さんが気になっていたときも特に関わり合いはなかったわ。

 なんでアノ時早乙女さんが山崎君にバレンタインチョコを上げたのかこの前聞いたけど・・・なんだっけ? 確か好きな声優に似てたからとかだったような・・・山崎君に似た声優なんていましたっけ? 少なくともうちの事務所にはいませんね。


「そういや先生のサークルって今回来てた?」

「来てるよ。俺の本も置かせてもらってる」


 今回は俺落ちたから。と遥斗は肩を竦めながら言う。夏の祭典の方には受かってるんですけどね。今回のこのイベントは新規サークルの発掘を目的としていて、新規サークルの応募が中心で、前からあるサークルの枠が少ないから落ちてもおかしくはない。


 わたしは新規サークル目当てで今回はイベントに参加していることもあって、下調べをほとんどしていないから先生のスペースがどこかは知らない。参加しているというのは聞いていたけど。というか遥斗は先生の所で委託して貰ってるのか。


「とりあえず回りきれたし先生のサークルでも手伝いに行こっか」

「ん」


 今回はR18はR18だけど保険で付けてるだけで内容は柔らかめと先に先生の本を読んだ早乙女さんからの感想を貰っているから、わたし達がこの姿で手伝っても問題は無いと思う。わたし達はわたし達で何かと忙しくて先生と時間があわなかったから読ませてもらってないけど、早乙女さんが大丈夫と言ってたから大丈夫だと思う。



 *



「ども」

「こんにちは」


 先生のサークルに来て挨拶すると、先生も挨拶を返してくれる。先生はメイクで学校の顔とは違うものになっている。本当にメイクって凄い。可愛いは作れる。遥斗は少しお手洗いに寄ってから来るらしい。


「リンちゃんリンちゃん聞いてよ!!さっき私の本を男性が買っていったんだけどね!!」


 はいはい。聞きますから少しテンション下げてください。本当に学校と喋り方すら変わりますよね。前まではまだイベントでも丁寧っぽい喋り方だった気がするんですけど砕けましたね。


 でもまぁ居ますよね。BLの同人誌を買う男性ぐらい。わたしだって気に入ったものがアレば買いますし。面白いんですよコレが。


「リンちゃん・・・その格好で自分が男って言っても誰も信じないから」


 ぼそっと耳元で呟かれる。えぇ、分かってますよ。わたしが男だと思われないのは。


「でね、さっき買っていった男性なんだけど、なんと!!」

「なんと?」

「教頭」

「は?」


 いや、え?待って?

 教頭ってうちの学校の教頭ってことですよね。確かあの人アラフィフですよね。えっと趣味に年齢が関係ないのは分かってますけど。今までそんな素振り見せませんでしたよね。

 先生はわかりやすかったですけど。


「帽子を目深にかぶって隠れてるつもりだったんだろうけど、あれは教頭で間違いない!!」


 だったとしたら、それ先生危ないんじゃないですか。自分の所の教員がR18本を描いて頒布してるなんてバレたときには大目玉じゃないですかね。


「あっ、それやばい」


 で、でもメイクでばれないはず!!と先生は拳を握っているが、まだ先生のメイクは完全に別人とはいえないんですよね。もう少し極端に行かないと面影というのはなくならないんです。


「いっそのこと男装する?」


 その場合は遥さん指導になりますけど。あーでも胸があるから無理か。


「それ私に胸が無いから男装出来てるとでも?」


 あっ、遥斗おかえり。わたしが先生の体のラインを見て無理かなーと考えているのを察したのか後ろから地声で声をかけられた。

 いえ、そういうわけじゃなくてですね。遥さんは技術の賜物だと思いますよ?


「無理に男に見えなくても良くて、女を残した男装ってのでも印象は相当変わるからやりようはあるよ」


 いわゆるヅカ系だな。と遥斗の声で教えてくれる。


「あーでも、いまさら変えたらイベントでの知り合いになにか言われそう」


 ですね。わたしはサークル側じゃなかったので変えやすかったですけど。


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