表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アナタの本当の姿は?  作者: kame
高校三年生
84/339

【第84話】やっぱりマネージャー?

「今日のスタジオはちょっと遠い」


 わたしは朝の10時に事務所に来てから守山さんと軽くお茶しながら昼からの予定を話し合う。

 今日も守山さんはモデルとして仕事が入っているからそこまで移動する必要がある。今日はテレビ局だ。

 なんか今回もわたしがついていくことになってるけど、わたしマネージャーじゃなくて声優なんですよ?まぁ今日は収録無いのでいいんですけど。


「あっリンちゃんいたいた」


 あれ?社長どうかしましたか?




 *




「これ使って」


 社長に駐車場まで案内され一台の初心者マークのステッカーと会社のロゴの入った車を前に言われた。


「は?」


 意味がわからないのですが。


「守山君達を送るのとかに自由に使ってくれていいから」

「はい?」


 いや、わたし声優なうえにアルバイトなんですけど。


「確か免許取ったんだよな?」

「ん」


 昨日学校休んで免許センターに取りに行きました。

 免許センターで免許取得できて泣きながら喜んでいた人がいたんですけど、あれ言葉の引っ掛けにさえ気をつけておけば解けますよね。実技も全て一発で合格したならそれぐらい喜んでもいいとは思いますけど。


「もう殆ど使ってない車だから自由に使ってくれていいよ」


 ガソリン入れたら領収書出してね。と言われる。

 えぇーと・・・


「鈴木君達にリンちゃんに免許取るように急かしたの僕」


 えぇ、そんな気はしてましたけど、免許取り立ての人に社用車なんておかしくないですか!?しかもアルバイトに!!


「まぁまぁ自由に使ってくれていいから」


 そういって社長は事務所に戻っていった。

 はぁ。今日は事務所からちょっと遠いし、電車乗り継いでも時間かかるから丁度良いって言ったら良いし使わせてもらおう。


 一応、昨日免許取ったあとに父さんの車であちこち回ってるから、そこまで運転することに怖さはない。まぁ運転するからには気を引き締めておかないといけないけど。


「じゃぁ、行く」


 車で行くには少し早いですし、先に軽くご飯でも食べていきますか。予定ではコンビニのおにぎりを移動中に食べる予定でしたけど、車だと余裕できましたし

 どこかテレビ局近くのレストランでも入りますか。



 *



「リンさんって、運転上手ですよね」

「ん?」


 適当に見つけた駐車場付きのレストランでパスタを一緒に食べていると守山さんから言われた。

 上手なのかな?


「止まる時に揺れずにすっと止まりますし、スタート時もスムーズで親より全然上手です。駐車場も一発で入れてましたし」


 んー、運転するのにはすぐに慣れたからどれだけ同乗者を不快にさせないかというのは意識していたけど、そこまで言われるとは思ってなかった。


「でも昨日取ったって言ってましたよね?」

「ん。でも昨日父さんの車は乗り回した」


 免許取得の為に学校を丸一日休んだから、折角だから練習として乗り回しておいた。父さんも昨日は有給で休んでいてわたしの横に乗っていたけど途中から寝てた。


「私も免許取ろうとは思ってるんですけど、実技の自信がなくて・・・」


 んーごめん。わたしからアドバイスできるようなことは無いから、教習所の人に聞いてみたほうが良いと思う。



 *



「どうも、リンさんお久しぶりです」

「久しぶり」


 テレビ局に着いて知り合いの人に会った。うちの事務所のスカウトマン佐伯さんだ。会うのは久しぶりだ。

 今佐伯さんは守山さんの他にもスカウトを行い事務所に入った男性モデルの人の付き人をしている。最近ではドラマの1役をゲットした大型新人だ。ある程度育つまではスカウトはお休みとのことだ。


「今日は何故ここに?」

「守山さん連れてきた」


 本当に何故わたしが毎回一緒に移動しているのかわからないんですけど。


「あーそうか、今日収録か」

「ん」


 佐伯さんも守山さんのスケジュールは覚えていたらしい。元々スカウトした当人だから気にはなってるんだろう。グループウェアでスケジュールは一部管理してるから調べようと思えば調べれるし。


「じゃぁがんばって」

「頑張るのは守山さん」


 わたしは頑張る必要がない。



 *



「でねー、鈴木君と飯島さんがねー」


 守山さんの控室で軽く守山さんをメイクしながら雑談する。

 雑談の内容がまさかの教室でのわたしと遥さんのことだったけど、顔色を変えないように相槌を打っておく。



 今日の守山さんの仕事としてはとある番組のゲスト出演だ。内容としては芸能人の今会いたい人、注目している人を紹介している番組で、劇団の演劇を見に来たとある芸能人が守山さんに興味を持って会ってみたいということらしい。悠里としても時々そういったオファーはあるものの断らせてもらっている。おかげで顔出しNG、声優専念の両声使いと言われているらしい。本人はCD出したり原画描いたり、マネージャーしたりと声優とはなんぞやという状況だけど。


「これでおけ」


 少し濃い目だけど、テレビだったらこれぐらいでいいと思う。たまにテレビに出ている伊佐美さんからメイクは濃い目でちょうどいいとは聞いたことがある。


 ――コンコン


「守山様、スタンバイお願いいたします」

「はい」


 じゃぁ守山さんいってらっしゃい。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ