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アナタの本当の姿は?  作者: kame
高校二年生
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【第75話】初詣

「リン、ちょっと来て」


 ・・・俺、リンの格好してないんですけど。とりあえず呼ばれたから母さんの部屋まで行く。

 正直家の中だとどっちでも反応するようにしている。どっちも自分の事だし。


「あっ来た来た。これ着て」


 そういって母さんが渡してきたのは赤色の派手な柄の入った着物だ。

 うちにあったの?前に姉さんが着物を着ているのを見たことはあったけど、確かレンタルだったと思うんだけど。


「私の昔着てたやつなんだけどどうかなーって」

「姉さんに着せたらいいじゃん」

「柄が嫌だって断られたのよ」


 ちょっと派手すぎるよな。


「俺も派手なのは嫌なんだけど」


 着るのは別にいいんだけど。


「まぁまぁ一回着てみて」


 はいはい。帯は自分でしめにくいから結んでくださいな。



 *



「うぐぐ。息子の方がウエスト細いだなんて・・・」


 帯を結んでもらっている途中で母さんがわたしのウエストがいくつか聞いてきたから正直に答えると強く帯をしめられた。


「きつい」


 息がし辛いからちょっと緩めて下さい。


「最近ちょっとまた私太ったのに!!」


 知らないです。どうせデスクでお菓子食べながら描いてるんですよね。動かないから太るんです。


「リンは体型維持に何してんのよ」

「歩くだけ」


 天気が良い日は色々歩いていってますよ。特に買い物には大体歩きです。自転車はたまに多めに買う時だけ使ってます。他にも駅には歩いていきますし。

 あと、やはり体の基礎代謝の違いじゃないですかね。わたし男ですし、基礎代謝が高いんですよ。


「今年こそ痩せる」


 頑張ってください。

 それはそうと帯緩めて下さい。



 *



「へぇそんなことがあったんだ」


 遥さんと一緒に神社に来て列に並ぶ。遥さんは普通の服装だ。流石に急にわたしが着物といっても合わせることは無理だ。着物は持ってないと言ってたし、無理なものは無理だ。というかそもそも待ち合わせはしていたけど服装までは一切決めていない。


「で、どう?」


 わたし的には派手なんだけど、正月ぐらい派手に行きなさいと言われて結局着物で来たんだけど。

 ちなみに朝一で着せられてお節もこのまま食べたからある程度は着物の扱いに慣れた。食卓に華があっていいわぁとわたしを見ながら言われたけど、わたしからはその華見えないんですけど。


「正直似合いすぎて怖い」


 和服は胸がない方が似合うって言いますからね。わたしパッドしなければ当たり前ですけどつるぺったんですし。


「おっ、すずっち気合入ってるね」


 そういって声をかけてきたのはお馴染み早乙女さん。最近色んな所で会いますよね。

 今日は学校でよく見る早乙女さんスタイルだ。


「今日は友紀(ゆき)と来てんだがはぐれてねぇ・・・」


 友紀とは早乙女さんのギャル仲間で、早乙女さんの裏の(オタク)も知っている人だったはず。わたし達は絡んだことがないからあまり知らない。あと一応まだ同じクラスになったことはない。


「ラインは?」

「あいつ今スマホバッキバキに割れてて使い物になってないんだよな。

 大晦日に盛大に落として割れたってよ」


 流石に三が日だとどこも開いてないから修理も出来ないのか。それは辛い。



 *



 とりあえずお参りして、さて今年の運勢はっと。


「中吉・・・」


 あれ? 去年何だったっけ。確か財布に入れっぱなしにしていたはず。


「一緒」


 内容もそんなに違いないし・・・

 わたしの運気はあがらずというわけですか。まぁいいか。来年よかったらいいし。


「遥さんはどう」


 ちょっ、何そんなに落ち込んでいるんですか。え?そんなに運勢悪かったんですか?


「大吉・・・来年にとっておきたかったのに」


 おぉう、来年も大吉引けばいいじゃないですか。



 *



「えーと、破魔矢と、車用のお守りと、学業と」


 両親に頼まれたお守りと一緒に自分用のお守りも買っておく。

 自分用は今年は学業優先で。成績アップを目指してお願いします。まぁ神頼みより自分で勉強しろって話だとは思いますけど。


「着物に破魔矢似合いすぎ!!」


 遥さんがスマホで写真を撮って送ってくれる。確かに似合ってる。


「ねね。それでプリクラ行かない?」

「おけ」


 折角着たので行きましょう。プリクラ。


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