表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アナタの本当の姿は?  作者: kame
高校二年生
74/339

【第74話】冬の祭典3

「ただいまー」


 梨花ちゃんが戻ってきた、隣には早乙女さん?珍しい組み合わせな気がする。梨花ちゃんは早乙女さん怖がっていたはずだし。

 多分わたしが付き添いできなくなったかわりに早乙女さんに頼んだんだと思う。


「お、すずっちあっちは終わった感じ?」

「ん。あっちは片付いた」


「早乙女さんありがとう。梨花ほしいもの買えた?」

「うん!!」


 初参加でその紙袋の中身の大量の同人誌はどうなんですかね。


「俺のも入ってるから」


 あぁ、わたしがファンネルに行けなかったからですね。すみません。


「ちなみにリンのリストも頼んどいたよ」


 おぉ!!ありがとう!!先に共有しといて良かった!!ブースに帰ってくるまで、色々見てきたけどもう売り切れてたのあったし。


「じゃあボクは他回ってきます」

「いてらー」


「じゃ私達も」

「あぁ」


 ツバサちゃんと姉さん達がわたし達のブースの前から戦場へと進んでいった。あっ、杉本さんレモンティーはそのまま持っていって下さい。



 *



「あっリンさんここにいたんですね」


 おっと、企業ブースにおいてきた、こほん、解散した守山さんがやってきた。

 一応一年の時とはクラスは別だから遥斗が遥さんだとは気付かれないとは思うけど、遥斗にはあまりあわせたくなかった。

 遥斗は少しだけ顔をそらして、早乙女さんは梨花ちゃんと向き合うように背を向ける。両方共さりげない動きだ。


「ん。元々今日はこっちがメイン」


 事務所のブースを手伝う予定は今日なかったんですよ。わたしは今日はもう録り終わってるので来年まで仕事の予定はないので。


「スペース取れてたんですね」

「ん。こっちの人がサークル主」


「どうも、リンさんの仕事仲間の守山といいます」

「ども」


 遥斗がしっかりと男声で声を返す。これだけ声が変わっていたら気が付かれないものだと思うけど、大丈夫だろうか。

 何か気になったのか守山さんが遥斗の顔を見る。


「んん?学校で見たことあるようなないような・・・」

「他人の空似だと思いますよ?」


 自分にそっくりな人は世界に3人はいるといいますからね。

 実際はあの一年のときの文化祭の異装喫茶結構盛況だったので遥斗を見たことがあるんだと思いますが。


「お兄ちゃん。ちょっと来て」

「どうした?」


 守山さんが春との顔を凝視していたが、梨花ちゃんに遥斗が呼ばれる。ナイス。


「私こういったイベント初めてなんだけど、どこから回ったら良いかな?」


 イベントでどこから回るかはその人の趣味によって変わると思う。順路なんてものはない。

 んー、守山さんが興味ありそうなのは・・・


「ココらへん」


 カタログを取り出して興味がありそうなサークルの場所を指差す。前に守山さんが六つ子アニメを他の声優と語り合ってたのを聞いた覚えがある。


「んー分かった。行ってみる」


 うん。いってらっしゃい。



 *



「はぁーびっくりした」

「あはは」


 本当に心臓に悪いですよね。


「じゃーあたしは色々行ってくる」


 早乙女さんが人の波の中へ消えていった。


「そういや早乙女さんいつきた?」

「朝一に来たけど」

「サークル?」

「受かってたと思うけど今日じゃなかった」


 じゃぁ早乙女さん朝から並んだのか。


「ねーリンお姉ちゃん」

「ん?」

「この漢字なんて読むの?」


 あぁ、個人だとふりがな振ってないのもありますからね。



 *



 持ってきていた本が全て無くなり撤収準備をしているとまた姉さん達が来た。


「あれ?もう終わり?」


 頷いておく。人気声優が来たサークルとしてそれなりに人が来ましたからね。


「これから食べに行こうと思ってるんだけど一緒にどう?」


 あぁなるほど誘いに来たんですね。それぐらいならスマホに連絡入れてくれたらいいのに。


「邪魔にならないなら」

「同じく」


 多分杉本さんと一緒に行くんでしょ?


「裕也も来るけど、他の人も一緒だから気にしなくてもいいよ」


 じゃ、行きます。



 *



「おぉう・・・」


 姉さんに連れてこられたのは焼肉ではあったが、本日貸し切りとなっていて中には社長からアニメーターまでうちの事務所の人がいた。もちろんうちの両親もいる。

 え?今日忘年会って言ってましたっけ?わたし聞いてませんよ?というかこの前忘年会しましたよね。


「いや忘年会じゃなくてイベントであった人を片っ端から呼んでいったらこうなったらしいよ」


 いや流石にアニメ制作している会社だからってここまで従業員が冬の祭典に参加しますか。確かにちょろちょろと遥斗のサークルにも事務所の知り合いは来ていましたけど。


「おーリンちゃんに遥斗君いらっしゃい」


 社長、もう酔ってます?顔赤いですよ。


「うちの子供両方に相手が出来て俺はもう最高だ」

「あとはもう孫の顔を見れたら良いわ」


 ・・・うちの両親も飲んでますね。


「須藤君も来てたんだ」

「あっ、はい!!社長に呼ばれて、イベントには行ってなかったんで」


 イベント参加組以外も呼んでるじゃないですか。

 道理で貸し切らないと入り切らないぐらい人数が増えてるんですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ