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アナタの本当の姿は?  作者: kame
高校二年生
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【第73話】冬の祭典2

「リンちゃんありがとう!!」


 わたしがアテレコしていたキャラの声優が到着した。

 今から着ぐるみにも入るらしく守山さんの入った着ぐるみが裏に帰ってきた。


「ふぅ」

「お疲れ様」


 社長が差し入れと言って置いていったお茶のペットボトルを渡す。炭酸飲料もあるけど守山さんは炭酸苦手だからお茶一択だ。


「ありがとうごさいます」


 えーと、着替えるのならわたしは外に出ておきますね。


「別に女同士だし、気にしないのに」


 守山さんが気にしなくても、わたしがするんです。まだ守山さんには言ってませんが、わたし男なので。

 というわけで先に出ますので、着替えたら自由に動いてもらって構いませんよ。



 *



「あれ?リンさん?」


 わたしがブースの裏から出ると、声をかけられた。

 おぉ。ツバサちゃんじゃないですか。そういえばツバサちゃんにはわたしが声優をしていることは教えていない気がする。教えるつもりもなかったしね。


「巡回中?」

「はい。今は企業ブースめぐりです。リンさんは何故ここの裏から・・・?」


 うーん・・・悠里だということは教えるつもりはないし。あーだったら佑樹として参加してるCDを言えばいいのか。


「ここからCDデビューしてるからちょっと顔出してた」

「へっ?いつの間にCDデビューしてたんですか!?」

「夏休み?」


 確か発売時期はそれぐらいだったはず。二枚目は来年明けてから発売予定だったはず。正直細かい日付まで覚えてない。


「ソロですがグループですか?」

「4人グループ」


 どうしたんだろう。


「夏休み、CDデビュー、4人組・・・あっ!?もしかして!!これですか!?」


 ツバサちゃんはスマホを取り出して動画サイトのランキングを表示。今全体5位を指差す。


「ん。正解」


 未だに再生数が伸びてるんですよね。本当に謎。うちの事務所で操作してたりしませんか?長い間、ランキングに載りすぎて怖いのですけど。



 *



 ツバサちゃんと一緒に遥斗のスペースまで戻ると列ができていた。うん? いつもは人は来るけど、こんなに列になることはなかったはずなんだけど。


「あっリン、おかえり!!手伝って!!」


 あ、うん。手伝うけど、どうして列に?


「リンが伊佐美さんに連れて行かれるところがSNSにあがっちゃってて、ここにまた伊佐美さんが現れるんじゃないかと来た人達だ」


 ほほぅ。なるほど、ここにいる人達は伊佐美さんのファンということですね。

 あと、何故伊佐美さんのファンで遥斗の本を買ってるんですかね?


「あはは、ちょっとサンプル読んだら面白くて」「俺も」「私も」

「今まで知らなかったのがもったいなく感じるな」


 はぁ。確かに遥斗の本は結構ノーマルな人でも楽しめるストーリーですからね。


「リンちゃん?はいさみんとどういう関係で?」

「姉の同級生で友達」


 代表して女性の人が聞いてきたから返しておく。正確な答えじゃないけどね。


「少しブースの人手が足りなかったらしくてヘルプ貰っただけ。伊佐美さんならあっちの企業ブースにいるからあっちにいったらいい」


 多分、今日はこっちに来ないと思います。とも伝えておく。結構企業ブースが盛況だったから抜ける時間はないと思う。



 *



「やっほー」


 姉さんが杉本さん引き連れてやってきた。・・・また有名声優が来たことで周囲の視線が集まったじゃないですか。

 伊佐美さんも姉さんも一部業界では有名人なのを認識して下さい。


「昨日振り」


 今日わたしが出た時には姉さんたちは熟睡でしたからね。朝は会ってないんですよ。あと、その腕組んでやってきたので一部ロンリー達にダメージが発生しています。


「杉本さん、初めてって言ってたけど大丈夫?」


 夏よりはマシだと思うけど、人の多さはそこらのイベントを凌駕するので初めての場合は適宜休憩を挟みながらお願いしますね。折角のイベントなので倒れないように気をつけるのが大事です。


「リン聞いてよ!!裕也ったらね。初っ端R18本行ったの!!ひどくない!?」


 まぁいいんじゃないですか。杉本さんだって男ですし。興味はあると思いますよ。彼女がいたとしてもエロ系に興味があるのは仕方の無いことだと思います。

 ただ初めての参加で初っ端R18を手に取るとは結構チャレンジャーですね。


 姉さんはいいとしても、杉本さんは大丈夫ですか?少し顔青くなってますけど。


「ちょっと人に酔って・・・」


 人が多いですからね。

 わたしは持ってきていたカバンからレモンティーのペットボトルを取り出して杉本さんに渡す。ちなみに未開封。


「少しはさっぱりするかと思います」

「ありがとう」


「リン、この人は?」


 すっかり蚊帳の外になっていた遥斗が会話に入ってくる。まぁ他の対応しないといけませんからね。


「姉さんの彼氏」

「へぇ」


「どうも杉本といいます」

「どうも飯島といいます。あと、リンの彼氏です」


 えっ!?と杉本さんがこっちを見る。

 まぁわたしの性別知ってたら同性愛かと思いますよね。ところがどっこい同性じゃないんですよね。

 ここでは軽く笑って誤魔化しておきますが。

 姉さんとツバサちゃんは杉本さんの反応を見て笑ってる。色々知ってたら笑うしかないですよね。


 そういや、梨花ちゃんどこにいったの?ブースにいないんですけど。

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