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アナタの本当の姿は?  作者: kame
高校一年生
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【第7話】学校の開始

「あけおめー」

「おめおめ!」


学校について適当に新年の挨拶をしながら自分の席に座る。

遥さんもいる。

一瞬目があったけど、すぐにはずされた。

学校ではひとまず付き合い始めたことは黙っておくことにしようと話している。

まぁ俺達そんなに素の格好で合ってるわけじゃないし、恋人ではあるがわざわざクラスメイトに聞かれるようなことを晒す必要はない。


あぁ・・・なんか男の姿に違和感を感じる・・・

休み中、女装ばかりしていて普段の姿に違和感を感じるのはやばいなぁとは思う。

慣れていかないと。


「遥、遥!!

この人知り合い?」


柊さんがスマホを片手に遥さんに詰め寄っていった。

あぁ遥さんそこで顔崩しちゃまずいっ。


「やっぱ知り合い!?」

「ええっとあーうん」


合わせてとかいってきたら面倒だぞ。


「か、顔見知り程度かな」

「そっかぁ・・・文化祭の遥にそっくりだったんだよねぇ」

「あはは・・・そんなこともあるんだねー」



===>



『むっちゃびびったぁぁぁ!!』

『まぁギリギリだったな』


私はスマホで鈴木君にメッセージを送りながら、千里のさっきの質問になんとか返せたことに胸をなでおろす。


『設定的には他人のそら似?』

『うん』


他人のそら似でいいと思う。

とりあえず顔見知り程度で連絡先も名前も知らないとしておけばいいと思う。

千里も恋する目じゃなかったし。すぐに興味はなくなると思う。


あー、誤魔化すための設定色々考えとかなきゃ。

鈴木君も手伝って!!



<===



「新年もあけたことだし席替えしましょう」


担任の華岡先生が箱を持ってきて言った。

うちの席替えは男女で同じ数字で隣同士で縦横6列になる。


まずは男子から。

俺が引いて・・・6か。

窓際から若い順にだから一個下がるだけか。


---ブブッ


スマホのバイブがなる。

今はホームルームでは別にスマホ使ってもいい。という先生だからオープンで使うことができる。


『何番だった?』


遥さんだ。周りから見えないようにフィルター起動っと。


『6だった』


教えても結局クジだから合わせれる訳じゃないし。


『おーけー6狙うわ』


遥さんがスタスタと前にクジを取りに行き・・・じっくり箱の中を弄る。

出席番号順に取りに行っているので、遥さんは飯島でまだまだ6は残っているはず。

そして遥さんは手を引き抜いて微かに笑った。


---ブブッ


『6(^_^)b』


おぉう。まじか。どうやって当てたんだか。



「どやぁ」


席を移ってきた遥さんの第一声がそれだった。


「じゃ鈴木君よろしくね」

「あぁよろしく」


そして二人して机の下で携帯操作。


『どうやって?』

『絵描きの指先なめるなー』


いや絵描きだからって理由にはならないと思うんだが。


『うそん』

『まじまじ、インクと紙の差ぐらい余裕余裕』


まじで?あれっ?


『デジタル絵描きが何を言っているのか』

『あっばれた?』


俺の方に向かってテヘッっと小さく舌を出していた。


『頑張れば箱の中身見えるから頑張った』


なるほど、それなら分かるかな。



===>



席替えで鈴木君の隣に座るために、頑張った!!

引くふりしながら蛍光灯のライトを箱の中に入れて、一枚ずつチェック。

名字が50音順ですぐのお陰でほとんど残ってて、時間さえかければ狙い目を引ける。

他の女子だって意中の男子の横に座ろうと時間をかけて選んでいるし、皆やってることだ。


「ねー、遥」

「ん?」


昼休みに机を引っ付けてきた千里と弁当を食べながら会話する。

ちなみに千里は私の前の席だ。


「時間かけて取ってたけど、鈴木君の隣がよかったの?」

「・・・後ろの方の窓際が良かっただけよ」


く、苦しくないよね。

千里は私達が連絡取り合える間柄だと思ってないはずだし。


「あー気持ちいいもんねー」


そうそう。太陽の光って気持ちいいよねぇ。

今も寝ちゃいそう・・・って鈴木君寝てるし・・・

弁当は食べていたみたいだけど、食べ終えるの早すぎない!?





「じゃぁ班作って」


二人組だったらぼっちには厳しい言葉だなーと思いながら、私は鈴木君、千里他3名と机をあわせる。

今から調理実習の前準備という名目の授業だ。

内容としては作る料理の材料、手順の確認と、栄養についての基礎知識について。

班で一枚のレポートを提出する必要がある。


「この中で日常的に料理してる人は?」


聞いてみると鈴木君と千里から手があがる。

うん。鈴木君は知ってる。弁当は自作だって聞いたし、実はこの前の冬の祭典で弁当を作ってくれて一緒に食べた。

千里は文化祭、調理担当だったもんね。確か簡単なものならといったレベルとは言ってた気がする。

それでも料理できる組だろう。

私は・・・自分で言うのもなんだけど、鈴木君の足元にも及ばない。せいぜい目玉焼きが作れる程度。

正直彼氏に女子力で負けている。


「何作るんだっけ?」

「えーと、日本食ならなんでもいいって」

「ほー」


鈴木君から上がった声に答えておく。ちゃんと地声で。癖で変えそうになったけど耐えた。


「何食べたい?」

「肉じゃがかなー」


家庭の味ーってね。


「んー火の通りと味付けさえ間違わなければ食べれない物にはならないしいいんじゃない?

あと、関西、関東があるけどどっち?」

「どう違うの?」

「関西じゃ牛、関東じゃ豚かな。どっちも美味しいけど」

「じゃぁ牛!!」

「いくらまでだっけ?」

「一人300円で、班で1800円だったかな」

「ならギリ牛でもいけるか」


あれ?なんで他の人達喋らないの?


「いや、なんか二人で話進めてくれるからそのままおまかせしようかなーって」


千里も料理するんだから意見言ってよ。


「まだ肉じゃがに決まったわけじゃないから、何食べたい?」


予算内なら作るけど。と鈴木君は何でも作ってみせましょうとばかりにサムズアップをした。




結局肉じゃがになったけど。

正月休み中の話を書こうと思いましたが、無理なので学校始めました。

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