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アナタの本当の姿は?  作者: kame
高校二年生
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【第52話】司会のオシゴト3

「どうする・・・?」


 いつもの学校の屋上で社長から貰った名刺を片手に近藤が聞いてきた。

 好きにしたらいいと思うけど。どのみち俺はすでに事務所に所属済みだし。


「一回家族と相談してみたら?」

「いや、だってなぁそうすると俺達のこと話さないとまずいじゃん?」


 そういやこいつら異性装のこと家族に秘密にしてんだっけか?大変だなぁ。

 まぁ学生のうちはアルバイト扱いかな。今回のデビューの話はCDデビューの話だからそんなに時間とられないと思うけどな。


「遥さんは?」

「んーひとまず両親は賛成かな?付き合い的に目をつけられるんじゃないかとは思われてたみたい。

 ほら、私色々声優から直接サイン貰ったりしてるじゃん?あと普通にメールしてるのも知ってるし。

 だから知り合いっていうのは知ってるからいつかは、とか思われてたみたい」


 あと、声も結構変えることが出来るからね。と遥さんは肩を竦める。

 まぁ間違いじゃないよな。悠里おれのメールアドレスは知ってるし、サインもあげたし、アカネちゃんの連絡先だって知ってる。

 後いつの間にか姉さんとも交換していた。本当にいつの間に交換したのかわからないけど。

 一部には遥斗が女子だということは知られているし、何かきっかけがあれば声がかかっていた可能性が高い。


「一度親と相談してみたほうがいいよ」


 アルバイトといってもやっぱり俺達は未成年だからな。

 俺のときは全面的に賛成された上に、リンで収録するのもキャラと同じ性別で録ろう!!とか言った父親の言葉からだ。

 結局男キャラをやろうがなんだろうがリンで録るようになっちゃったけど。



 *



「お時間を頂きありがとうございます」


 わたしは社長室でお茶汲みをしながら、社長と近藤と柊さんが話しているのを聞く。

 社長室の横の給湯室にはわたしと同じように聞き耳を立てる遥斗がいる。


 今日は普通にデートの予定だったけど、突然お呼び出しがかかって、送ってくれた遥斗と一緒に連れ込まれたという感じだ。

 二人が来るって聞いて慌ててウィッグとメイクは悠里仕様にしましたけど、服が普通にリンの大人しめ女子の服なんですけど!!これ男の娘設定大丈夫ですかね?

 あと、わたしが来る必要性ってありましたかね?


 それにしても、なんで二人で来てるんですかね。一応わたし達もデビューの話は関係あると思うんですけど。

 わたしがグループの中の一人だというのは社長は知っているから、呼ばれたんだと思うけど。


「すみません。まだデビューの回答は決まっていませんが、デビューした後にどういったことが条件になるのかなど確認させていただきたいと思いまして」

「ごめん。僕の方も失念してた。メールで聞かれてから説明してないことに気がついて、急に呼び出してごめんね。

 そのあたりは資料を・・・悠里事務から貰ってきてー」

「ここにある」


 貰ってこなくても社長の机の引き出しにある。

 そういや、デビューしませんかって言って他に説明してなかったですね。


「そんなとこに入ってたんだ」

「自分の机」

「うっ」


 自分の机の中身ぐらい把握しておいて下さい。


「じゃぁまず君たちは高校生だよね?」

「はい」

「じゃぁ、こっちかな。まずは給料から行こうか。時給+印税って形になるね」


 と色々社長が説明をする。

 わたしの時は声優の方の条件でしたよね。なんでしたっけ?時給+キャラ×単価×話数+αでしたっけ?

 うちは企画から原画、アテレコ、編集まですべてうちの会社でやってるから他の事務所よりも条件は良い。

 あと給与保証もあって、計算した時にボーダー以下の場合はそのボーダー分は貰えると言った保証もある。ボーダーはギリギリ生活できるんじゃない?ってレベルだけどね。アルバイトはその保証はないけど、うちにいるアルバイトは学生だから問題にはなってない。

 伊達に大手の事務所じゃないってことで。


「恋愛禁止とか」

「ぷっ、ないない!!うちは芸能部門のアイドルだろうが何だろうが恋愛はいくらでもしてもらって結構!!ただし不倫とかスキャンダルには気をつけろってだけかな」


 じゃないと悠里はアウトだしね。と社長は私に話を振ってくる。頷いておく。だって彼女が居るのは確かなことだし。

 ただまぁアウトだったとしてもわたし素だったら問題ないですよね。


「そもそも今回はCDデビューだからね。売れなくても君たちのせいじゃなくて、うちのマーケティングが悪いだけだから。この僕がライブでみて判断したんだから歌については全然問題ないし」


 他にも何かあるかな?と社長は二人に聞いた。



 *



「おっリンちゃんに遥斗くんやん」


 二人が帰った後に、ちょっとスタジオに顔出しておこうと思ったら伊佐美さんに見つかった。


「なんかCDデビューするんやって?」


 話が回るのが早いですね。

 伊佐美さんはあの動画のことも知ってる人だから余計に気になるんだろう。


「そういう話はあるけど、リーダー次第」


 わたしとしてはどっちでも。という気持ちだ。

 今更CDを出そうがどっちでもいい。円盤にもわたしの声は収録されているわけですしね。


「あの動画遥斗くんも出てたんやろ?」


 リンちゃんが出てるのに遥斗君がでとらんはずがない!!と言う伊佐美さん。


「出てますよ。でもデビューはやっぱりリーダー次第ですかね」


 遥斗は肩を竦めながら言った。

 両親が賛成していると言っても、最初の方は自分の声が入ったデータを売られるというのは抵抗があるんだろう。

 自分の絵なら全然ウェルカムだと思うんですけどね。


「CDでなくても声優でもええんよー」


 遥斗くんなら私が推薦したるっ!!と伊佐美さんは遥斗に向かってサムズアップしておいでーおいでーと手招きしている。

 確かもう一人ぐらい男性と女性の声を両方分けることの出来る声優が欲しいとか誰か言ってましたっけ?なんか今度怪盗物のアニメを考えてるとか聞いた覚えがある。


「か、考えておきます」



声優の給料については調べていてツラくなったので盛ってあります

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