表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アナタの本当の姿は?  作者: kame
高校二年生
43/339

【第43話】投稿

「あーそれ欲しい!!」


 俺の弁当をのぞき込みながら遥さんがいう。

 というかそのおかずは遥さんが好きだからいつも多めに入れてる。


「あー」


 口を開けて待つ遥さんの口におかずを放り込む。

 はっ!!つい食べさせてしまった。この前写真見ててバカップルと思って自重しようと思ったのに!!


 ――カシャピロン


 もう流れのように早乙女さんが写真を撮って、俺達の携帯に送られてくる。


「んまー」


 でもこの遥さんを見れるならバカップルでもいいかもしれない・・・


「なんでこれで未だに他のクラスメイトにバレてないのか」

「確かに」


 まぁ教室じゃそんなに話さないからじゃないかな。教室だと必要最低限しか話さないし。その分屋上とか放課後とかは色々話してるけど。

 あと、深夜アニメ見ながら二人で実況見ながら話したり、遥斗の生放送に乱入したりしている。


「あっそうそう。俺達で歌ってみた録ってみねぇ?」


 近藤が聞いてきた。急にどうした?


「前から両声類がデュエット曲歌っている動画見てて、俺達もやってみたいなーって」


 せっかく俺達って両声類じゃん?だったら多人数の曲でやってみたいなって。と近藤が言う。

 ただそういうデュエット曲を両声類が歌うって一人で数人分の声やるのが多いんじゃないか?男女の二人で声が逆っていうのは聞いてて面白いけど。

 あと、もう既にここの集まりのメンバーになっている早乙女さんは両声類じゃない。


「やるなら、あたしミックスするよー」


 ボカロPに任せろ。とか早乙女さんが胸を張っている。


「え?ボカロPだったの?」

「あれ?言ってなかったっけ?一応カラオケにも入ったんだよー」


 それは凄い。何気にこの中で多芸なのって早乙女さんかもしれない。料理はできないけど。


「遥さんはどうする?」

「んー、いいよ」


 了解。じゃぁやろうか。


 *



 授業も終わり、バイトもなかった俺達はカラオケにやってきた。


「何歌う?」

「んー早乙女さんって何作ったの?」

「ひみつーデュエット曲じゃないよ」


 というか歌ってみたでどうやって録るんだ?


「スマホで録音かな」


 一回試したけど音質的には問題なかったよ。と近藤。何気に準備してたんだな。


「適当にランキングから行こかー」


 今思ったけど、一発録りでやるつもり?


 まぁ選んでて下さいな。


「遥さんこれ歌う?」

「歌う歌う。時間も勿体無いし歌っとこうか」

「了解」


 俺はもう一つのリモコンから曲を送信する。

 イントロが流れ出すと、近藤と柊さんが肩をビクッと震わせた。


「?」

「いやー私が告白したのってこの曲歌いながらだったから・・・」


 え?この曲夏の曲なんだが?確か君たち付き合いだしたの1月だったよな。季節真逆じゃね?


「パートは?」

「前歌った時と同じで」

「了解」


 俺が女性パートで遥さんが男性パートね。



 *



「リン!!」

「?」


 スタジオで姉さんに急に声をかけられた。


「これリン達でしょ?」


 そういって姉さんがわたしに見せてきたスマホには動画サイトのランキングが表示されており、トップにはわたし達がこの前録った歌ってみた動画だ。

 リンの声はもちろん使ってないけど、たまに使っている姉寄りの声だからわかったんじゃないだろうか。

 それにしてもランキングトップとれるなんて思ってなかった。


「このミックスした乙女さん知り合いなの!?」

「へ?」


 そっち!?乙女とは早乙女さんのハンドルネームだ。少し調べたら既に何本もカラオケリリースされているようなボカロPだった。

 姉さんも知っているようなボカロPだったのか早乙女さん。


「クラスメイト」

「えっ?乙女さん高校生だったの!?」


「え?何々リンちゃん動画出したん?」


 伊佐美さんも近づいてくる。頷いておく。


「あー、これ知っとる!!皆が両声類のヤツやろ?」


 業界でも話題になっとるでーと報告。なんでこんなのが話題になるんですかねぇー


「え?麻美がツイートしたからやけど?」


 姉さん!?


「でも、この中にリンちゃんいるならまぁ納得かぁ。

 リンちゃんが教えたんやろ?」


 頷いておく。

 近藤には俺が教えたし、柊さんには遥さんが教えた。


「ところでリンちゃんの男声ってどれなん?」

「えーと、ここね」


 姉さんが動画を再生してわたしの地声の部分を流す。


「おぉ。というかこれリンちゃんの地声?」

「そう」


 あえて地声に戻して答えておく。

 いや、伊佐美さん今更驚かないで下さいよ。


「ところでこんな仕事あるんやけど、4人でてみん?」


 そう言いながら伊佐美さんが取り出したのは投稿した動画サイトの主催の大規模オフ会のチラシ。

 メイン司会として伊佐美さんの名前がある。


「リンちゃんには悠里としてもオファーが行くはずなんやけど、どうやろか?」


 今参加者集めとるんよ。と言われてとりあえず他の人にも聞いてみるためにチラシをもら・・・


「なんでわたしにオファーが来るんですか!?」

「両声類のライブのメイン司会として打診してみよかーという話らしいで」


 それ出たらわたし4人組で出れないんですが。


「あっ!?」


 伊佐美さんも抜けてるなぁ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ