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アナタの本当の姿は?  作者: kame
高校二年生
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【第37話】黄金週間2

「ふふーん。リンはこれね!!」


 お母さんがわたしにボーイッシュなパンツの服を渡してくる。

 わたしリンの時はスカートと決めてあるんですが・・・


「また今度悠里としてステージ立つかもしれないじゃない?」


 だから先に衣装用意しておきましょう!!とお母さんは意気揚々といつもわたしが着ないような服を集めてくる。

 この前のゴスロリじゃダメですかね。あのゴスロリ地味にフリルいっぱいで膨れ上がっているせいで、わたしのクローゼットの中で3枚分ぐらい幅とってるんですけど。


「ダメよ。折角男の娘で売ったんだから、男というのを押し出すボーイッシュからゴスロリまで着こなさなきゃ!!」


 男の娘というところは小さく言ってくれるのは助かるんですが、別に男の娘設定だからってボーイッシュを着て男の娘を主張する必要はあまりない気がする。

 わたし男ですし、分かる人にはわかると思うんですけど。

 いや、一応エゴサはしてるから、ネットだと悠里が女で固まってるのは知ってますけどね。

 結構男っぽくメイクしたつもりなんですけどねぇ・・・


「諦めよ?」


 一緒にモールまで来た遥さんがポンポンとわたしの肩を叩いてくる。


「私もリンのボーイッシュ見てみたい」


 あぁ、そうですか。そうですよね。わたしには味方はいませんよね。

 えぇ、着替えてきますよ。



 *



「どう?」


 うーん。一応タックはしてきたからパンツスタイルでも問題ないけど、やっぱりお尻周りに膨らみが女子に比べると少ない。個人差レベルだろうけど。


「これは・・・なしね」


 なんか違和感がすごいわー。と渡してきたお母さんが否定した。

 多分いつもわたしがスカートしか履かないからだとは思いますけどね。その違和感。

 いや、ちょっと待って、今自分でもいつもとか言ったけど、普段リンじゃないときはわたしパンツルックですよね!!

 流石にウィッグ被ってない状態でスカートじゃないですよ!?


「これは?」


 遥さんが持ってきたのは、薄い水色のワンピース。まぁわたしの趣味から大きくは外れていない。

 少し早いけど夏物のワンピースと考えたら寒色で涼しげだ。

 流石わたしの彼女、わたしの趣味をよく分かってる。


「おけ」


 リン状態でパンツルックは落ち着かないからさっさと着替えさせてもらう。

 男のわたしが試着したものを後で女性が着るってどうなんだというのは少し考えたことはある。結局結論は出なかったけど、できるだけ体を綺麗にしてから着るようにはしている。


 更衣室から出ると、そこにいた遥さんにおぉっと声をかけられた。

 そのおぉはどういった感情が込められているのでしょうか。


「似合うねぇー」


 褒められて悪い気はしない。

 このワンピースは買いで。あと、前から目を付けていた服もカゴに入れておく。こっちは前から何度か試着はしていたけど、買うのを止めていた服だ。

 今日はお母さんが出してくれるってことで、ちょっと自分では買いにくい金額のものも入れておく。お母さんもお父さんも高給取りだから問題ないはず。時間単位だと私のほうが高いけど。


「じゃっ次はこれっ!!」


 お母さんが次に持って・・・


「却下」

「えー」


 却下と言ったにも関わらずお母さんはわたしの前で、そのハンガーにかかったままのピラピラとした布地のものを振る。


「却下」

「着てみてよー」

「水着は着ない却下」


 そう。お母さんが持ってきたのは既に並べられていたビキニの水着だった。

 着れないこともないと思うけど、流石に試着は無理。流石に色々まずい。

 上はともかく下が・・・


「えー」


 無理ったら無理だから!!



 *



「はぁ・・・」

「はい」

「ありがと」


 遥さんが自動販売機で買った缶のカフェオレを渡してくれる。

 わたしは好んでこれを飲むから遥さんも知っていたんだろう。ちなみに男のときはブラックです。味覚は変わらないけど好みは変わる。


「それにしてもお母さん元気だねぇ」

「ほんとに・・・」


 わたしの服を選んだ後、自分の服も選んでくるー、あとはお若いお二人でー。と言って人混みの中に消えていった。

 一応今日はお母さんの車で来ているから帰りにはまた携帯で連絡を取り合う予定だ。


「で、どうする?遥さんはどっか行きたいとこある?」

「服はこの前買ったし、本屋ぐらいかなぁー」


 新刊の情報は無いけど、何か掘り出し物を探しに行こうかなーということで本屋に移動する。

 そういや最近表紙買いしてないし、何かあれば表紙買いしてしまおうかな。



 *



「居た!!遥ねぇ!!」

「げぇっ!!」


 本屋に到着して入ろうとしたところで、男の子?いや、女の子が遥さんを指差しながら声を上げた。

 こんな往来の場で指をさすんじゃありません。


(みやこ)!?なんでここに!?」


 梨花に連絡して来るようなら連絡するようにお願いしたのにっ!!と遥さんは京?さんを睨む。

 多分、遥さんが逃げた原因がこの子なんだろう。


「ふっ、俺とは赤い糸がつながっているからなっ」


「・・・痛い人?」

「うん・・・」


 俺っ娘の赤い糸とか言っちゃう系ですか。

 正直わたしも付き合いたくないタイプですね。こっちの胃が痛くなるんで。

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