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アナタの本当の姿は?  作者: kame
大学4年生
274/339

【第274話】BBQ

 何時もより時期が遅くなったけど、今日は事務所の夏の恒例、バーベキューに来ている。同年齢組としては、もちろん遥斗に早乙女さん、近藤、柊さんと守山さんがいる。

 あと事務所組じゃないけど、アカネちゃんも来ている。仕事の都合が付いた上で、前々から何度か声優としてもアテレコに参加していたりしてうちとも結構関わり合いが多いから呼んだ。ナギサさんは家の都合で不参加だ。北原さんは多分呼ばれてないんじゃないかな? インターンシップの期限も終わってるし、今日来てないって事は呼ばれてないんだと思う。北原さんこういうの好きそうだし、あったら絶対に参加しそう。


「早乙女さん火付けるの早いよね」


 柊さんが早々と炭火を用意した早乙女さんを見て呟く。確かに他の人の所はまだ火が付いていないのか、バーベキューコンロに向かって団扇で仰いでいる人が大勢いる。さすがに人数も多いから、コンロも複数ある。


「まー慣れだって慣れ」


 あたし時々ソロキャンとか行くし。と早乙女さんはコンロ内の炭を整理している。


「何してんの?」

「わざと火の弱い部分を作って保温用にしてる。ずっと火の方に置いてたら焦げるからな」


 と手慣れた様子の早乙女さん。手慣れた様子というか、手慣れてんだろう。その動きに迷いがない。


「へぇープロだね!!」

「いやいや、あたしなんかまだまだだ」



 *



「すみません。なんで私ここにいるんでしょう?」


 早乙女さんと柊さんの会話を聞きながら、お肉まだかなぁと待っていると、アカネちゃんがわたしの後ろに来てわたしに聞いてきた。ちなみにすでに下準備は終わっている。


「姉さんが呼んだから」


 確か、社長から付き合いの長いパロメロの二人呼んでみたら? と言われて、姉さんが二人に声をかけたっていうのがアカネちゃんがここにいる経緯だ。わたしはその連絡しているのを隣で見てた。


「確かに呼ばれてきたんですけど、なんで近藤達がここにいるんですか」


 最後の方は近藤達に聞こえないように小さな声で聞いてくる。そういやアカネちゃん近藤達に正体ばれてないんですね。それで正体を知っている人もこの場に交じっていると・・・うぁ、めんどくさい。


「なんでって、近藤達はうちの所属グループだから」

「あー、そういえば、そうでしたね!!」


 すっかり忘れてましたよ!! とアカネちゃんが顔を抑える。やっぱりオーバーリアクションはアイドルだからなんですかね。


「なんなら伊佐美さんグループにいてくれてもいい」


 わたしがいるところには近藤が基本的にいると思うから、あまり落ち着けないと思いますよ? 伊佐美さんはわたし達とは別グループにいますし、まだそっちのほうがいやすいんじゃないですかね。


「あー、でもあっちも大物が多くて・・・」


 あー・・・伊佐美さんの周り今うちの芸能部門のテレビに出ているアイドルや俳優が多く集まっているから、ちょっと入りにくいかもしれませんね。テレビには出て居なくはないですけどアカネちゃんまだ知名度が低いですからね。わたし達の周りだと有名ですけど、やっぱりまだ知れ渡ってないというのが実状ですからね。


「しばらく盾にしてもいいですか?」

「ん」


 まぁそれぐらいなら全然かまわないですけど・・・今思い出したんですけど、アカネちゃんと近藤の女装姿って一緒にゲーセンにいたような気が・・・あと一緒にケーキバイキングにも行ったような? とアカネちゃんに伝えてみる。


「え゛!? あの時の!?」

「ん。多分遥斗が写真持ってる」


 いや、早乙女さんも持ってるかな? 確か情報元は早乙女さんだった気もするし。しかし以外と気が付かない物ですね。まぁ何年も前ということもあるんでしょうけど。


「全然気が付かなかった・・・」

「男だったってことも?」

「はい・・・」


 なるほど。昔の近藤の姿と、よくVoiceResearcherでステージに立つときにしている姿が一致しなかったって言うのもあるか。そもそもVoiceResearcherのほうが男っていうのは関係者なら知っていることだし。性別が違うからイコールで繋がらなくても仕方ない。わたしの場合、眼鏡をパソコン外したら繋げられてしまうけど・・・リンが女だと思ってくれていたら性別っていう垣根があるはずなんですけどね。



 *



「リン。はい」


 と姉さんからカバンを渡される。なんかデジャブを感じる。前はそのまま渡されたけど、このタイミングで姉さんが渡してくるものって大体・・・中身を見ると、やっぱりビキニだ。見たことない奴だから姉さん新しく買った?


「着ろと?」

「うん。着て?」


 何故姉さんがわたしにビキニを着せたいのかは分からないけど、着てほしいなら着ますけどね。別に何か減るわけじゃないですし、まぁ着るのはいいんですけどね。

 と仕方ないなぁとカバンをもって移動しようとしたらわたしの近くにいたアカネちゃんがポツリとつぶやいた。


「男としての尊厳は・・・?」

「あると思う?」


 そんな物とうの昔に捨てましたが?



 *



「うん!! やっぱり私の目に狂いはなかった!!」


 わたしがロッジで着替えてくると、姉さんに言われた。


「黒のビキニって何かインパクト大きいですよね」


 ジーとアカネちゃんがわたしの姿を見ながら言ってくる。そう言えば、アカネちゃんはアイドル活動として水着とか着ないんですかね?


「私、リンさんみたいに水着着れないですから」


 というか、着れるリンさんがおかしいんですよ。とあきれるように言われる。まぁ着る為に色々小細工しないといけないですけどね。


「いつかはアカネちゃんも?」


 アイドルしてるんだからいつかは着るかもしれないよ?


「ないです!!」


 さぁどうだろうね?

あれ? 遥斗喋ってない。 まぁこんなこともあるさ。

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