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アナタの本当の姿は?  作者: kame
大学2年生
177/339

【第177話】夏休み~夜~

「さて、夜も更けてきて所で猥談といこっか」


 わたしの作った晩御飯を4人で食べて一人ずつお風呂に入って、寝る準備をしていると部屋に大崎さんを連れた登坂さんが入ってきた。

 あっ、ちなみにわたし遥さんと同室です。ベッドは別ですけど。


「猥談って・・・私そんなネタないよ?」


 遥さんがタブレットで描いていた絵をコソコソと隠しつつ答える。まぁ今完全にわたしを題材にした水着女装男子描いてましたからね。


「そんなことないでしょー、だって年頃の男女が一つ屋根の下なんだよ!!」


 登坂さんがテンション高く聞いてくる。


「いやー、それがそういったのってあんまりないんだよねー」


 んー・・・あー、遥さん初めてお酒飲んだ時のこと覚えてないんだ。


「え? 何私なんかしたっけ!?」


 わたしがあーと目を背けたのを目敏く見つけた遥さんがわたしに聞いてきた。


「えー、んー・・・いや、言わない」

「何々!? なんかしたの!?」

「何本当に私変なことしてないよね!?」


 記憶ないのお酒飲んだときぐらいなんだけど!! と遥さんはわたしに詰め寄りながら聞いてきた。


「あーうん。お酒飲んだ時だけど・・・言わないったら言わないから!!」

「むぅー」


 頬を膨らませる遥さんは可愛いけど、絶対に言わないから。


「そんなに言わないって、本当に飯島さん何したの?」

「だからわかんないんだって!!」


 本当に何したの!! とまた詰め寄られる。


「飯島さんが鈴木君を押し倒したとか?」

「あっ・・・い、いや違うよ?」

「飯島さんが押し倒したんだ・・・」

「えっえっ!? 全然記憶に無いんですけど!!」


 えぇ、遥さんは覚えてなくていいですよ。

 脱ぎながら俺を押し倒そうとして、そのまま抱きついて寝たんですから。一応服は戻してベッドに戻そうとしたけど俺にしっかり抱きついていて離れなかったから仕方なくそのまま寝たけど。服は頑張って戻したけどさ。


「とりあえず遥さんは外でお酒は飲まないこと。いいね?」

「私が佑樹を押し倒したの!? ねぇ!!」


 その通りです。はい。


 *



「そういやさ、二人の出会いって聞いたことなかったんだけど、どうだったの?」


 二人共あのクォリティだし、もしかして初対面はそっちの姿だったりして? と登坂さんが聞いてきた。二人して視線が逸れる。


「まじで!?」

「いや、初対面は一応クラスメイトだったよね?」

「だね」


 あんまり接点はなかったけどクラスメイトではあったよね。


「でも、話すようになったのは私男装してたときに会ったからだよね?」

「あーそうだったね。わたしはこっちだった気がする」


 しっかりと覚えてるけど、少しぼかしつつね。イベント参加はまだ二人に言ってないからね。


「何気に高校3年間同じクラスだったし」

「あー、確かに」


 ちょっとしたイベントで会ってから、何度か会っているうちにクラスメイトだと気がついて男装していた遥さんから告白されたという微妙にぼかしつつ二人に今までのわたし達の過去を話す。


「なんか二人って性別のことを忘れたら、少女漫画っぽいよね」


 んーどうなんだろ。バトル漫画ではないことは確かなんだけど。



 *



「里奈さん、メイクしてないけど全然違和感ないよね」

「え? あー、まぁそれなりにスキンケアはしてますし?」


 今はお風呂上がりだからウィッグは被ってるけど、メイクは落としてる。眼鏡だけの状態なんだけど・・・


「眼鏡のけたらどうなるの?」

「見えなくなるからのけないからね」


 そんなに度は入ってないけど、外したらリンと言われるのが分かってるからね。素顔でそう言われるのは今まで何度もあるからね。


「えー、のけたらなんかもっと可愛くなりそうなんだけど」

「のけないからね!!」



 *



「おはよーございまーす」


 朝のどっきりでございまーす。とコソコソという声と、ベッドの横に人の気配を感じて俺は目を覚ます。

 誰だよ・・・一応もう明るくはなってるけど、まだ朝だよな。


「おきっえっ!?」「えっ!? うそっ!?」


 あれ? 大崎さんと登坂さんじゃん。


「二人共朝からどうしたんだ?」


 まだ眠い目をこすりながら二人に聞く。確か朝食は登坂さんが作ってくれるって言ってたから俺としては寝るつもりだったんだけど。


「「リンさん!?」」


 あっ

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