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アナタの本当の姿は?  作者: kame
大学1年生
116/339

【第116話】ボウリング

「久しぶり」

「はるさん、すずっちもおひさー」


 久しぶりと言っても前にあってから一ヶ月経ってないんですけどね。


 今日はついさっき急に華岡先生からSNSのダイレクトメッセージで連絡が来て遥斗と一緒に、わたし達の大学にほど近いボウリング場に来た。

 メッセージの内容は前のオフ会のメンバーでボウリングをするということで呼ばれた。どうやらこっちには先生から誘うようにお願いされてたらしいけど、大学受験のゴタゴタですっかり忘れていて当日に呼ぶことになってごめんとは先に謝られている。


「二人共元気ー?」


 先生飲んでますね・・・車じゃないんですか? 


「今日は電車だから帰りも大丈夫!!」

「遠い」


 ここから電車だと1時間半はかかるんですよ? というか先生・・・


「学校は?」

「早退してきた!!」


 先生・・・まぁたまには息抜きも必要ですからね。多分高校の方も新入生の対応で忙しかっただろうですし。



 *



 ――カァッン


 爽快な音を立てて遥斗の投げたボウリングの玉がピンを弾き飛ばす。

 天井から吊られたモニタにストライクのムービーが流れる。


「うしっ」


 次、わたしの番だ。

 ピンが自動で並べ終わってランプが点いたのを確認して・・・それっ。


 ――カンッ


「一本・・・」

「リンってボウリング苦手だったんだ」


 モニタにうつるわたしの名前の欄には3本以上の点数がない。もちろんスペアもない。むしろガターが無いだけましだと思う。


「ボウリングはあまりやったことない」


 それこそ小さい頃に一回ぐらいしかやったことない。わずかにやったという記憶がある程度だ。


「教えてあげようか?」

「ん。お願い」


 下手なままでいるつもりはないし、教えて下さい。



 *



「そういえばなぜこっちの方?」


 店を考えると、前オフ会したあたりが一番多かった気がするんですけど。


「意外とこのメンバーだとこっちの方に住んでる人多くてね。リンちゃんたちもこっちの方の大学って聞いたから」


 あの酔いどれからとわたしが遥斗からボウリングを教えてもらう様子をにやにやと肴にしながらビールを飲んでいてそのまま寝始めた先生を今日の幹事の人が指さした。


「ん。こっちの方の大学なのは正解」


 大学名は別に言ってもいいから言うと、おぉっと反応が返ってくる。


「うちの妹もそこ行ってるな」


 ほほぅ。まぁ結構な人数が通う大学ですからね。会うことは・・・


「アニメ研の会長してるって言ってたな」


 はっ!?


「名前は?」

高崎(たかさき)だけど?」


 おぉう・・・前サークル見学言ったときに話したアニメ研究会の人じゃないですか。


「世間って狭い」

「えっ!?もう知り合ってたの!?」

「見かけた程度」


 出会ったのは佑樹であってリンとしては会ってないですからね。結構その当たりは気をつけますよ。



 *



「先生・・・」


 駄目だ。この酔いどれ。

 最近の新入生の忙しさもあって、やっと一息つけて安心できたのか相当飲んだ先生が起きない。とりあえず明日は土曜日だから二日酔いとかは問題ないと思うけど。


「これは完全に寝てるな」


 早乙女さんがゆらゆらと揺するが口元を動かすだけで全く起きる気配がない。


「んー、どうする?」

「多分ホテルとか取ってないだろうしな」


 帰りも電車とか言ってましたし。仕方ない。


「うち泊めても良い?」

「いいよー」


 遥斗の許可を取ってから、幹事の高崎さんにも手伝ってもらって駐車場にある車に先生を詰め込んでもらう。


「早乙女さんも乗ってく?」


 できれば下ろす時に手伝ってもらいたいんだけど。


「おーけー」


 皆が乗り込んだ所でエンジンをかけながら見送ってくれた高崎さんに手を降ってから車を発進させた。他の人達は一部は明日も仕事で帰宅と元気な人達は今から生放送しながらカラオケに行くらしい。



 *



「えっはるさんとすずっち同棲してんの!?」


 家に到着して部屋に入ると明らかに一人部屋にしてはでかい部屋とわたし達のそれぞれの靴の入っている靴箱を見て早乙女さんが気が付いた。一応わたし達それぞれの性別の靴持ってるんですけどね。


「ん。ルームシェア」

「だねー、わざわざそれぞれで家電買うの勿体無いし」

「うわーまじかーそこまで進んでたか。親からは?」

「全面的に賛成。むしろ野垂れ死に回避で喜んでた」

「はるさん何やってんの」

「あははー修羅場ってたら御飯食べるのよく忘れてて」


「じゃぁ先生は私の部屋に」


 既に遥斗から着替えた遥さんが軽く部屋を片付けるのを待って先生を遥さんのベッドに横にする。


「早乙女さんは?」

「あたしは自分の家に帰るよ」


 ここから歩いて10分ぐらいのところに部屋借りてるし。と意外と近かった早乙女さんの部屋を聞いて驚く。本当に最近ごたごたで話してなかった。


「送ってく。一応この時間に女子大生一人で歩くのは危ない」

「そうするとすずっちが帰り一人に・・・」

「車だから気にしない」


「じゃぁ私は先生が起きたときのために残っとくね」

「ん。よろしく」


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