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うちの子達最強!3

子供達が帰ってきたのはきっかり7日後だった。


まさしくファンタジー世界の騎士とお姫様なキラキラの格好で我が家のリビングに現れた時はビックリしたけど。

とりあえず、開いてたカーテンを速攻で閉めましたとも。


なんだかひとまわり大きくなったような、自信に溢れたような雰囲気にちょっとびっくり。

男子3日会わざるば〜ってやつかなぁ?って思えば何のことはない。向こうで1年近くを過ごしてきたそうで。

物理で身長伸びてたし逞しくなってたよ。

…………これ、どうやって誤魔化せばいいんだろ?


あちらで御家騒動に巻き込まれたのは想定内として、なんと、「父親」にまで会ってきたそう。

といっても、1人だけでもう1人の方は「封印」されてたんだって。

う〜ん、異世界。


正確には2人とも封印されてたんだけど、今回でどうにか片方だけ解放できたみたいで、もう1人は条件が会わなかったんだって。

そして、異世界の住人だろうとは思ってたけど、住人じゃなくて創造主の1人だった。

ビックリだよ。


なんでも神様たちの間で離反行為があって、騙し討ちみたいに力を削がれ、封印されちゃったんだって。

パワーバランス保つ為に、完全に封じられる前に力の一部を分けて復活の芽にしようとした結果が3つ子達だったって……………。


うん、よく分かんないけど、上手く封印溶けたんなら良かった、って事にしとこう。

本当はもう少し詳しく説明されたんだけど、私の頭じゃ理解できなかった。

とりあえず、セロ君が私の所に来たのも予定調和の1つだったんたって。


「母さんによろしくって言ってたよ。そのうち会いたいってさ」

太陽が微妙な表情で伝言を伝えてくれたけど、う〜ん、微妙。

だって、あの時一回会っただけだし………、会っても別に話したい事なんてなにも………。


「あ、3人を授けてくれたお礼は言いたいかも」

「「「母さん、なんか違うから……」」」

思わずつぶやけば異口同音の言葉と共に3つ子が脱力してた。

何故だろう?


「セロ君は?あんた達が帰って来たってことは大丈夫なんだろうけど、どうなったの?」

「あぁ、反勢力潰して、治安も良くして、ちょっとだけ内政に手を貸して戻って来た」

月乃からさらりと返ってきた返事が結構とんでもない気がするのは私の気のせい?

太陽が苦笑いしてるけど?

そして、星矢が「楽しかった」ってすんごいいい笑顔だけど………。


「まぁ、悪いようにはしないしてないから、大丈夫。もう少し内情が落ち着いたら、多分自分で説明にくるよ。いろいろ(・・・・)思う所もあるみたいだしね」


どうも向こうの「神力」持ってる3つ子が居るのと何度か行き来したおかげで、この世界と向こうとの通路が開きやすくなってるみたいで、今後は比較的簡単に行き来出来るようになるとのこと。


「それって、変なものまでこっちに来ちゃうとかはないの?」

扉をくぐって訪れる厄災、とか、物語で良くあるよね。

思わず首を傾げて尋ねれば、3つ子が非常に嫌な顔をした。


「「「フラグ立てるのマジでやめて」」」

また揃った。

仲良しね、3人とも。

1週間もひとりぼっちで寂しかったのに、3人で楽しそうでなんだか狡い。


拗ねそうになった時、ふいに月乃が抱きついて来た。

「もう、なんでもいい。私、頑張った。から、褒めて」

突然のことに目を瞬けば、さらに左右から大きな体が抱きついて来た。

潰れる!潰れるから!


だけど浮かんだ文句は口から溢れることは無かった。


「母さんの気にしてたセロの事は解決したし」

「気になってた父さんの件も解決の目処はたったし」

「私達もちゃんと帰ってきたし、ね」

「「「安心しただろ(でしょ)?」」」


そんな、いかにも全ては私の為だって言わんばかりにニコニコされたら、文句なんて言えるはずもなく。

さらに言えば、甘えてくる子供達に嬉しくならないはずもなく。


「ん、ありがと」

そう返して愛しい我が子達の頭をグシャグシャにするしか出来なかった。







問題はまだ終わってない。

「封印」ってなんだ?って感じだし、だけど「条件」って言うからには、それを揃える為に3つ子はまだまだ働く事になるんだろう。

そもそも「封印」解いたら今度は神様の揉め事に本格的に巻き込まれちゃうんじゃないのかな?


疑問に全ての答えは返ってなくて、これから、そこら辺も対処してかなきゃいけないんだろう。


けど、まぁ。

みんなが元気で一緒に居られるのなら、きっとなんとかなるよね!

何しろうちの子達は見た目も中身も完璧な、最強の存在だから、ね!













読んでくださり、ありがとうございました。

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