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死生活開始
死
赤い・・・すべてが赤い・・・
違う・・・赤いのは俺だ・・・
そうか・・・死ぬんだな。
死期というのは簡単に悟れるもんなのだな・・・。
頭から血が抜けるのが身を通じて伝わるようだ・・・。
そうして俺はまもなく、絶命した。
!!
「ここは・・・病室・・・?」
「俺は・・・確か・・・」
ふと時計を見る。
先ほど死んだと思われた時間から数時間は経過していた。
「おいおい・・・嘘だろ・・・」
聖也は慌てふためく。
「いや・・・まさか・・・そんな・・・」
うまく言葉がまとまらない。
「生きかえtt」聖也が最後の言葉を言いかけたとたん、
聖也に追討ちを書けるように衝撃が走った。
「・・・そういうことか」
聖也は叫ぼうとして開いた口を閉じ、静かに病室のベッドを見つめた。
冷たい鉄で骨組みのされてある無表情なベッドに、聖也は横たわっていたのである。
顔は真っ白、まるで粉のまぶされた大福餅のように、ふっくらとした頬の”それ”は横たわっていた。確かに。
「つまり・・・どっちが俺なんだ・・・」
聖也はあまりの衝撃に疑うこともせず、静かに現実|(?)を受け止めた。
霊