面倒だけど、楽しそうな仕事をもらった
「ふむ。この世界の干渉をしろというのか。これはまた………。」
主神に依頼され、違う世界にきた人物
その目に映るは世界の基盤と世界に現存する生物
神のいう干渉とはこの世界の変化・改変・作り直しを意味する
人物はどうするつもりなのか、自分の主より貰い受けた力を使い神のパネルを作り出した
そのパネルには違う世界の生き物、人間が映っている
「ふむ、この世界にするとしよう。この世界なら転生や異世界トリップ等の本があるから混乱は少ないだろう。後は転生させる人間を選んで、転生させれば第一段階は終了だな。」
本来なら転生させる権限はないのだが、この件に関しては転生させる権限を貰っている
「やれやれ、やっと暇になると思ったのに仕事が増えてしまった。しかし、主神が依頼してくる訳だ。この世界は後千年も持たないじゃないか。その原因はこの歪な結界とあの魂か……。何と哀れな…。早急に何とかせねば歪みは大きくなり修復不可能になるな。さて、どうやれば良いか………。ん?この娘……、ふむ。この娘ならこの歪みを直すのに役立つな。いや、この娘だけではキツイ。なら我を含めあと12人は歪み修復の役割を担えば楽にとまではいかんが、修復は出来るな。んー、転生させる人数を増やせば負担は減るか。全部で35人くらいか?問題は良い者がそれだけ居るかどうかだな。」
パネルを更に4つ程出してブツブツと呟きながら人間を選び始める
それと同時に他のパネルで違う世界も覗き、良い人材が居ないか捜す
「さて、ついでだからこの者達が転生してくる前に世界に入り、ある程度の干渉は行っておくか。でないと精神的疲労が大き過ぎて壊れかねん。とすると、転生させるのは500年後くらいが良いか。」
2つのパネルで人選を行いつつ、残りの3つを使い世界に干渉する為の計画を練ったり、主に連絡したりと忙しなく目と手を動かす
数時間後
「こんなものか?………はぁ、目が疲れた。後はこのリストを元にして、我は姿とかを変えて世界に入るとしよう……。しかし思いの外、良き人材がいて良かった。それに、予定より少し多く集まったから賑やかになりそうだ。ふふっ」
目頭を揉み、肩を回しながら立ち上がる
これから始まる仕事に想いを馳せ、実行に移そうと動き出す
これからを思い、思わず嗤いが漏れてしまう
さて、楽しいお仕事の始まりだ
6/6 改稿