表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
枯れた花冠はあなたに  作者: 詞乃端
番外編
24/28

リオン君による某主従の観察記録 《序》

 もし、そうなったのが運命だとしたら、『彼』は特に運命というものを恨むつもりはなかった。

 唾棄(だき)すべき原因に憎悪し、喪失を嘆くことはあっても、ささやかな欲求が、『彼』の救いとなっていたので。

 

『彼』の意識は、細かな泡の集合体のようなものだ。

『彼』の中の数多の魂の叫びを聞きながら、『彼』自身はどうしようもない現実の中に浮かび上がっている。皮肉にも、『彼』の中のいかなる叫びも、『彼』を透過し誰かの鼓膜を震わせることは叶わない。

『彼』は、無数の意識と情動を包み込み内包する、泡の被膜そのものであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ