攻略開始
〜数日後〜
まあなんやかんやで金集めも終わり、ダンジョンに入るための資金が集まった。
そしていま…俺はダンジョンの入り口に立っている。
このダンジョン、見た目は普通の宮殿みたい
だけど、中は凄く濃い魔力で満ちてる。
普通の人間が入ったら…正気を保ってはいられないだろうな。
「そんじゃまあいってくるわ」
「ダンジョンは入り組んでいるから気をつけて探索しなさいよ」
おやおや、今日のケイトは随分と優しいな…なにか良い事でもあったのか?
「ああ…ありがとうな。死なないように気をつけて探索してくるよ」
「いやいやそうじゃなくて…ダンジョンは入り組んでるから一部屋一部屋を丁寧に回れってこと。宝のある部屋とか、見逃したりしたら大変でしょ」
「気をつけてってそういう意味で!!」
「他に意味なんて無いでしょ。それともなに…心配されてるとでも思った」
「………そりゃまあ……少しは」
「自惚れるなバカ…」
………ウザッ…!!
そう心から思うほど、驚きのウザさだった。
何こいつ、こんなにうざかったっけ!?
殴りたい…もの凄く殴りたいだけどこの子。
「ほら行った行った。ダンジョンの入り口で立ち往生なんて…みっともないぞ(笑)」
………もう死ねよ……。
頼むから死んでくれよ!!
「わかったよ!! じゃあな二人とも」
俺はそう言って、ダンジョンの扉を通ったのだった。
ダンジョンに入ったマオの背中を、ケイトはジッと見つめる。
「………死なないでよね…自惚れ野郎…」
誰にも聞こえないように声を潜めて、ケイトはそう呟いた。
「ん…何か言ったケイト?」
フォレスがそうケイトに問いた。
聞かれたッと、ケイトはそう思った。
そう思うと、自分の顔が赤くなっているのがわかったケイト。
「な、なんでもないわよ! ほら、街に戻るわよフォレス」
グイッとフォレスの手を引き、ケイトは早足で街に向かう。
そんなケイトの様子を見ていて、フォレスは可笑しく思いクスッと笑う。
「……正直じゃないね…ケイトは」
「…………うるさいッ……」
〜火炎のダンジョン:一階最下層〜
「うおー広ぇなこのダンジョン。フォレスの時とは桁違いだ」
ダンジョンの通路、幅が5m程もある。
天井もとても高い。
この通路、なんでここまでデケェんだ。
もしかして、ここを通るモンスターがこのデカさじゃねぇと通れないのか?
部屋の数も多いな、そしてとても広い。
てか…ちょっと広すぎる気もするが。
ふいに、ダンジョンに入る前、ケイトが言った一言を思い出した。
『ダンジョンは入り組んでるから一部屋一部屋を丁寧に回れ』
一部屋ずつ…丁寧に………か…。
「ふぅ……お嬢様の言うことを聞くのは骨がいるなぁ…」




