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カフェMay'sと読書少女  作者: 深那 優
16.新たな繋がりと少年少女
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16-3

「あ、あの……多分、ハンデをもらっても勝てないと思います。……私、ビリヤードやるの今日が初めてなので」

「あれ、そうなの? 高丘と普通にゲームしてたから、何回かはやったことがあるのかと思ってたよ」

「高丘先輩が、教えてくれたから……」

「そっか。まぁ、大丈夫大丈夫! ちゃんと割に合ったハンデあげるし、もし罰ゲームが不安なんだったら、最初に罰ゲームの内容決めちゃおうよ。もし罰ゲームの内容が嫌だったら、拒否してくれてかまわないから」

「えっと、それでしたら……」

「よし決まり! それじゃあやるのはナインボールとして、ハンデは……いつでも九番狙っていいってのはどう? それなら勝てる気しない?」


 ……確かに、いつでも九番の球を狙えるっていうのは凄く有利だ。本来は一番の球から順番に狙っていかなきゃいけないんだから。

 これなら、私でも勝てるかもしれない。


「……はい。それなら、もしかしたら勝てるかも」

「じゃあハンデはそれで決まりな! あとは罰ゲームだけど、そうだなぁ……もし俺が勝ったら、今度俺と高丘と一緒にデートってのはどう?」

「デ、デートですか!?」

「まぁデートっていうか、三人で一日色んなところ回って遊ばないかってこと。ちゃんと計画立ててさ」

「あの、そういうことなら別にかまわないですけど……それって罰ゲームなんですか? 何か私も普通に楽しめそうな感じがするんですけど」

「あれ、そう? ……じゃあもっと罰ゲームらしい罰ゲームにした方が良い?」

「い、いえ! その……それでお願いします」

「はは、じゃあそれでいこう。……で、もし優莉ちゃんが勝ったらだけど……何かご希望の罰ゲームはある?」

「えっ、あの……ちょっと待ってください」


 そう言って、私は罰ゲームの内容を考えてみる。……けど、そんなの今まで考えたこともなかったし、今日初めて会ったばかりで、しかも学校の先輩である三浦先輩に罰ゲームだなんて……そんなの、思いつかないよ。

 私が暫くの間悩んでいると、三浦先輩はしびれを切らしたのか、それとも私がこういう反応を見せるのを元々予想していたのか、一つの案を投げかけてくる。


「もし良いのが思いつかないなら、こんなのはどうかな? ――えっと、優莉ちゃんは高丘のケータイのメアドとか番号とか知ってる?」

「えっ? ……いえ、知りませんけど」

「じゃあ、優莉ちゃんが勝ったら、それを教えてあげるよ」

「えぇ!?」

「……高丘のケータイの番号、知りたくない?」

「あ、あの、知りたくないってことはないですけど……。で、でもそんなの高丘先輩に悪いんじゃ……」

「あぁ、そんなの全然気にしないで平気だよ。まぁそもそも優莉ちゃんが直接高丘に聞いたら、アイツは喜んで教えそうな気がするけど」

「そう……ですか? ……じゃあ、罰ゲームにはならないんじゃ……」


 私が素直に思ったことを告げると、三浦先輩は人差し指を立てながらニヤッと笑って返してくる。その言葉の内容は、少なからず私の好奇心をくすぐるようなものだった。



「――でも、番号教えた覚えのない優莉ちゃんからいきなりケータイに電話来たりしたら、アイツすっごく驚くだろうし、それにも増して喜ぶと思うよ」


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