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6話 救出劇 3
乗
ーーあぁクソ。なんで俺はいつもこうなんだ?みんなで俺をハメてんのか?
「天井見上げて何考えてんの?坊ちゃん」看護師が部屋に戻ってきた。名前はフレシアというらしい。「色恋沙汰かな?」
「えぇ?!…違いますよ」
俺はそう答えると、心なしか、メリアが俯いたように見えた。
それを見たフレシアは見切ったように言った。「は~ん。やっぱり。早くくっついちゃったら?お二人さん」
「だからそういうワケじゃ…」
「顔赤いよ?」
「!?」
「嘘。」フレシアは得意げに笑った。「まぁ恋っていいもんだよ?だからアンタ達ももったいぶらないほうがいいよ?私みたいにね」
「はぁ…それじゃ貴方は相手が居るんですね?」
「うん。君が言う『クソ狐』だよ」
その時、俺の頭の中で何かが割れる音がした。




