表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Not Only But Also  作者: 加減乗除
第3章
91/106

2話 夜散歩 2

 夜になった。俺が校庭に出ると、アレンが隅にある花壇の垣根に座っていた。

 「今日は風が心地良い。散歩日和だよ」俺を見つけたアレンはすっくと立ち上がった。

 清涼な夜風が闇を吹き抜ける。月で照らされた木の葉が揺らいだ。

 風が体を透かすようなこの感覚……

 なるほどな、と俺は心の中で相槌を打った。

 「んじゃ、行こうかオギ」アレンが背を向けて歩いていくので、俺はその台詞に従い、走ってアレンに追いついた。

 「…綺麗だな」しばらく歩いていると、俺は思わず呟いてしまった。

 夜の校庭は昼とは全く違う顔を見せる。人の心を感傷させる静寂の夜闇の中で展開される清雅な風景。詩でも書けそうだ。

 少し先に進むと、突然アレンが、見せたい物があるんだ、と言って俺の手を引いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ