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Not Only But Also  作者: 加減乗除
By the way
88/106

It is difficult for us to get it. Because of her.


 中学生レベルの英語。


 ―除―


 パサリと。一枚の紙が宙から地面に落ちた。

 魔法の際の衝撃で手から離れていたようだ。

「はい、ゲット」

 メリアはそう言って、その紙を手に取る。


「くっそ……こんな廊下で魔法使いやがって……」

「あとで……風紀委員にでも言いつけておこうかな……」 

 俺とアレンはそう言って苦笑いを浮かべることしかできなかった。

「それより私が保健委員会に連絡しとくわ」

 とメリアがそう言って笑った。

「くっそ……」

「……?」

 メリアはそう言って、顔をしかめた。

「貴方たち……もしかして」

 そう言ってメリアはこっちにその紙を見せた。

「白紙を取り合ってたの?」

 そこには何も書かれていなかった。

「「……は?」」

「いや、そんなはずはないわ。私もちゃんと見たから……」

 そう言ってメリアは、前方に目を向ける。

 俺たちも静かに立ち上がってからそちらを見てみた。

「「「あ」」」

 全員で言った。


「どうした?」

「彼女か……道理で気づかないわけだ」

 そう言ってアレンは笑い、指をさした。

 その先には、少し小柄な少女。

 オレガノだった。


 パン!

 と、俺の頭の中でピストルがなった気がした。それは全員同じだったようで、ほぼ同時に走り出した。

 アレンは少し早目のスピードで、俺とメリアはそれに次ぐように走りこむ。

 そして同時にオレガノも走り出していた。

 ゼロの所為で遠くなってしまっているので、時間がかかるかもしれない。

「……」

 オレガノは黙って校舎の方に走り出して――校舎を昇り始めた。

 釘を校舎に一本ずつ刺して上へ上へと昇っていく。

「げ!」

「こうなれば、君には対抗策がないね、オギ!」

 アレンは言いながら校舎を地面と垂直に上り始めた。

「じゃ、またね」

 メリアもそう言って地面に水流を作り、上に向かって流す。

「重力無視か、畜生!」

 俺はそう言って、オレガノが刺していった釘を昇っていくしかなかった。

「って、それすごいよ!?」

 アレンはそう言ってこっちを見て驚く。

「知るか!俺はこれくらいの力しかないんだよ!」

 と、気づくとオレガノはすでに校内に入っており、姿が見えなくなっていた。

「お先!」

「二番手!」

 と順番に侵入していく。

「俺も入る!」

 と。

 アレンとメリアが固まっていた。

「う、お、あ!?」

 何やってんだ、こいつら……。

 俺はそこで視線の先を見た。

「あ……」

 時すでに遅し。

 そこにはアイスを持ったオレガノがいた。

「どうして固まってんだよ!」

「いや、引っかかっちゃってね……」

 アレンはそう言って足元を見た。

 足元にはお札で円形が作られており、2人はそこに立っていた。


「術式でも魔法でもなく……ただのサークルよ」

 そう言って、オレガノはアイスを口にする。


「お疲れ様」

 オレガノはそう言って妖艶に笑った。


 オレガノはどうやって奪ったんだろう……疑問w


 ―除―

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