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Not Only But Also  作者: 加減乗除
第2章 護衛編
80/106

43話 終わり良ければ全て良し


 80話。


 短め。


 ―除―


「ここまでにしましょうか」

 クロウはそう言った。

 キョウさんにとってもそれは嬉しい申し出だったが、突然すぎて意味が分からない。

「流石にあなた方2人を相手にするには全力を出さなければならないのですが……私の全力は地球の滅亡を招きかねませんので」

 何しろ『拘束』ですから。

 クロウはそう続けた。

「あなた方に一応、教えておきましょう。私の拘束魔法:肆式を」

 そう言ってクロウは――


 消えた。

「え……」

 消えた、という表現。素早く動いたわけでもなく、俺たちの眼を拘束したとかでもなさそうだ。

「私の肆式は『時間』を拘束するのです」

 そう言ったときには俺の背中に座っていた。

 重さたった今来たことから、以前から後ろにいたのは考えにくい。

 いや、それ以前に。

「時間を拘束する……!?」

 それはつまり――。

「時を……止める!?」

「まあそういうことですね」

 そう言ってクロウは、静かに俺の背中から離れる。

「マリーさん。貴方にこの屋敷の全権限をお譲りしますので、私の最初で最後のわがままです」

「貴方にはそれ以上の迷惑をかけられています」

「最初で最後のわがままです」

 スルーして言い直したクロウは、こう続けた。


「お嬢様をよろしくお願いします。真実を伝えるなり、嘘を吐くなりお好きなようにしていただいて結構ですが、どちらにせよ『お怪我、ご病気のなさらぬように』とお伝えください」


 誰かが行動するまでもなかった。

 その時にはもうクロウさんの姿はなく、俺たちへの拘束も解除されていた。

 マリーさんを除く俺たちはその場に倒れ伏すことしかできなかった。


 時間を止めれる相手にどうやって勝つんでしょうか。


 ―除―

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