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Not Only But Also  作者: 加減乗除
第2章 護衛編
77/106

40話 面を輝かせる

輝かせるのは面だけじゃねーんだyoー


気に入りました。


―加―

「どうしてここに?」

 クロウは三本柱の二人を睨んで言う。


「メリアちゃんとオレガノちゃんからキメラの事情は聞いていたわ。だから、早くここに駆けつけようと思ったのだけれど……」

 そこでマリーさんが隣のキョウさんを睨む。


「悪ぃ、支度に手間取った」

 どうやら遅くなったのはキョウさんのせいのようだった。


「マリーはともかく……、キョウは大怪我をしていたはずでは?」

 クロウが黒幕だと分かるきっかけでもあったキョウさんの大怪我が、まるで無かったかのように平然と歩いている。


 おそらく、あの槍を投げたのもキョウさんだろう。


「あぁ。気合で治した」

「嘘つかないの。“金色夜叉”で治したんでしょうが」

 マリーさんとキョウさんの会話に、知らない単語が出てくる。


「……成程。それで……、だがそんなに使っていいのか? 襲撃のときにも使ったんだろ?」

「だから、三分が限界だろうな」

 そう言った直後、キョウさんの身体が急に光り輝きだした。


 比喩などではなく、身体から輝くようにきらめく。


「これは……、骨が折れますね」

「脊椎のことか!?」

 キョウさんは踏み込んだ、と思った瞬間にはクロウの眼前まで迫っていた。


「拘束魔法:壱式」

「んなもんで止められるかぁ!!」

 一瞬キョウさんの拳が遅くなったが、それでも止まることなくクロウの腹部にその右拳を叩きつける。


 だがクロウは数メートルぐらい地面を後ろに滑って、止まる。

 腹部には手が当てられており、その手からは煙が出ていた。





 その頃、マリーさんは俺達を守るように立ちながら話していた。

 時折魔法陣を展開しているのを見ると、何かの構えをしているのかもしれない。


「こん……じき、夜叉? って何なんですか?」


「分かりやすく説明するとですね。魔法を使えるのはそれ相応の才能と特訓した者ですが、別に魔力自体はどんな人間にも、というよりもどんなものにもあるのは知っていますか?」

「『魔力の常備性』ですか……」

 俺は初耳のことだったが、どうやらメリアは知っていたらしい。


「キョウはその身体の中にある魔力を無理やり引き出して、体中に魔力をまとうことができるんです。今はそれで戦っていますね」

「そんな馬鹿な!!」

 それにメリアが反発する。


「魔力を身に纏って戦ったりなんかしたら、普通自分の身体のほうが崩壊しちゃいますよ!!」

 メリアの言うことももっともだ。


 簡単に言うなら、小型飛行機に宇宙へ飛ばすロケットのエンジンを取り付けるようなもの。

 一瞬で空中分解してしまうだろう。


「えっとね……、何ていえばいいのかな。キョウはそうならないように常人とは比べ物にならないくらい身体を鍛えてるっていうのと……、体細胞とも密接にかみ合っているってのが理由なんだよ。別にキョウは“金色夜叉”なんてかけなくても普通に強いし、体細胞にまで魔力を浸透させることで、体細胞自体に強度と、超回復を実現させてるんだよ」


 体細胞にまで魔力を浸透させているから、その“金色夜叉”というのを使ったとき、キョウさんが光り輝いたのだ。


 魔力が反応していた、ということだろう。


「でも、これは身体に相当な負担が掛かるから、本人もあんまり使いたくないらしい。最近は抜け毛がいきなりくるんじゃないかって気にしてた」


 ……切実な悩みだった。

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