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26話　挨拶は時の氏神

63話目です。

今回のタイトルは少しふざけてみました。

～乗～

　階段を登りきると、廊下に出た。

　クリスタルの部屋へと続く廊下では、一瞬呻く程の凄惨な風景が拝めた。床に敷かれた、赤のカ－ペットの上には無数のガラス片が飛び散り、壁に掛けられた絵画は廃墟のそれのようにズタズタに引き裂かれていた。天井のシャンデリアも幾つかが壊され、廊下全体が薄暗がりに包まれていた。

　最悪のイマジネーションが頭をよぎる。

　……糞！！

　地を蹴る足に力を込める。　

　走る、走る、走る。

　ようやく、廊下の右へ曲がる突き当たりに部屋の扉が見えた。

　それを肩で強引にぶち開ける。

　開けた扉の先……鉛色の重厚な金庫が依然としてそのまま置かれてあった。

ちょっと関係ない話なんですが、

ニンテンドー3DS、車で轢いても壊れないらしいですね。

某ゲーム雑誌で知りました。