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Not Only But Also  作者: 加減乗除
第2章 護衛編
62/106

25話 縦の物を横にもしない

諺の意味は、面倒くさがって何もしない

だそうです。

―減―

 後ろから黒服の男とキョウチクトウさんの叫び声が聞こえたが、僕は無視して屋敷に走り込んだ。


 一階は物静かだった。

 隠密師の僕だから解ることだが、この階にはだれもいない。


 その時、上の階から爆発音が聞こえた。

「……!」


 まずい、やはりもう戦闘が始まっている……!


 二階に向かって全力で駆ける。


―――――――――――――――――――。

「っくしょお!!」

 俺はいきなり窓から侵入してきた黒服の男の斬撃をとっさに構えた剣で受け止めた。


「オギ!」

 廊下に出ると、メリアが二人の魔術師を相手に戦闘をしているところだった。

「メリア! 大丈夫か?」

 メリアが左手に水の障壁、右手に炎を構えて相手の攻撃を往なしている。

 さすがメリアだ。二対一でもほとんど余裕そうである。


「私が負けるとでも思ってるの? オギ、そいつも私が相手するわ! あなたはシオンのところに!」

「分かった! 任せるぞ!」

 メリアなら大丈夫だ。こいつの本気は半端じゃないからな。それは俺がよく知ってる。

 

 それよりも今はクリスタルとシオンさんだ。一応敵は食い止めているつもりだが、もしかすると窓を使って上の階へ行かれているかもしれない。

 急がなくては……!



 急いで階段を上がり、まずシオンさんの寝室へ向かう。

 不味い事になってなければいいのだが……。


 そう思った時、すぐ横の部屋のドアががちゃりと開いた。

「……!」

 思わず剣を構えたが、目の前にいたのは、

「オギ……」

「オレガノ!」

 だった。


 見れば、部屋の中に黒服が二人ほど転がっている。

 部屋は一切散らかっていない。どういう戦い方をすればあんなにあっさり敵をしずめられるのだろうか……。


「アレンから伝書があったから……」

「アレンから!?」

 庭園にいるだろうと思っていたが、やはりか。

 さすがのアレンでも全員を喰いとめることは出来なかったようだな。


「シオンのところには私が向かう……。……だから、オギはクリスタルのところへ。あれを守りきらないと、単位が取れない……」

「そうだった!!」

 襲撃に気を取られすぎていた。不味いぞ。

 何としてでもあの漆黒のクリスタルを防衛しないと、俺の学園生活がもれなく終了してしまう!


「すまんオレガノ! シオンさんの部屋は突きあたりだ!」

「わかってる……」

 しかし、敵はあきらかにプロの集団だ。

 おそらく庭園に回っているアレンが相手してるだろう敵は陽動か何かだろう。

 クロウさんの話では、ここに攻め入ってくる連中の目的は総じてクリスタルのはずだ。


 だとすると、一番強くて手際の良い奴があの部屋に侵入してくると思うのだが……。

 ……もしかすると、これ、無茶苦茶責任重大なんじゃ……?


 まあ、いいか。単位のためにちょっくら頑張るとしよう。

 俺は先ほどよりもスピードを上げながら、階段を上って行った。

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