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神出鬼没
加減乗除、35話。
焼き鳥うまいにゃー。
ー乗ー
「あぁ、オレガノちゃんのことかなーー?そーーだね~~、さっきここから出て行ったの見たよーー」
何だこの脱力感。この人と話していると段々力が抜けていく。和みか?ただ単のとぼけか?
シンス・レコルト。ある意味での呪術科である。
それはそうとして、オレガノとはすれ違いになってしまったようだ……。
「先輩、『さっき』っていつ程ですか?」一応、聞いてみる。
「あーーーーーーーーーー。……さっき。」
「先輩、ふざけるのはやめてください」メリアが再び喝を入れる。すると一分前との答えが出た。
いや、答えが出るまでに一分過ぎたと思うが……兎にも角にも俺達がオレガノに近いという事がわかった。
「ありがとうございます、先輩」俺達は礼を済ますと、委員長の横を通り、図書室を後にした。
がその直後、何者かに背後から腕を掴まれた。メリアも同様らしかった。振り返ると、シンス委員長だった。
「本を読めーー読むのじゃーー。」
「先輩、ふざけるのはやめてください」
「君ー、さっきからツッコミが機械的過ぎるよーー。」
「こういう風にならざるを得ないんですッ!!」
ワタクシ、加減乗除の『乗』を四時熟語で表すなら。
漢らしく一言で言い切りましょう。
「無法地帯」




