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Not Only But Also  作者: 加減乗除
閑話休題
33/106

津々浦々

加減乗除、33話。

随分とキリが良いですねっ!


―加―

「とりあえず、どこから回る?」

「オレガノちゃんがいそうなところでしょ? そうね……」

 メリアは頭を抱え込んで学年次席の頭をフル回転させる。


「今まで発見されてないってことは、いかにも隠れそうなところは探してあるわけよね?」

 メリアが早速何か閃いたようだ。

 そうだな、と返す。

「ということは、いかにも隠れるには向かないような場所にいるんじゃない?」

「それが思いつければ苦労はしないだろうけど……、いや、有り得るな」


 確かアレンが前にこんなことを言っていた。


「僕達隠密師はよく隠れているわけだけれど、その基本的原理は何だと思う?」

「……、そうだな、人が思いもつかないところとかじゃないのか? 盲点みたいな」

「それもある。だけど、原理で言うならもっと簡単なところにあるのさ。()()()。ただそれだけさ」

「いや、それ普通すぐばれるだろ?」

「でも、理論的にはこれが一番なのさ」



 ――――――、後ろに立つ。


 オレガノが隠れるとすれば、人が密集しているところの後ろ、ってとこか?


「じゃあ、人が集まりそうなところにでも行くか? とりあえず、食堂にでも」

「まぁ、いいんじゃない?」

 メリアも承諾したことで、食堂に向かうことに。


 この学院の中でも屈指の広さを誇るのがこの食堂である。

 何せこの学院にいる全ての生徒が昼休みには食べに来るのだ(今は前回のごたごたで色々なところを修理中なため自由だが)。


 ちなみにこの学院は七年制である。俺達は一年だ。


 食堂の奥には掲示板が設置されており、ここから依頼を受けている。


 食堂に着くと、生徒がまばらにいた。

 修理の合間に少しつまみに来たのだろうか。


 奥の掲示板には修理の依頼が続々と来ている。

 そりゃ、運動場をあれだけ穴ぼこにされて、校舎まで吹き飛べばそうなるだろう。


「ここにはいない気がするけど?」

「そうだな……」

 きょろきょろと周りを見てみるが、これといって不審な点はない。


 というかよく考えたら、隠密部隊が探してるんなら俺達が探す必要もないんじゃ?


「さーて、次ぎ行くわよ次!」

 メリアは相変わらず元気だ。


「次は図書館にでも行かない?」

「図書館か、それは確かにいそうな気がしないでもないな」


 そう思って図書館に向かうことになった。

私、加を四文字熟語で表現するとっ!!


なんだろう?


愉快痛快? 踊躍歓喜?


ことわざでいいなら“手の舞い足の踏むところを知らず”でしょうかね。

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