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15話 危機迫り来るこの世界。
加減乗除です。
15話目です。
何か誰かが死んでゆく時、何かしらグロ描写を入れないと気が済まないのは私だけでしょうか?
―乗―
帰り仕度が済んだ。
任務自体はほんの小一時間で終わったが、互いに小競り合いをしていたので、双方かなり困憊している。
あー、体がだるい。
帰ってシャワー浴びようか。
「ケッ、帰んぞクソガキ」
「うっせ、狐。…お前と一緒にいると酷く疲れるんだよ」
「その言葉、そっくりそんまま返してやるよ」
………一生冬眠しとけ。
俺の臓腑の底から、重い溜息が出た。
と同時に、溜息と重なり合うようにして聞こえた遠鳴り……。
夜の森林の底の見えぬ闇の中、それは聞こえた……。
夜の静寂をほのかに掻き消す重低音の響き。
突如、俺達の正面に張られた漆黒のスクリーンが真紅に染められた。
あー。もう文ホラゲ調。
―乗―