104/106
15話 哀銀竜4
自由か、この娘。
「……とりあえず、これからの少女の処遇について考えよう」
アレンが言った。
「処遇……?」
「僕としては、これが竜である可能性がある以上は先生に報告すべきだろうと思う」
「……それはダメだ」
俺は言った。
「どうして?それが私も正しいと思うけど」
メリアは言った。
「この子は……それじゃダメだ。仲間が必要なんだ」
「さっき言ってたろ?友達なんか嫌いだって。つまり――」
「仲間と友達じゃ訳が違う」
俺は言った。
「……OK、君を信じよう。無根拠に君が言うセリフを」
アレンは言ってから、肩をたたく。
「但し、彼女の管理は君に全部任せる。オレガノもある程度の協力してやってほしいけど、困ったら見捨てていいよ」
そう言ってアレンは部屋から出ていった。
「今回は私も協力しないから」
メリアは俺をにらんだ。
そしてそれからアレンを追うようにして去っていった。
俺は静かにオレガノを見る。
「……心配しなくても見捨てないから……大丈夫」
「助かるよ」
「ただ……本当に竜だとしたら……」
オレガノは少し黙ると、
「あまり長居されると困るから、今日は帰って」
と俺に向かって言った。
「あ、ああ」
俺は少し戸惑いつつも、部屋から出た。
さてと、とりあえずこれからどうしようか。
何はともあれ、部屋に帰ることにした。




