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14話 哀銀竜 3
乗
「……」
沈黙が場を支配した。
もしその説が本当だとしたら、この白い少女は龍。
自分達は名通りの伝説級存在と相対している事になるのだ。
まだ、信じ難いけど。
気になった一同は部屋に戻ってみることに。
「……ねぇ、あなた」メリアが少女に聞いた。
相手と同じ目線……中腰で顔を覗きながら聞いた。
「あなたはどこから来たの?」
すると、少女は唸ってから
みんなが知らない世界
とだけ答えた。
さらにメリアは続けた。
「あなたの名前は?」
「あなたは龍?」
だが、少女はうやむやに返事をした後、眠いと呟き、床に寝転がってしまった。