1話 この世界、説明せずにはいられない。
どうも、加減乗除です。
こんな形では初投稿ですが、最後まで頑張りたいと思いますっ!!
評価、感想はいつでも待っていますので、どしどし送ってください!!
―加―
「まったく、私のことぐらい身を挺して守りなさいよね」
「しょーがないだろうが。あんな攻撃、死んじまうぞ!?」
「まったく、くだらない力ばっかり身に付けて」
「いいだろ訓練成功して終わったんだから!! それくらい見逃せよ、お前頭良いだろうが!!」
「女も守れない男に言われたくないセリフね。がっかりだわ」
「そんなセリフを吐くお前に俺はビックリだよ!!」
言い争いをしながら二人はある大きなホールから出てきた。
「畜生、あの女、学年2位は伊達じゃないか……」
「ありえず……」
二人が出てきたホールの奥では白い煙を立てながら男女が倒れていた。
ここは、アルモンド大陸。
未だに竜や魔物が平気な顔をして闊歩している世界だ。
アルモンド大陸の中心に位置している都市ササガケの聖エンテルミナ学院。
この学院は、将来に役立つ者達を育てる、の名目で立てられた学院である。
周期的に襲い掛かってくる竜種、略奪を繰り返す魔物を退治するため。
または、人に害をなす行為を行った悪人を捕まえるため。
そんな人間を育てるために立てられた学院である。
ここには、色々な学科がある。
学科1、戦士。
前衛で攻撃、また味方に降り注ぐ攻撃を装備で守る者。速さに特化した物や攻撃に特化したものなど様々な種類がいる。
学科2、魔術師。
攻撃魔法系を主に操り多種多様な攻撃、防御と色々と戦術を変えながら動く者。火や氷など状況に合わせられるが発動に時間が掛かることがある。
学科3、救護師。
回復魔法系を主に操り、味方の治癒を行う者。攻撃は得意ではないが、稀に状態異常回復と治癒両方を行えるものがいる。
学科4、呪い師。
状態異常系の魔法を主に操り、また状態異常の回復にも特化している者。救護師と同様、稀に治癒と状態異常両方を行える者もいる。
学科5、狙撃師。
弓や銃を使い、遠距離から攻撃を行う者。弓は飛距離こそ銃に劣るが音が小さく敵に場所を発見されずらく、銃は飛距離は高いが音が大きく火花も出るので敵に発見されやすい。
学科6、隠密師。
速度を重視し、敵に近づき一撃必殺の攻撃を放つ者。情報少なめ。
学科7、その他。
この学科に当てはまらない戦法を取る者、またこれとは違う別次元の力を使う者、上に割り振れない者がここに入る。
学科はこれだけある。
では、先ほどの説明を。
これは昔から続いている、『訓練試合』である。これを行っていたのだ。
出たいものが二人ずつでパーティを組み、擬似的に戦う。
もちろん終了は相手がギブアップするか、危険と思われた時点で教師陣が出てきて仲裁するかのどちらかだ。
ちなみに、さっきの試合は俺達が勝った!
最近竜の出没や魔物の襲来が何故か活発化してきているため、殺気立っている輩も多くなっている。
また、この学園の食堂の奥に張られている掲示板、または学園のあちこちに置かれている遠隔通信魔法機器(通称RCM)で『依頼』というものを受けることが出来る。
依頼とは、一般の人々からよせられた嘆願書である。
あっちで竜が出たから倒してくれ、こそ泥を捕まえてくれなど難易度はピンからキリまでだ。
これは、その依頼の条件さえ揃っていれば誰でも行くことができる。
報酬は学校に取られるが、ある程度、2,3割程度であればもらうことも可能である。
さて、この学園の説明はこれくらいにしておこう。
自己紹介でも始めるか。






