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『夏の返事』ができるまで――作者とChatGPT、三か月の共作記録

作者: OwlKeyNote
掲載日:2026/08/25

『夏の返事』ChatGPT制作記録


5月23日ごろ

ChatGPTに、夏を舞台にした全4話のホラー案を複数出力。

「音の怪異」「主人公を守る怪異」という大枠から、怪異の名前、性質、風鈴、返事、ナツなどの設定候補を展開。


*この時点では、短編なのですぐ終わると考えいた。


⸻


5月24日〜26日ごろ

第一話の場面案をChatGPTで作成。

「二階から母の声がするが、本物の母は一階にいる」など、怪異場面を複数回生成しながら本文へ。


*一話を書き始めただけなのに、もう「ここ、もう少し怖くできるな」が始まっていた。


⸻


5月末〜6月ごろ

母、祖母、十年前の事件、怪異のルールなどをChatGPTで個別に検討。

設定を変更するたびに、既存の場面への影響を確認しながら再生成。


*設定を一つ直すと、別の設定が「私も直しますか?」と列を作り始める。


⸻


6月ごろ

風鈴の役割や由来、音呼びとの関係をChatGPTで拡張。

設定が増えたため、短編として必要なものと不要なものを整理し、風鈴に関する場面や設定を一部削除。


*風鈴一個から設定が何本も生えてきた。短編なのに、風鈴だけで外伝が作れそうになる。


⸻


6月〜7月ごろ

第二話以降の本文をChatGPTで作成。

黒い手帳、竹鈴、父への電話、外出、祭りなど、場面ごとに文章を生成して修正。


*「本文を書いている」のか「設定を掘っている」のか、だんだん境目が分からなくなる。


⸻


7月ごろ

ChatGPTの文章について、主人公・澪がその時点で何を知り、何を見るかを中心に修正。

説明的な地の文を減らし、人物の行動や感覚から場面を組み立てるよう調整。


*ChatGPTは全部知っている。澪は知らない。なのに、ときどき澪まで全部知っている。


⸻


8月前半

第三話から第四話のクライマックスをChatGPTで検討。

それまで個別に作った設定をまとめ、ナツ、音呼び、竹鈴などの関係を再確認。


*ここから先はクライマックス。つまり、それまで見ないふりをしていた設定のツケを払う時間。


⸻


8月前半〜中旬

ナツの設定を大きく変更した状態で、過去の場面をChatGPTに再整理させる。

「守る怪異」から「十年間、音呼びから逃げ続けている存在」へ変更し、それに合わせてクライマックスを再構成。


*主要キャラの設定を終盤で変える。普通なら避けたい。やった。泥沼になった。


⸻


8月中旬

ChatGPTとの対話で試した複数の案が、本文出力に混ざることが増える。

過去に試した案と現在採用している設定を確認しながら、文章を再生成。


*「それ、昔試した案です」「それは不採用です」をChatGPTに何度も説明することになる。採用・不採用を決めずに進んだ過去の自分が犯人だった。


⸻


8月中旬〜後半

クライマックスの具体的な仕組みをChatGPTで文章化。

ナツの名前、竹鈴の罠、音呼びの反応などを場面単位で調整。


*あと少しで終わると思うたびに、あと少しが増える。


⸻


8月19日ごろ

ChatGPTとの制作工程そのものを整理。

構成、設定変更の影響確認、文章化、推敲など、作業を分けて進める方法を検討。


*この頃には「もう締め切りに間に合わない」と諦めて、反省会を開いたのがキッカケ。


⸻


8月19日〜20日ごろ

エンディングをChatGPTで作成・修正。

竹鈴の役目を終わらせ、最後に金平糖を残す場面を文章化。


*制作工程見直し意味が無かった、テンションも高かった。


⸻


8月21日〜23日ごろ

完成稿をChatGPTで推敲。

短文が続く場面で文章が細切れになる問題を分析し、「前の文の物・動作・感覚・音・視線・因果のどれかを次の文へつなぐ」という文章ルールを作成。


*一つの彫刻のはずなのに、磨き過ぎてバラバラになる問題対策。


⸻


8月23日ごろ

全4話を完成。

最後までChatGPTで本文の確認、修正、再出力を繰り返して投稿稿へ。


*三か月前の自分へ。「全4話の短編だから、すぐ終わる」は違う。

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