『夏の返事』ができるまで――作者とChatGPT、三か月の共作記録
『夏の返事』ChatGPT制作記録
5月23日ごろ
ChatGPTに、夏を舞台にした全4話のホラー案を複数出力。
「音の怪異」「主人公を守る怪異」という大枠から、怪異の名前、性質、風鈴、返事、ナツなどの設定候補を展開。
*この時点では、短編なのですぐ終わると考えいた。
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5月24日〜26日ごろ
第一話の場面案をChatGPTで作成。
「二階から母の声がするが、本物の母は一階にいる」など、怪異場面を複数回生成しながら本文へ。
*一話を書き始めただけなのに、もう「ここ、もう少し怖くできるな」が始まっていた。
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5月末〜6月ごろ
母、祖母、十年前の事件、怪異のルールなどをChatGPTで個別に検討。
設定を変更するたびに、既存の場面への影響を確認しながら再生成。
*設定を一つ直すと、別の設定が「私も直しますか?」と列を作り始める。
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6月ごろ
風鈴の役割や由来、音呼びとの関係をChatGPTで拡張。
設定が増えたため、短編として必要なものと不要なものを整理し、風鈴に関する場面や設定を一部削除。
*風鈴一個から設定が何本も生えてきた。短編なのに、風鈴だけで外伝が作れそうになる。
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6月〜7月ごろ
第二話以降の本文をChatGPTで作成。
黒い手帳、竹鈴、父への電話、外出、祭りなど、場面ごとに文章を生成して修正。
*「本文を書いている」のか「設定を掘っている」のか、だんだん境目が分からなくなる。
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7月ごろ
ChatGPTの文章について、主人公・澪がその時点で何を知り、何を見るかを中心に修正。
説明的な地の文を減らし、人物の行動や感覚から場面を組み立てるよう調整。
*ChatGPTは全部知っている。澪は知らない。なのに、ときどき澪まで全部知っている。
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8月前半
第三話から第四話のクライマックスをChatGPTで検討。
それまで個別に作った設定をまとめ、ナツ、音呼び、竹鈴などの関係を再確認。
*ここから先はクライマックス。つまり、それまで見ないふりをしていた設定のツケを払う時間。
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8月前半〜中旬
ナツの設定を大きく変更した状態で、過去の場面をChatGPTに再整理させる。
「守る怪異」から「十年間、音呼びから逃げ続けている存在」へ変更し、それに合わせてクライマックスを再構成。
*主要キャラの設定を終盤で変える。普通なら避けたい。やった。泥沼になった。
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8月中旬
ChatGPTとの対話で試した複数の案が、本文出力に混ざることが増える。
過去に試した案と現在採用している設定を確認しながら、文章を再生成。
*「それ、昔試した案です」「それは不採用です」をChatGPTに何度も説明することになる。採用・不採用を決めずに進んだ過去の自分が犯人だった。
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8月中旬〜後半
クライマックスの具体的な仕組みをChatGPTで文章化。
ナツの名前、竹鈴の罠、音呼びの反応などを場面単位で調整。
*あと少しで終わると思うたびに、あと少しが増える。
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8月19日ごろ
ChatGPTとの制作工程そのものを整理。
構成、設定変更の影響確認、文章化、推敲など、作業を分けて進める方法を検討。
*この頃には「もう締め切りに間に合わない」と諦めて、反省会を開いたのがキッカケ。
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8月19日〜20日ごろ
エンディングをChatGPTで作成・修正。
竹鈴の役目を終わらせ、最後に金平糖を残す場面を文章化。
*制作工程見直し意味が無かった、テンションも高かった。
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8月21日〜23日ごろ
完成稿をChatGPTで推敲。
短文が続く場面で文章が細切れになる問題を分析し、「前の文の物・動作・感覚・音・視線・因果のどれかを次の文へつなぐ」という文章ルールを作成。
*一つの彫刻のはずなのに、磨き過ぎてバラバラになる問題対策。
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8月23日ごろ
全4話を完成。
最後までChatGPTで本文の確認、修正、再出力を繰り返して投稿稿へ。
*三か月前の自分へ。「全4話の短編だから、すぐ終わる」は違う。




