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気の向くままの異世界旅  作者: 方夜虹縷
第一章 始まりの異世界

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第22話 分かりきった一コマ

「では、俺達はこれで。」


犯人ではないという証明(大嘘)とギルマスからのありがたーい助言を聞き終え、席を立とうとする。すると、ギルマスに呼び止められた。


「ああ、待ってくれ。すまんがもう一件あるんだ。依頼の話だ。」


そう言われたのでソファーに座り直す。また出張か。


「そんな嫌そうな顔しなくてもいいだろう。」


「そりゃ、こないだ行ったばっかりじゃないですか。今度は何処です?」


「なんで遠征前提で考えてるんだ・・・・・・。実際そうだがな。レイ。お前には王都に行って貰いたい。」


「・・・・・・はぁ。王都ってあれですよね?ここから南にずっと行ったところにある。」


「そうだ。」


「ラーベアル王国の中心地?」


「そうだ。」


「・・・・・・拒否しm」


「悪いが拒否権は無い。」


よし、国ごと滅ぼしてやろう。地図から消えれば面倒事は全部解決。何故なら誰もいないから。


「おい、何か怖いんだが。頼むから暴れたり備品壊したりしないでくれよ?」


チッ。


「それで?なんで王都なんていかなきゃならないんですか?というか依頼には拒否権があるはずでしょう?」


「普通はな。ただ、今回依頼を出したのが・・・・・・。」


依頼書を受け取る。依頼人の名前は『冒険者ギルドラーベアル王国支部統括』となっていた。

ふむ。


「つまりギルマスは上からの圧力負けたと。」


「それはそうなんだが真正面から刺さないでくれ。ともかく、そう言うことだ。頼む。」


うーん、王都か。メリットがないわけでもない。王都というぐらいだから、この世界では栄えているほうだろう。一度見ておくのも悪くない。栄えている街は自然と人間も物も集まる。ということは、おもしろいものや旨いものがあるかもしれない。


「分かりました。受けますよ。」


「おお。助かる。じゃ、早速手続きしておこう。いつでもいいが、なるべく早めに行ってくれ。」


「そういえば、肝心の依頼内容を聞いてませんでしたね。王都に行ってどうすれば?」


「ああ悪い。言い忘れてた。」


俺は依頼内容を聞いた瞬間依頼書を破りそうになった。


「依頼は、ラーベアル支部統括に会うことだ。」










面倒な依頼を受けた後。

俺達は買い食いしながら宿に戻っていた。今日の依頼を受けないのは、なるべく早くと言われた事と、王都行きの準備をするためだ。明日には出よう思っている。


「あ、そうだ。」


俺は当然のように付いてきているシャスに声をかける。


「今回依頼が出たのは俺だけだから、シャスはアルレルで留守番・・・」


「私もついて行きます。」


「・・・する訳ないですよね分かってましたよ。」


最近、コイツに奴隷関係で何を言っても無駄なことに気づいた。ダメだって言ったとしても、意地でもやろうとする。『命令』すれば従うだろうが、これくらいで使う気はない。ほんとにコイツは何処を目指してるんだ?忠実な奴隷というか、最早完璧超人に指先突っ込んでる気がする。


「まぁ、いいけど。その代わり、俺が言うまで手出し口出しは禁止な、俺が絡まれたりしてもだ。必要だと思ったことのみ許す。」


「承知しました。」


流石に何でもかんでもやられるとつまらないからな。

さて、頭を悩ます問題はこれだけではない。俺の予想が正しければ、これから戦闘になる。かなり厄介な相手だ。それと戦うべく、俺は歩みを進めた。










「ヤ。イヤ!」


案の定だよ全く。

さぁどうしたものかと、腰にへばり付くフォアを見る。

また数日戻らないって伝えたら、泣いて引き留められることぐらい予想出来過ぎていたことだ。


「マジか。あんちゃん。ちと働き過ぎじゃねえか?こないだサネル行ったばっかだろ。もうちょっと休んで行ったらどうだ?」


ワーデンさんまで留めてくる。ぶっちゃけこの人が引き留める理由も分かる。だって、


「俺達がいないと客がいませんからね、ここは。」


「そうなんだよぁ・・・・・・。あんちゃん達がいないと収入が、じゃねぇよ!こっちは一応心配してるんだ。」


それでも一応なんだな。隠しきれてないぞ。


「てか、俺達か。シャス嬢ちゃんも行くのか。」


「当然です。私は主様の奴隷ですので。」


「前から思ってはいたが、嬢ちゃん忠誠心高すぎないか?」


あ、ワーデンさん思っていたのか。世の中奴隷の大多数がこうな訳ないよなーとは感じていた。あの復讐娘がこうなるのは、なかなかなので放置しておいたが。


「とにかく、俺とシャスはしばらく戻って来ません。」


「あぁ。分かった。だが、早めに帰ってきてくれよ。宿の収入のためにも、フォアのためにも。」


そう言ってワーデンさんは離れていく。ちょっと待て。あんたの娘だろうがどうにかしろよ。

娘の説得を放棄した父親を睨み、フォアの説得に取り掛かる。


「フォア。」


「ヤ。」


「悪いな。また空けることになって。」


「ずっといてほしいです。」


「そういう訳にもいかないんだよ。今回に関しては俺たちもほぼ強制みたいなもんだから。それに、今我慢してくれると、シャスが遊んでくれるぞ。」


「主様。それは」


「いらない」


「ハッキリ言われると少し傷つきますね。」


仲良いよなこの2人。いずれコントとかしてそう。


「ま、今回も戻ってくるから。前に約束したろ?ちゃんと言ってから行くって。だから、今回も約束しよう。な?今ならシャスが遊んでくれるぞ。戻った後いくらでもな。」


「主様、どれだけ私を遊ばせたいんですか。」


「わかった。」


「フォアさん、それでいいんですか。」


ちょっと悩んだみたいだが納得してくれた。やっぱりこの子は賢い子だと思う。シャスが遊んでくれることに多分ひかれたかもしれないが。ちゃんと俺が言ったことを分かっているのだろう。これはもうちゃん付では呼ばないな。


フォアは俺から離れて、笑って言った。


「約束!」







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